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練習強度と技能向上

今回は、練習強度と技能の向上について考えてみたいと思います。

どのようなスポーツであっても、強豪チームに共通する点といえば『とにかく練習をすること』だと思います。目標が大きければ大きいほど、その目標に対してメンバーに責任が生まれ、その責任を組織で共有できているチームは、練習強度が技能向上に繋がりやすいと言えます。

私は剣道が専門ですが、他の競技を専門とされている人と話をしても、個性が現れるチームの特色のひとつに”名物練習”などがあったりすることもしばしば耳にします。

【合宿の時だけに行われる○○な練習】

【1年生の時に行われる○○な練習】

など、部活動に一生懸命打ち込んでこられた人であればこのような経験をされてきた方も多いのではないでしょうか。

何が言いたいかというと

どのようなチームであれ、同じように高強度の練習に励み、同じような目標に向かっているはずなのに、「結果を残し続けるチーム【伝統チーム/強豪校】」は何が違うのかということをまず理解する必要があると考えました。

チーム力は人材?

「強いチームには優秀な人材が集まっている」

人と話をしている中で、強豪校の特徴をよくこのような言葉で表現している場合があります。

では強い(上手い)選手が集まれば結果が伴うのでしょうか?逆を言えば、能力の高い選手が集まらなければ良い結果は出ないのでしょうか?

色々な意見があると思いますが、私は決してそのようなことはないと思います。各スポーツの競技特性によっても変わってくる部分ではあると思いますが、剣道で言えば、年を重ねるにつれ急激に力をつけてくる選手もよく見られます(特に高校・大学の年代)

練習の質、意識、メンバー同士の信頼関係など、総合的なチームの叩き上げによって個人の能力が開花するということも往々にしてあります。

私が学生時代、母校である筑波大学には高校時代全国で名を馳せた各年代を代表するような素晴らしい先輩方がたくさんいらっしゃいました。その先輩方から私がまず学んだことは、稽古への取り組み方でした。

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