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【先週の不満ビッグデータ】(~2023/12/24)①雪かきロボットほしい、②静電気、影響はビリッだけでない

こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。

このnoteでの連載として「先週の不満ビッグデータ」をお届けしています。

この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週水曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Better Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きください。



先週の生活者不満(~2023/12/24)

Insight Techが運営する不満買取センターに寄せられる不満の声。注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」です。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。

このうち、今週は①「雪かき」、②「静電気」に注目します。これらのワードは先週増加が目立ちました。早速どんな不満だったのか見ていきましょう。

①雪かきロボットほしい

先週は北陸地方を中心に大雪が降り、住民が転倒したり、車がスリップしたりする事故が相次ぎました。

これに伴い、不満買取センターには雪関連の不満ワードとして「雪かき」について言及する投稿が増加しました。どのような不満だったのか具体的に見てみましょう。

まず目立ったのは、「雪かきがしんどい」「雪かきで腰を痛めた」「翌日には全身が痛い」と雪かきの身体的な負担を嘆く不満です。腰痛や筋肉痛をもたらし、日常生活に影響を与えている様子が分かり、雪国の方々にとって雪かきは大きな負担になっています。

雪かきして腰を痛めた。しんどいです。(30代・石川県)

雪かきが大変なことが不満。30分以上も雪かきをして、翌日には全身が痛くなった。(40代・石川県)

そのような中で、雪かきをサポートしてくれる商品に対するニーズも聞かれました。「壊れにくく軽いシャベル」「水分を流せる穴の空いたスコップ」などです。実際に雪かきを経験した人でないと分からないような解像度が高い「ペイン」に商品改善の種が隠れています

プラスチック製の雪かきはすぐ割れて壊れてしまう。ごみを減らすためにももっと丈夫に作るべきだ。(50代・北海道)

シャーベット状の重たい雪の水分を流せるような、穴の空いたスコップ?シャベル?があったら腰の負担が減ると思う。(40代・新潟県)

加えて、「雪かきロボット」への期待も複数聞かれました。「お掃除ロボットのように雪かきロボットも」との提案です。

お掃除ロボットはあるのに雪かきロボットはないのか...
毎年毎年北陸や東北の大雪見ると雪どかすのに大変そうで心が痛くなる
うちの田舎も高齢者ばかりで一人の人とか毎日雪どかすの大変なのに
世の中これ以上便利にならなくていいからAIとかロボットとかもっと困ってるところに活躍してほしい。(40代・東京都)

雪が積もったら雪かきがめんどくさい。雪かきしてくれるロボットがあったら良いのに。(30代・北海道)

一般に大雪に見舞われる地方部は高齢化が進展しているケースが多く、「雪かきの負担感」が社会課題となっています。
全国で広く必要とされていなくとも、限られた領域や地域であっても強い「ペイン」を伴っている社会課題に注目する必要があることを改めて教えてくれます。そういった「人手や全国一律のビジネスでは解決が難しい社会課題」にこそ、テクノロジーの力を活かすことが期待されています。


②静電気、影響はビリッだけでない

冬が本格化する中で湿度も低下しており、日常生活の中で「静電気」の存在を感じることが増えてきました。不満買取センターにも「静電気」不満が多く寄せられるようになりました。

まずは、静電気の「ビリッ」を恐れる声です。家電を使うときやドアノブを掴む時の「恐怖」を和らげてくれる対策に対しては根強い期待があると言えそうです。

冬になると家電を使う時、静電気が凄くて怖い、家電業界には静電気防止対策をお願いしたい。(30代・東京都)

冬は車のドアを開け閉めする時に毎回のように静電気が発生して痛いしドキドキする。静電気の起きにくいドアがあったり、ドアの取手の近くに静電気除去シートが付いていたらいいなぁ。、(30代・東京都)

このような静電気の「ビリッ」以外にも静電気の影響を感じるシーンが多くあるようで、不満買取センターに多くの声が寄せられました。

「鉛筆削りの削りかすがくっついて取れない」「静電気でニットに糸くずや埃がくっついてしまう」「静電気で床の髪の毛が掃除機で吸えない」「冷蔵庫の側面に埃が貯まる」など、実は生活のなかの様々なシーンで「静電気の影響」が出ているようです。

これまでは、『「静電気対策」=「ビリッ」への対策』でしたが、これを『「静電気対策」=「静電気による家事負担増への対応」』と再定義すると、「静電気対策」にはまだまだ隠れた市場が存在しそうです。

クーピーを付属の鉛筆削りで削ると、削りかすが静電気?でくっついてとれない。くっつかない素材やコーティングがされるとよい。(40代・神奈川県)

ニットワンピースがずっとパチパチ静電気凄くて、色々な糸くず埃を吸い取っちゃってとても着れたものではない。掃除用具にでもした方がいいんじゃないかなって思う。(50代・栃木県)

静電気のせいで床に落ちた髪の毛を掃除機で吸えない(30代・東京都)

冷蔵庫の側面は静電気でホコリが溜まりやすいのが不満。溜まりやすいのはずっとむかしからわかっている事だから、何か対策をしてほしい。(40代・京都府)

このように、これまで存在していた市場であっても、その意味合いや拡がりを「再定義」することによってビジネス的な認識(所謂パーセプション)をスイッチすることができ、そこに新たな市場が生まれます。

「生活者の不満」のなかには、この「再定義」のヒントがありそうです。


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