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【先週の不満ビッグデータ】(~2024/7/7)①日差し、②保冷剤 ”クールダウン”ニーズは更に拡大

こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。

このnoteでの連載として「先週の不満ビッグデータ」をお届けしています。

この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週水曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Better Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きください。



先週の生活者不満(~2024/7/7)

Insight Techが運営する不満買取センターに寄せられる不満の声。注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」です。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。

7月3日に日本銀行が新紙幣の発行を始めました。これに伴い、不満買取センターには新紙幣に関する不満が多く寄せられました。「券売機で使えない」「券売機の交換が店舗側の負担となることが納得できない」など券売機の不満へも波及しています。皆さんはすでに新紙幣に出会いましたか?

また、先週は暑い日が続きました。7月6日には全国914の観測地点のうち、最高気温35度以上の猛暑日は132地点、30度以上の真夏日は猛暑日を含め565地点に上りました。これに伴い、「暑さ」「熱中症」「汗だく」などの言及が増えました。

そのような中で今週は、①日差し、30代女性で増加した②保冷剤に注目します。いずれも暑い季節ならではの不満。どんな声が寄せられているのか、早速見てみましょう。

1.”日差し”への不満が増加

先週は暑い晴天の日が続いたことで不満買取センターに「日差し」関連の不満が増加しました。そのなかでも特に「自動車カテゴリ」での不満が増加しました。「自動車の日差し不満」が生活者を悩ませているようです。

まず目立ったのは自動車のサンバイザーの扱いのしにくさについての不満です。視界が狭くなってしまう、横方向の日差しを遮るのが難しい、などの不満で、自動車のサンバイザーにまだ改善の余地があることが分かります。

車のサンバイザーは日差しを遮るために設計されているが、同時に視界も遮ってしまうことがある。視界を遮らないものを開発して欲しい。(40代・岡山県)

多くのサンバイザーは前後の角度調整しかできないため、横方向からの日差しを遮るのが難しい。このため、側面からの強い日差しに対して効果が限定的であることが多い。(40代・岡山県)

また、特に運転席・助手席に座っていると日差しで皮膚がジリジリとしてしまうとの不満も多く寄せられました。後部座席とは違い、黒い遮光フィルムを貼ることができないため、UVカットや遮熱ができるガラスで快適に過ごしたいとの意見も多く寄せられました。

夏は日差しで運転中皮膚が痛い。前面や運転席・助手席には黒いフィルムを貼れないので日差しに強いガラスに変えてほしい。エアコン効いてても暑く感じる。(30代・鳥取県)

相当暑く日差しが強いので、車内でエアコン掛けてても日差しで温度が上がってしまう。日にも焼けるし。UVカット&遮熱を標準装備にして欲しい。車内閉じ込めでの熱中症死対策にもある程度効果があるのでは…(30代・愛知県)

そのほか、「車内で膝元が日差しで熱くなってしまい日焼けしてしまう」ことへの対策がしたい、「ひんやりする日焼け止めひざ掛け」などがあればいいのに、とのアイデアも寄せられました。

ドライブ中、太陽に向かって走行している時に辛いのが強い日差しです。
色んな日除けグッズが売られてるのに、どうして膝用の日除けカバーは無いのでしょうか、毎回新聞紙とかバスタオルを持ち込んでます。
色んな使い方が可能な小さく折りたたんで収納しておける程々サイズのヒンヤリする万能日除けを開発して欲しいです。(50代・岐阜県)

車内の暑さ対策グッズは多く発売されていますが、昨今の猛暑・酷暑を背景にこれまでとは違う、もう一段高い”クールダウン”が求められているようです。自動車内に限らず様々な保冷グッズが新たに発売されていることもあり、「車内を涼しく日差しを遮ってくれるアイテムも欲しい」というニーズが強まっていると言えそうです。


2.保冷剤への不満も増加が目立つ

先の「日差し」に加え、先週は30代女性を中心に「保冷剤」への不満も増加しました。猛暑を予感させる気候ならではの不満と言えそうです。

早速どのような「保冷剤不満」が寄せられたのかを見ていきましょう。

まず目立ったのは、保冷剤がすぐにぬるくなってしまう、との不満です。

当然、保冷剤の保冷機能には限界があるのを生活者も理解していますが、「スマホの充電ステーションのように外出先で冷やしたい」「外出先で凍らせた保冷剤を購入できたらいいのに」と「保冷剤が冷たい状態」をいつでも体感したいというニーズが拡がっています。「保冷剤がどんどんたまっていくからリサイクルしたい」という意見も寄せられており、「保冷剤を冷たく衛生的な状態で循環させるサービス」が求められていると言えそうです。

保冷剤をもって外出しても途中でぬるくなって意味がなくなる。スマホの充電ステーションのように保冷剤を再度冷やせる場所があるといい。(30代・埼玉県)

冷たい保冷剤をすぐ使いたい時があるので、最初から凍らせた保冷剤を販売して欲しい(30代・千葉県)

保冷剤がどんどん溜まっていく。捨てるよりも回収してリサイクルできないのだろうか?(30代・茨城県)

また、「こんなところに保冷剤を入れられたらいいのに」というアイデアもたくさん寄せられました。

保冷剤を入れられる弁当箱、背中の部分が保冷剤で冷やせるチャイルドシート、保冷剤を入れられる枕カバーなど、様々なシーンで「保冷剤で冷やしたい」という未充足ニーズが拡がっており、ちょっとした工夫で新しい価値を生み出すことができそうです。

保冷剤を入れる弁当箱あったら画期的ですね(30代・愛知県)

チャイルドシートが熱くなりやすい素材なことが不満。シートの背中に保冷剤を入れられる機能があると嬉しい。(30代・愛知県)

枕カバーで保冷剤を入れらるところを作って欲しい。タオルだと取れてしまう。(30代・三重県)

暑い日はおでこを冷やしたくなるが冷却シートは目立つ。おでこを冷やせる保冷剤を開発して欲しい。着けていてもオシャレなデザインのものが欲しい。(30代・茨城県)

「冷やしたい」「日差しをカットしたい」という期待は過去も広く存在していましたが、これまで経験したことがないような酷暑が見込まれる中で、室温で固まる冷たいネックリングなど新たな技術を活かしたクールダウン商品が生まれています

このことが「こんな商品もあったらいいのに」という新たな期待・ニーズを生み出しており、クールダウン市場へのニーズが連鎖的に拡大していると言えそうです。


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Insight Tech 伊藤


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