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セレブな友 気がかりな紗代(さよ)ちゃん




どうも。
母娘の葛藤を親子三代で
シビアに味わった
むらさき納言です 🙂





小学校入学後、やっと友人らしき人が現れてくれたのだ。

紗代 (さよ)ちゃん

彼女は他の人たちとは違う別格なオーラを放っていて、なぜに私に近づいてくれたのかは謎。
多分いつも独りで友達が出来ず、ヤサグレていた私を可哀想に感じたのかもしれない…🤔

彼女のお父さんは町にある大手の銀行の支店長さんで、紗代ちゃんは入学と同時にこの町に越して来たのだった。

「むらさきさん、ウチに遊びに来て」

二つ返事でホイホイついて行った私だった😍

支店長さんの社宅は、古いながらも上品な感じで、綺麗に整頓されており、我が家のようにビミョーなコケシやダサいペナント(若い方はご存知無いか😅)  なんてものは飾られておらず、風景画の油絵、そして大きなフランス人形、なんといってもピアノ✨

今ではピアノを習っている子供は多いと思うが、50年以上前の田舎町では、クラスで1人あるいは2人ぐらいしか習っていなかったので、該当者は必然的にスクールカースト上位である事は言うまでも無かった。

そして、何よりも私が驚いたのは
リカちゃんハウス 😳

当時登場してブームを起こし、女の子のハートを鷲掴みにしたリカちゃん人形!

そのリカちゃん人形の棲家であるリカちゃんハウスが、2つもあったのだ。

これには仰天した 😨

だって私はリカちゃんが手に入らず、銭湯で拾ってきたリカちゃんの友達だか親戚だかよくわからないカンナちゃんと言う人形しか持ってなかったからだ…🥲
 (それ 窃盗だろ...💧)

なのにハウス。しかも 2つ。。

紗代ちゃんは、おっとりとした口調


「さぁ遊びましょう。むらさきさん」

紗代ちゃんのビジュアルは、ぽっちゃりずんぐり。
風貌は肝っ玉かあさんの京塚昌子で
性格はおっとり上品。
かなり落ち着いていて、人生を達観
しているような雰囲気を醸し出していた。
まるで子供の着ぐるみを着た大人のよう…

何度か遊んだが、やはりガサツな私とはノリが違う育ちが違う、世界が違った…

そうしてなんとなく離れてしまい、
その後私は放課後、学童保育に行く事になって、紗代ちゃんちに行かなくなった。


ある日 突然の事だった。
紗代ちゃんが学校に来なくなった。

担任の先生が

「岩沢紗代ちゃんは、お家の都合で
お引越しをしました。」

急に転校したのだと言う😳

私はびっくりして学童に行かず、紗代ちゃんの家に走った😨

支店長の社宅は、もぬけの殻になっていた…


その時はわからなかったけれど、だいぶ後になって紗代ちゃんのお父さんが、何か悪い事をしたらしいと言う話がまことしやかに流れていたのを覚えている。

顧客の融資に肩入れしたとか、ヤクザと関係して、便宜を図っていたとか、はたまた横領して夜逃げをしたとか…

子供の私には、何が何だかわからなかった…
ただ紗代ちゃんが何処でどうしているのか、それが気がかりでならなかった…

今は 元気でいるのだろうか…

本当の肝っ玉母さんになっている事を祈りたい限りだ…


それと もう一つ 気がかりが。


リカちゃんハウス。



こんな事なら

1つ、くれよと
言っときゃ良かった…


苦笑。。



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