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発声障害改善したよ コラムを書きます27【vol.157】

 よろしくお願いします。

 まず始めに僕は歌が下手だったからわかるのですが、歌の時と話す時は口の開け方が違うことについてです。

 歌の時は下あごを前に伸ばすような動作があります。そして下側に広く固定するようにします。こうしないと音が途中でぶれたり、出したい音が同じ形でないと出なかったりするからです。

 最初に固定して、それに呼気を吐くだけです。下あごの骨格が広いと、歌も上手いのではないかと思われるぐらい、たぶんその形で歌います。

 どこで固定しやすいかというと、下側に広く開ける感じだと思います。ただ完全に真っ直ぐでない人の方が多いと思います。マイクも持っていたりするし、その必要はないからです。

 これで声が出なくなったとすると、後はここから原因をさかのぼっていくだけです。話し方の口の開け方に戻し、動作を変える。それで筋肉も使えば使うほど戻るはずです。

 
 では1個大事なことを言います。話す時に下あごは上に上げていたみたいです。基本的には斜め後ろの高い所に位置します。

 舌で上あごを押し上げるという言葉も聞いたことがあります。ただ舌だけではここまで上がらないと思います。だから僕は舌で押し上げるのは無意識です。確かに下あごが上がれば、結果舌にはいつも以上に力は入ります。

 腰に手を当てれば、頬は勝手に上がったりします。僕はあまり意識していませんでしたが、たまたまできていたようです。ここで話すとどうなるかというと、割り箸発声の位置になるので、声を出す適正の位置でいつも話せます。

 そして左右にスライドさせるような口の開け方はできないはずです。だから普通に話せる人に、しっかりとした声で話して、スライドできるか尋ねてみて下さい。もしくは腰に手を当てたままできるか聞いてみて下さい。「逆に難しくてできない。」という返答がたぶん返ってくると思います。

 ではコンビニでの立ち話やファミレスで座って話す時です。話す時に、下あごを上げる。それから話す。下あごを下げる。この意識はあまりなかったと思います。そうなると例で言うと、右肩と平行な所まで腕を上げて話す。最初からこれに近い姿勢でいたのではないかと思います。

 最初から下あごを上げられる準備で待っている。それで話す。わからないですが、下あごの上げ下げはそんなに意識してない気がします。けれど話している人を見たら、わかってもらえると思います。ここで話せたら、理論上は話しやすい所であるはずです。

 なのでここは大事な所なので、周りの人を観察してみるか、実際に聞いてみて下さい。ここだけに焦点を当てれば、そんなに難しくないはずです。

 
 では下あごを上げる。それだけで話せるのであれば、下側にはほとんど意識はありません。このままアニメのモノマネで話してみましょう。

 下あごを上げている時点で、ちゃんと声が出せるだけ開いているか、ちょっとだけ意識するかもしれません。それを意識するのは大事です。ただ下側に力を入れるほどではないと思います。地声よりの声なら、より大きくなるかもしれません。けれど多くの場合は、歌の時ほど固定する感じではないと思います。

 ここから声の出し方は、歌の時のイメージと同じです。喉では音程を作るかも知れませんが、意識して作ることはほぼしないはずです。喉にも響く器官はあるので、少しだけ意識します。けれど声が出始めたら、ほぼ無意識なはずです。

 後は口の形を丸くするか、四角くするか。声を当てるのを鼻か頭のてっぺんか、後頭部に当てるかぐらいです。ここは歌に近いです。なので、ほぼ鼻腔で響かせれば良いので、下あごが上がった時点で、そこから下を意識するより、上側を意識する方が大事です。

 ここでモノマネと書いたのは、場合によっては肩を開いたり、下あごを広く使うことも大事です。けれど下あごを上げた時点で、それが割り箸発声の所であるなら、下側を意識したり使わなくても話せます。それが伝えたかった所です。

 
 

 負担になっている声の出し方は、例えば左に下に口を開いている声の出し方かもしれません。マイクを右で持って、鼻と下あごの先が真っ直ぐの所から、口の開け方で左に引っ張っているかもしれません。

 そうなると左手の掌を鼻の下のラインまで持って来て、左肩を内に入れながら、口を縦に開ければ良いかもしれません。

 これも本来の開け方と、負担を理解できれば、徐々に自分の良い状態に戻る可能性もあります。

 唇の端を下げていたのは、確かに動きがわかれば治せます。後は下あごを広げて空間を作ってから、呼気を出すやり方に偏ってしまっていました。

 次に伝えるのは、腹筋のように頬と唇の筋肉を最大限に使って、声を出すやり方です。普通に声が出せる分、頬を下げたまま声を出すなど、できていなかったようです。(下あごはできれば上げれた方が良いです。)

 普通に声を出す練習も運動もしてきたつもりでしたが、筋肉の使い方が足りなかったようです。声は出さなくても良いと思います。平泳ぎや腹筋のようなイメージも、自分の声の出し方に照らし合わせ、やった方が良かったみたいです。

 声の出し方を理解するのが難しいんですけどね。僕の場合は動かし方が足りてなかったみたいです。

 
 では最後の腹筋のイメージです。「1 2 3」で最初の一言目をちゃんと出したい時は、下あごを広げて言うと思います。けれど先ほど言った通りそうしなくても、話す時の声はいつでも出ます。

 もしくは自分の声がしっかりと出てると一番意識できる時は、80%ぐらい進んだ時の声だと思います。「い~~~ち」の声ですね。

 これはあごを引いて、下あごの所もしっかり使えて、お腹からの声も出ている時です。これを掴むのはもちろん大事です。だけど声を出す時は、これを最初の声で毎回出そうというのは、あまり良くなかったのかもしれません。

 理由は歌の時と話す時の口の開け方が違うからですね。口を横に開けると、そこに呼気を通すだけになる時もあります。それは頬と唇の筋肉を使った話し方とは違う感じかと思います。

 では口を縦に開ける練習はというと、頬を掌で押しながら声を出すだけです。根元の所からしっかりと外側を通し、最後まで頬の筋肉を使って下さい。

 こんな簡単なことかと思うかもしれませんが、たぶんこのやり方でも声を出していたと思います。口の形的に「う~~~」となってしまいますが、「あ~お」まで全部試してみて下さい。

 ①が頬を最大限に使っています。手で下あごを補助しているから、思ったより声が出しやすいかもしれません。

 ②は唇の先のラインで声を出します。普段もここで沢山声を出してみましょう。下の歯の内側に声を集めるために、呼気ではなく、唇も含め筋肉を最大限に使って下さい。意外と口を縦に開けて、下唇を高い位置で使えてなかったと気付くのは、僕だけではないと思います。

 ③は先ほど伝えたあごを引く所です。慣れてくると、あごを引いて、口を縦に下側に開けるのだから、下あごを開くために下に力を加える必要がない時もあると、気付いてもらえると思います。

 どうせお腹から声を出すから、あごを引くなどの動作に、全部含まれているということです。これは意識しても良いし、意識しないで下あごに力を入れなくても良いということです。

 
 腹筋の動きと言いながら、これはエアー腹筋の動きです。腹筋の使い方は、普通の姿勢では前に10度、20度傾けている時の姿勢だと思います。(話しやすい所に調節してみて下さい。)

 なので腹筋のデメリットは、普段は後ろに体重を乗せている時の話し方ではありません。後は右肩が前に出過ぎてしまう時があるので、あまり出さない姿勢を心がけた方が良いと思います。

 逆に普段の姿勢では、右は5度ぐらい後ろで余裕を持たせた方が良いでしょう。前後だけちょっとだけ変えても良いような気はします。だけど代わりに、上下と左右はできる限り均等で声を出すイメージの方が良いと思います。先ほど言ったように、左肩が内側に来ていたら、それに合わせて右側も声を出しながら、同じ動きに合わせてあげる感じです。

 ここで伝えたかったのは、歌の時は最初に口の形を固定します。けれど話す時は①②③のどれでも、少しだけ声が出るあごの形かは意識するかもしれません。けれど頬と唇の筋肉を使って、いつでも声が出る。おそらくですが出ると思います。またそれに向かって筋肉を戻してみて下さい。

 口を縦に開けたり、唇の先のラインで声を出したり、メインではなくてもこれでも声を出していたと思います。これも声が出る人に聞いてみて下さい。

 (意外とスポット側で声を出すというのも、間違ってなかったのかもしれません。同じように後ろ側で声を出すのも、たぶん大事ですね。)

 まとめですが、頬を手で押してあげるのは思っているより良いかもしれません。高さも整うし、頬の筋肉も使われます。そして口を縦に開けていた時もあるなら、その動きもやっていくうちに思い出します。

 後は口を開けて、呼気を通すのを思い出すだけです。大きな声になれば、口も大きく開けるのでこれももちろん必要な動作です。

 下あごを上げるように伝えましたが、これも状況によって変えて大丈夫です。最終的には下あごを上げても上げなくても良い。頬も上げても上げなくても良い。やっぱりこうなるのかもしれません。けれどそうなるためには両方使えることが大事です。

 僕は声が出る所もありましたが、それでも使えてない所がありました。声が出ていても、本当に元の筋肉まで戻っているか確かめてみて下さい。今回ので結構伝えられた気はします。

 唇で話すのも、舌がスポットで話す時。また口笛みたいに4方向から内側に力を入れて話す時。それぐらいの可動域はあるかもしれませんね。詳細はわかりませんが、歌の時とは違う口の開け方になるはずです。そしてこれでも歪みなく話せそうです。軽い運動程度に、使っていたか思い出してみて下さい。

 
 
 追記

 腹筋はする必要はないので、エアー腹筋沢山やってみて下さい。ここで思ったことは、10度前に傾いていれば、普通の人の感覚では、下あごはほぼ真上に上がる感じなのではないかということです。

 そうなると肩の動きも、自転車ではなく、平泳ぎのイメージかもしれません。角度的にはその方が話しやすそうです。

 そして腹筋の時は結構自然に口が開くと思います。それと同じように、その開いた口に呼気を通す。もしくは、頬と唇を使って、お腹から声を唇の中央に向かって作る。この2つは感覚は違っても、必ず必要な動きだったみたいです。

 (僕も口を自然に上に開けて、筋肉を戻しています。頬が上がり切る所に向けて、口を開ける感じです。僕はこの角度で右頬を低く使っていたという説もあります。)

 他はおでこを前にしていたら、腹筋の時のように頬の筋肉はしっかりと上に前に動かしていたみたいです。その方がたぶん話しやすいです。そう考えると、喉を気にしている余裕はなかったかもしれません。

 推測ではこのように話している人が多いと思います。今更ですが、とてもバランスを取って話していたみたいです。無理ない程度に、この話し方も練習してみて下さい。
 
 本日も読んで頂きまして、ありがとうございました。

 

 

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