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お茶割飲みたい。
鹿児島の飲み物といえば芋焼酎のイメージかもしれませんが、実はお茶の生産も盛んです。近年は静岡県と並ぶ生産量を誇る産地でもあります。
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大隅エリアは交通アクセスが大変な部分もあるのですが、広大な土地を活かして様々な産品を製造し、代表的な日本の食料基地の一つだと自負しています。お茶もその一つですし、お肉にお野菜に果物にうなぎなど盛りだくさん。食が本当に豊かな地域です。
先日Facebookに投稿したのでご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、最近は大崎町にとどまらず、大隅エリアの事業者さんたちと大隅を盛り上げていく動きを進めようと色々と企んでいます。
少しずつメンバーを巻き込んで動きを広げていこうとしているのですが、先ずは堀口製茶・和香園の社長である堀口大輔さんと、若潮酒造の取締役の上村曜介さんを中心に動いています。
堀口製茶さんは、日本では確実に三本の指に入るお茶の生産量を誇る生産者さんです。生産だけでなく販売も手掛けており、海外にも積極果敢に進出する大隅の代表的なイケてる企業です。最近は直接そのお茶の魅力を楽しめる店舗を構えたり、自分からするとため息が出るような活躍をされています。
更には既に日本お茶割り協会なるものに参画されていて、素敵なお茶割りの普及にも務めていらっしゃいます。
大隅茶全(堀口製茶が出しているショップ):https://sazen.jp/
日本お茶割協会: https://ochawari.or.jp/
若潮酒造さんは"究極の日常酒"として地元で愛される酒造会社なのですが(究極の日常酒というコピーが自分の中では、勝手に最高だと思っています)、最近は取締役の上村さんを中心に様々な新しい焼酎造りにも挑戦されています。近年仕込んで販売しているGLOWというシリーズの一つは、”酒屋が選ぶ焼酎大賞”で三年連続大賞を受賞し殿堂入りするなど、こちらも自分が尊敬する素敵なつくり手さんです。
"酒屋が選ぶ焼酎大賞"は、本格焼酎を扱う酒販の方々が、お客さんに飲んでほしいと思う焼酎を数ある中からブラインドでテイスティングして選ぶという大会です。ブラインドで審査するのに、よく三年連続意見がまとまるものだと、驚きです。
GLOW EP5: https://wakashio.com/products/1133
酒屋が選ぶ焼酎大賞:https://shochu-taisho.com/
みんなでお茶割りを飲みたい。
4年ほど事業を進めてきた中で、改めて「色んな”合作”ができるな」と感じています。ここまで主に大崎町と地域外の企業との連携推進を担ってきましたが、最近はもう少し地元、ご近所との付き合いを豊かにしたいと思っています。
そんな中で、象徴的に地域事業者間の合作のカタチとして見てみたいなと思っていたのが、大隅のお茶と焼酎のお茶割りです。
昨年の春先からぶつくさと妄想をスタートし、今年の春からようやく少しずつ実際に動き出して、先ずは一緒に合作を生み出したい人たちに「みんなでお茶割り飲みたい」とつぶやいていたら、絶妙なタイミングでつながることが出来ました。(言霊すごい)
こちらのお茶割りは、来月実施するイベントで提供頂く予定です。(イベントについてはまた改めてご報告します。)
お茶割は1つのメタファーであり、きっかけです。
お茶割りに対して、既にはるか先に取り組んでいる堀口さんや上村さんを前に自分がお茶割りについて何か言うのは恥ずかしい思いですが、そんなお二人が一緒になってお茶割りを作ってくれること、そこに一緒にいれることにワクワクしています。
近年いろいろと活動する中で、地域の事業者さんを繋げていくことでもっと面白い合作も生み出せそうだなと感じています。
これはどこの地域でも意外とそんなものですが、事業者同士、それぞれの守備範囲・事業領域があり、各社がそれぞれ努力をして事業を営んでいるので、そもそも色んな企業が集まって合作するというところに労力は割けないのが当たり前です。合作は逆にそれらをつなぎ合わせていくことが主な事業領域なので、面白い企業がある大隅でも出来ることは多そうだと。
昨年あたりから少しずつ、大崎町SDGs推進協議会の事業だけでなく、合作株式会社としても自分個人としても、地元の事業者との繋がりや関係づくりをより積極的に進めてきました。環境省主催の実践型研修プログラム『migakiba』の現地事務局を合作株式会社として引き受けてみたり、個人的にJC(新大隅青年会議所)にも参加させていただいたり。
そして、以前noteでも少し触れましたが、大崎町に新しい“場”をつくっているところです。さまざまな関係性をデザインしていく1つとして、合作×地域だけでなく、事業者×事業者をつなぐ“のり”のような存在として合作が関わったり、新しい地域との関わり方もできていくといいなと考えています。
お茶割りをつくるときのマドラーになりたい。
こうした動きのきっかけとして、とてもパワフルに「合作と何か一緒にやりたいんだよね!」とお声がけくださった堀口製茶の堀口さんからは、「地域の事業者が連携して何かエリアを盛り上げるようなことやりたいって前から思ってたんだけど、うちはやっぱり製造業でそういったPM的なノウハウはないから、それが出来そうなところを探してたら…居た!と思って声かけました。」と言っていただきました。
合作が他社とコラボをするだけでなく、地域内でのコラボレーションを促進し、地域の事業者×事業者の“合作”を通して盛り上げていく役割に価値を見出していただいたのは嬉しいですね。
今は3社でざっくばらんに、ワイワイきゃっきゃ話をしながら色々な企みを進めています。
個人的には、地域の方々が一緒に楽しそうに何かを生み出していることは、その地域の風通しの良さを表現するためにもとても重要なことだと考えています。「あの地域って、なんか面白そうな人たちが繋がってるね。」と感じさせること、うねりを起こすことができれば、そこにまた多くの人を巻き込んでいけます。そうした上手なかき混ぜ役になれたら良いなと思ったりします。
今後具体的な動きが続々出てくると思うので、また順次記事にしようと思います。お楽しみに。