見出し画像

本田圭佑さんにも問てみた ”スポーツのビジネス的価値” とは??

こんにちは。東大生クラブチーム社長 三木智弘です。先日PIVOTというYOUTUBE番組にて本田圭佑さんにプレゼンをさせていただきました。その番組の中で、本田さんに「本田さんの思うスポーツのビジネスにおける価値は何だと思いますか?」と伺わせていただきました。

なので今回は、
クラブ経営とスポーツマーケティング
を行う僕の視点からの

スポーツのビジネス的価値

を共有できればと思います。

ちなみに、まだご覧になられていない方は、下記から視聴可能です☆


それでは本題に入ります。
端的にいうと、スポーツの中心的な価値は

「人の心を動かす力」


中心的な価値はあくまで
共感や感動、信頼などの無形価値であり、
周辺価値としてビジネス価値を考える必要がある。

僕の考えるスポーツの
ビジネス的な価値は3つある

  1. 信用力

  2. 求心力

  3. 発信力

1.信用力は

スポーツのもつ公共性や地域密着さが
ビジネスにおける最初の接点や合意形成に役に立つ

2.求心力は

異なる立場や産業の人たちの
ハブになりコミュニティを形成することに役立つ

3.発信力は

メディアとの接点が多く、公共性、地域性も
兼ね備えつつレバレッジを効かせた発信ができる

これらの3つの無形価値を生かして、

異なる産業や立場年齢の人々が
一致団結して共通の課題解決を行えること

が、スポーツの最大のビジネス的価値である。

一見このような無形価値は
直接的にビジネスに繋がらないと
いうイメージを持つ方が多いと思います。

しかしながら、今の世の中は
効率を追求する資本主義から
共感やストーリーを大切にする
新しい資本主義の形
に移り変わってきています。

特に地方都市においては
その変化が顕著に見られます。

コモディティー化された商品やサービスは、
効率化を追求するため
価格がどんどん低下していき、
やがて利益が出ないところまで価格が下落し、
そして大手の1社独占になります。

そのため、
これからの時代に考えなければいけないのは、
共感やストーリーによる付加価値を
商品やサービスに付けている事。

ひいては、
会社自体のストーリーを売ることによって、
優秀な人材を獲得すること

それが企業にとっての
長期的な競争優位性を作るのである。

そのため短期的な利益追求において、

「意味がない」

と思われているスポーツを応援することや

スポーツチームが作る
同じ思いを持った人たちの
コミュニティに参加することは
中長期的な企業の成長戦略に
ほかならないのである。

では
その無形価値を
どのようにビジネスに活かしていくのが良いのか
その方法は大きく3つです。

1 つはビジネスマッチング
2 つが共感する個人に対するマーケティング
3 つ目が採用と福利厚生


1つ目のビジネスマッチングについて


ビジネスマッチングと言うと
交流会等をイメージする方は多いと思いますが、
スポーツチームにおけるビジネスマッチングは、
「ただ出会う」と言うだけではなく
共同で事業を行うことを指します。

共に応援する対象を成長させるために
「新しい付加価値をどのように作るか」

それを考え実行する中で
自社の事業に連携していく。

例えば「スター選手を作る」と言う取り組みを
応援する企業が団結して行ったとします。

そこには選手のヘアスタイルや服装など
見た目を良くするための美容系の会社や
そうした選手をプロモーションするための
動画制作やSNSマーケティングの会社

あるいはそうした選手の活躍の場を提供する
イベント事業者や、選手を使ったキャンペーンを
行う店舗事業者等あらゆる業種の企業が
関わることができ、
選手が人気になればなるほど
すべての企業が儲かるのです。

2つ目の個人向けのマーケティングについて


ファンマーケティングの特徴は3つあります。
①顧客の単価が高く
②LTVも長く
③拡散性も高いことです。

このような特徴を持った顧客は
値上げに対しても継続して購買活動を
続けてくれる方々が多く、
消費活動自体に幸福感を
覚えてもらうことができます。

そのため先に述べたような
商品がコモディティー化して
価格競争に巻き込まれる事はなく
企業活動自体を応援してくれるのです。

3つ目の

社員の採用と福利厚生に関して


今、日本は少子高齢化が進み、
若い人材の採用が
ますます困難になってきております。
また地方における人口流出も重なり、
採用はこれからもっと難しくなります。

その中で自社に共感してくれて、
長く高いパフォーマンスを
発揮してくれる社員に選ばれるには、
会社のファンを作る必要があります。

スポーツを通じたコミュニティに参画することで
入社する前から共感者が生まれたり
社内の話題やイベントととして、
年齢立場関係なく交流できます。

また、社内外から見たときに
地域貢献をしている企業
ブランディングも重要です。

似たような業種では、
差別化が難しくなっている中
会社のこだわりや、取り組みの事例は
社員にも、必ず好印象を生みます。

多くの中小企業の皆さんは
SDGsや社会課題の解決に反応する人は
意識の高い人だけだと思っていると思います。

しかし10年後に社会に出てくる若者は
小学校の教育からSDGsや社会課題解決が
これからの時代の主流だと学んできているため、

そのような考え方では
採用をする事はできなくなる時代がやってきます。

そうなってから急に
表面的な社会貢献を謳い始めても
もう手遅れです。

また少子化の中で、
「会社で全て人を採用する」と言う考え方も
変わっており、地域の中での人材のシェア、
副業の活性化
と言うのも進んでおります。

そのためますます
地域の共同体との関係性の強化が
非常に重要と思われます。

以上のように、
これまでは、スポーツはエンタメであり
会社の余った利益を寄付する対象でありましたが、
時代の変化とともに、

スポーツは、
企業の生存、成長戦略の中心になっていく

と思います。

スポーツビジネスに関わるものとして
これを機にスポーツに対する見方を
少しでも変えていただけたら嬉しいです。

また参画型のクラブ経営を一緒にしてみたい方は
お気軽にお問い合わせください!

info@sportsnation.jp


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?