剣道とコーディネーション

いつも読んでいただきありがとうございます

これまで、剣道コーディネーショントレーニング研究所では

「コーディネーションについて」

「やる気やモチベーションについて」

「オランダの子供達とのレッスンを通しての気づき」

「指導法について」

など、剣道を指導するにあたって、技術を伸ばすことと同時に ”楽しさ” を取り入れていくための検討を記事にしてきました

今回は『なぜ剣道界にコーディネーショントレーニングを広めたいのか』について少しお話しさせていただければと思います

以前の記事で、コーディネーションの7つの能力については説明しました(初めてという方は以下ご覧ください)


剣道は、主に右手と右足が前方にある構えで運動を行います(上段の選手は反対に左)。この非日常的な形の構えから”すり足動作”を用いて距離をはかり、”打突動作”を用いて有効打突(一本)を競い合います

これらの動作をスムーズに行い、技術を高めていくためには一朝一夕ではできず長年の修行と経験が必要となります。また、複雑な動作ゆえに指導の際に「どこがどうできていなくて、何をこうすればこうなる」と的確に表現して伝えることが非常に難しいと言えます


そこで、剣道の実践や指導にもコーディネーションの7つに分けられた能力を用いながら行うことで2つの大きな効果があるのではないかと考えました


1つ目は改善すべき動作をより具体的に認識する(させる)ことができる
2つ目は、動きをより細かく分析し自分のイメージと合わせることができる


これらの効果が高まることにより、高い技術に挑戦した時の体得の変化や今の自分にできるひとつひとつの動作の質を高めることに繋がると感じ、剣道の実践や指導にもコーディネーションの知識やトレーニングが必要だと思いました

また、最近では動画サイトに素振りや試合の動画などが数多くアップされており、活躍している選手の動作や高段者の先生の指導など、多くの情報を身近に感じることができるようになりました

そこで得た(感じた)情報を ”すごいな〜”  で終わらせるのではなく”自分の技術の引き出しのひとつ”として取り入れる(体得する)ためには真似をする能力が必要です

そういった真似をするための基礎的な能力を鍛えておくことが、剣道の技術の向上にも役に立つと思いコーディネーションを紹介していきたいと思いました


また、小さい子どもや剣道を始めたばかりの人に、難しい技術を説明してもなかなかすんなりとは習得できません


そういった場合に、剣道の動きを応用したコーディネーショントレーニングを行うことで、遊びの中から”自然に基礎的な動作を習得”することができるのです


つまり、剣道のコーディネーショントレーニングは、


『楽しい』の中から自然に動作を身につけ、自分の動きを見直し、分析し、動きの引き出しを増やすことに役に立つのです


これをみなさんに知ってもらい、指導の現場やご自身の稽古で少しでもお役に立てればと思いこのような情報を発信させてもらっています


私もまだまだ勉強中ですので、稽古や指導にコーディネーショントレーニングを取り入れて実践されたという方は感想やお気づきの点などを教えていただければと思います


【楽しくてためになるから頑張れる】


という思いをたくさんの人に持ってもらえるようにこれからも努力していきたいです

これからもよろしくお願いします


それではまた次回!

いいなと思ったら応援しよう!

Tomohiro Kanda
noteでは「サポートする」ボタンから投げ銭をしていただけます。記事を気に入ってくださいましたら、サポートしていただけますと幸いです。 いただいたお金はこの取り組みの活動費やオランダの子ども達にコーディネーションおよび剣道の道具をプレゼントするために、大切に使わせていただきます。