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インターネットと子どもたちⅡ
こんにちは。「私の会社は久保友宏です。」の久保友宏です。
今日は前回同様、現代を生きる子どもたちとそれを取り囲むインターネット環境についてお話ししていこうと思います。
インターネットについて話題になる時、近年よく耳にする言葉に”ネットリテラシー”というものがありますよね。
でもこの意味を正しく理解している人はどれくらいいるでしょうか?
今日はまずこのネットリテラシーの意味を簡単に説明させてもらいます。
ネットリテラシー:
ネットリテラシーとは、和製英語インターネットリテラシーの略で、簡単に言うと”インターネットの性質を理解し、インターネットを正しく有益に使うことができる能力”のことです。
これはネット上でのマナーを表すネットマナーと混同されがちですが、全く別のものなので注意が必要です。
つまり、
他者の権利(肖像権や知的財産権など)を侵害しない
不用意に個人情報を公開しない
ネット上に蔓延る(はびこる)詐欺などに引っかからない
などの能力のことですね。
ネットリテラシーが欠けていると、以下の様な事件の当事者になってしまう可能性があります。
子どもが友人と写っている写真を友人の了解を得ずにTwitterやFacebookなどのSNSに投稿してしまった。
他人の作品(絵や写真など)をアイコンとして流用してしまった。
ファンを名乗る人がプレゼントを送ってくれるというから、住所と本名を公開してしまった。
宝くじに当選したと言われたので、画面に出て来た連絡先に個人情報を入れて連絡してしまった。
アダルトサイトを見ていたら『会員登録しました。〇日までに○○円支払わなければ法的手段に訴えます』と出て来たからあわてて連絡してしまった。
SNSを見ていたら、”誰にでもできる簡単な作業で月収30万円!!””今すぐこの教材を買いましょう!”などと出て来て、つい購入してしまった。その後教材通りに実行したが、収入は全く得られなかった。
大人でもこういったネットリテラシーが不足している人がいます。
子どもなら、なおさらです。
名指しでの批判は避けますが、子どもたちが音楽に合わせて短いビデオを撮って投稿するアプリやサービスもありますよね。
ああいうものを見ると、僕は本当にゾッとします。
だって何も知らない子どもたちを利用して、情報を抜き取っているのですから!!
娘さんやむすこさんがかわいく歌って踊っている動画だって、どこで誰にどのように利用されているか分かりませんよ。
もしもお子さんがそういったアプリを利用していたら、すぐに削除されることをオススメします。
今までアップロードしてしまった動画はすでにインターネット上に残ってしまっているので完全に削除することはできませんが、これから投稿することを防ぐことはできます。
前回のブログでもいいましたが、子どもたちには圧倒的に人生経験が足りません。
ある程度は親御さんが管理してあげなければ、あなたのお子さんはインターネット上の悪い大人たちや悪徳業者などに簡単に利用されてしまうんです。
中には”児童ポルノ”制作など、”子どもたちの性的搾取”を目的としてアプリ内で声をかけ、関係を持とうとする手口も多数見受けられます…!
子どもたちに危険が及ばない様にそれとなく管理し、道を示してあげることは決して大人のエゴや虐待ではありません。
むしろ僕は、”危険がそこにあると分かっているのに放置する”方がネグレクトなどの虐待にあたるのではないかと思っています。
そしてこういった”インターネットに関するもの”は、家庭の外の大人たち(例えば近所の人や学校の先生)は手出しができないので、保護者であるあなたが行わなければならないのす。
一度インターネット上に広がってしまった画像や動画は様々な手段でネット上で、そしてローカルで保存され、二度と完全に削除することはできません。
実際にティーンエイジャーが当時の恋人に送っていた裸の自撮り写真などを別れた腹いせにばらまかれてしまうケースがアメリカやヨーロッパ、インドなどでもたびたび報告されています。
これは他人事ではなく、似たようなことは日本でも起こっています。
こうして写真や動画をばらまかれてしまった被害者は、イジメられてしまったりココロを病んでしまうばかりか、中には自殺してしまう子も少なくありません。
お子さんがインターネット上の悪い大人や詐欺業者の犠牲にならず、心身ともに健全に成長できるよう、どうかしっかり見守ってあげて下さい。
僕の心からのお願いです。
次回はインターネット上にあふれる子どもたちへの搾取について、実際に起こってしまった事件のお話しも交えながらもう少し詳しくお話ししていこうと思います。
本日も最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。
久保友宏