コンセプトダイアグラムがわかりにくい理由の1つ
これは何
先週、一部で話題になったコンセプトダイアグラム。書き方に関する言及が多かったのですが、自分もちょっと思うことがあったので書きました。該当の記事に関する言及ではなく、タイトルにあるように、個人的に「わかりにくいだろうな」という理由を考えています。
細かいところは端折りました。不明点はどこかであったら聞いてください。
コンセプトダイアグラムとは
コンセプトダイアグラムは、清水誠さんが提唱するメソッドです。
コンセプトダイアグラムとは、顧客の心理変容と企業の施策を図解し、顧客の理解と施策の評価を行うメソッドです。
https://concept-diagram.com/note/about-concept-diagram/
書籍もありますが、開発進行中の手法なので、書かれた当時からだいぶアップデートされています。興味ある方は、公式ワークショップもしくは宣伝会議の講座あたりがよいのではないでしょうか。
書籍以降のアップデートとしては
・手法が洗練され、フレームワークっぽくなってきた
・実際の計測手法も具体化され、ある程度の知識があれば実装可能になってきた
あたりだと思います。
その上で、先週話題になった記事はこちら
それに対して自分も、いくつかコメントを残していて、まとめようと思いつつ、寝かせていました。記事に対しては「原理原則にのっとればいろいろあるが、やっていることに共感」派です。SEOの中でも「言えるけど、やれるプレイヤーが少ない領域」なので、顧客理解とキーワードをリンクさせる方法を機能させているのはすごいなと思います。自分は、やりますよ?(社内向けポジショントークです)
よく見られるつまづきポイント
コンセプトダイアグラムのつまづきポイントは、いくつかあります。
1. ユーザーが定まらない
2. ゴールが定まらない(スコープが短い、企業目線などなど)
3. 軸が定まらない
4. ステップが定まらな
5. 施策が思いつかない
6. コンセプトダイアグラムの活かし方がわからない
などなど
大体のことは、公式ワークショップに参加されると、解消されます(自分も昨年12月に受けました)。宣伝会議の講座は導入編としてはいいですが、時間も限られ、かつ、大人数ですので、質疑して深めたい人は公式ワークショップのほうがおすすめ。
本題です。この記事では「ゴールが定まらない」にフォーカスしてお届けします。これが、個人的には一番大きいつまづきポイントだと思うから。
ゴールが定まらないわけ
まず公式サイトでは、このような書き方を推奨してます。
コンセプトダイアグラムでは企業のビジョンを顧客視点に変換して、成熟した顧客の状態を考えます。企業のビジョンが達成されたうえで売上目標が達成されたとき、顧客はどんなふうに喜んでいるのかを考えてみましょう。
https://concept-diagram.com/note/how-to-draw-concept-diagram-1/
この通りなのですが、この通り考えても、わからなくなる点がいくつか。たとえば「顧客視点って何」「ビジョンが達成さた状態って何」「ゴール作ったけど、抽象的すぎてうちじゃなくても」などはよく出てくる質問です。これを決める上で「ビジョン/ミッション」と「プロダクト」が重要になります。
自分は、ビジョン/ミッション、プロダクトの関係をこのように考えています。
ミッションとプロダクトは地続きという、ごくごくありふれた考えですが、これを自社に置き換えることができるだけで、ゴールの設定の疑問は少なくなります。一方で、何らかの理由で、これに当てはめられない場合、「コンセプトダイアグラムを使わない」とか「毎朝、ビジョンを復唱する」とか、他の方法をおすすめします。(週一でミッション見返す派です)
コンセプトダイアグラムの使い方・描き方以前に、インプットのずれ、ビジョン/ミッション、プロダクトを理解できていない、そしてその関係をきちんと描けていないケースは多いように思います。(公式ワークショップでは、ここら辺もワークになっていました。)
メソッドについて
最後に、コンセプトダイアグラムは「メソッド」です。最近、rubyを勉強しているのですが、methodは、Objectsに対してあてがわれ、新しいObjectsを作ります。コンセプトダイアグラムは、企業やプロダクトに対してのメソッドであり、顧客の理解と施策の評価を定めるわけですが、そのObjectsが捉えきれていなければ、どんなmethodでも解像度が上がりませんよね。
関連するページ
こちらは、この記事を書きながら思い出したページをメモしています。
コンセプトダイアグラムの書籍ですが、上記に書いた通り、内容が古いので公式サイトを見たほうがいいです。
コンセプトダイアグラムとカスタマージャーニーマップのどちらがSEO向きかは議論されてもいいと思いますが、前提としてこの内容は頭に入れておくべきです。そもそもの次元が異なります。
みんな、こんな感じでやってみたらいいと思いました。10分じゃ書ききれないけどね!!!
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