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発声障害改善したよ コラムを書きます49【vol.179】
では前回の続きです。
4番目の声の出し方ですね。これは足の前と下唇で体を支えているので、後ろから押されても動かなそうな姿勢です。
座っている時の方が多そうなイメージですが、意外と立っている時でも使っていると思います。
前に言った通り、下あごを所定の位置に置きます。そして下唇を上に上げると、舌が勝手に上にいます。何だか口の中で動かす場所が少ないので、その場所になってしまう感じです。
別に家にいる時はこれでなくても話せると思います。けれど僕の経験からは、舌の腹を上げることと、3番の姿勢は一緒です。それができる様になるためには、4番を覚えることは大事です。
4番ができれば、舌は上にいます。そして唇の間の呼気もわかります。リップロールも含め、普段から沢山やってもらいたいと思います。
僕は誤解していたんですが、これを使っている人も多い気がしました。同じリズムで、同じ口調で話し続けることができます。
逆にここから声のトーンを変えるのは、たぶん難しい所です。もしできたら達成感はあるかもしれません。
ここから口調を変えるのは、同じ姿勢のまま、後ろ45度に頭を引っ張るような声の出し方です。水泳の息継ぎのようなイメージで、声を出す感じです。
スポットの所の筋肉を、真ん中に上に柔らかく伸ばすような感じにすると、筋肉も上手く動いてくれる気がします。
電話している人が、4番の姿勢で「ごにょごにょ」言っているとします。
他の人から話しかけられて、「それは明日送っておいてくれる~」と、この姿勢と口調を変えて言うことがあります。
そしてこの時は、謎にまた同じ4番の姿勢に戻ります。「あ~ごめん。それで・・・」みたいな感じです。つまり根本的な姿勢は固定されていると僕は思います。
配信者もこの声の出し方だと思います。鼻の所の声を使わない人はいませんね。その方が響くからです。練習してないと、しっかりとした声で何時間も話せません。
つまり4番の姿勢では、一定の姿勢なので一定の声しか出ないように思えますが、こちら側に口を開けることで、優しくしっかりとした声も出せます。とりあえず良く聞いて、真偽を確かめてみて下さい。
この姿勢で僕は話し声で、良くゲームの音楽など口ずさんでいます。高い音や色々な音で声の出し方もわかると思います。
鼻側から口調を変えなくても、まずは買い物などの難しい所からでなく、近くの知り合いなどに、一旦呼気だけを吐いてから練習して声を出すのも良いと思います。長い時間話すというのも、何だか自信になります。
では1~4を踏まえて、椅子の時の姿勢で伝えます。結構後の方に伝えたかった文章です。
僕は左足を近く、つま先は左20度ぐらいな姿勢が多かったです。これは左45度に大きな声を出す姿勢に近いです。
今なら目をつぶって上側で話す感じだと話せます。だけど携帯やテレビなどを見て、目に力を入れて話すと力が入る理由がわかります。これで上から下、そして左足に重力をかけると、力強い声になります。
2番から4番の声の出し方。そして下唇でも勢いを止めてなければ、地声で力強い声を出すやり方です。
これに対して、今は学校の机の足の置く場所みたいなイメージで置くことが増えました。真っ直ぐ伸ばすような感じで、ここで「た」や「さ」を言えば、下への力はつま先側に少しかかるぐらいだと思います。ちょっと余裕がある所に置いている感じです。
これでやれば、基本的には口は真っ直ぐ開いていると思います。注意点は僕は下唇は上側に置く練習をしてます。上あご側を伸ばすわけではないですが、下あごだけ伸ばしたらたぶんスライドするというか、バランス的には良くないです。ここは気を付けて下さい。
椅子の姿勢に戻ります。4番の姿勢では、元々前重心なので、そんなに下に力が行く話し方ではないと思います。下唇を自分で上げているから、下唇から少し上に音を出すことの方が多いです。
これとは別に、地声の声の出し方がありますね。そう考えると1番の姿勢を崩した物がそうなのかもしれません。近い足に上から下に重力をかける。下唇も特に意識しないで、1回で声を出す感じかと思います。
これはちょっとわからないので、次の所で僕が家で話していた姿勢と一緒に説明します。
僕が家で話していた姿勢は、前にも言ったように腰に手をやるような姿勢です。これは1番に近いと思います。実際に姿勢を崩さなければ話せていたので、これにこだわっていたようです。
良く舌の図みたいのがあると思います。舌の前側の30%は上あごに付いてますが、70%は外れている。そんな感じです。
ここから舌の腹を上げて話すということはあまりやって来ませんでした。そこまで余裕がなかったのもあります。ただ話せていた時は良く使っていました。
「そういうことではなくて~」 の「て」
「よろしくお願いします~」の「ます~」で上がる感じです。
強調する感じではないですが、不自然ではない程度に普通に使ってました。
では練習でやってみましょう。「やっほ~~」の「ほ」の音が出てる時に、好きな所で良いので舌の腹を上げてみましょう。
舌の上で呼気が通っている感じ。後は唇は真ん中に向かって、閉じているような動きになると思います。つまり歪みのないような口の開け方になります。
舌の図では示してないと思いますが、音の途中で舌の腹を上げるという使い方も沢山してきていると思います。もちろんこの音を最初から出すというやり方もたぶんやってます。
地声の声の所でしたね。例えば電話の時などに、あごを引く動作を見たことがあると思います。あれは舌の腹が上がった言葉の時に、良くなる気がします。
そう考えると姿勢は1番の真っ直ぐな姿勢ではなく、少し10度くらい傾けた方が、言いやすいです。結構電話しながら動いている人も見ますね。この話し方をするためには、舌の腹を上げる話し方もした方が良かったと思っています。
この「やっほ~」の時みたいに、10度傾けて、舌の腹を上げるという姿勢は話す上で大事です。僕は真っ直ぐの姿勢からこっちに時間をかけてしまったのでそう思います。できるのであれば、沢山出来た方が良いです。
まとめますと、ずっと電話で左に傾けて話していたら、疲れてしまいそうですね。バランス的にも舌の腹を上げるというのは、適度にやっていました。
大きな声を話せば良いのかと思っていましたが、たぶんこの話し方を覚えたら、自然と地声でも違った感じになると思います。
僕が伝えているのが間違っている可能性もありますので、感触だけ掴んで下さい。また今はダメでも、ふと思い出した時にやってみて下さい。
本日も読んで頂きまして、ありがとうございました。