真夏の恐怖 腹黒い正男さん
どうも。
苅田燃料店のゴンに命を救って
もらったと、勝手に哀愁に浸っ
ていた むらさき納言です 🙂
居なくなったゴンに 傷心の日々だったが…😢
やっと 待望の夏が来た 😃
小学生の近所の子供たちは、一斉に 夏休みに入ったので、遊び友達のふみえちゃんと一日中、遊べる事に ワクワクしていた 😍
海がすぐ近くにあったので、海水浴場に行って泳いだり、浅瀬の岩場で 小魚やツブなんかを獲ったりして、アクティブに遊んだものだ。
しかし さらなるアクティブな出来事が… 😓
わが家の斜向かいに石黒(いしぐろ)さんという、漁師を生業とした家族が居た。
石黒さんの家には、正男(まさお)さんという二十歳くらいの息子さんが居て、親子で漁師の仕事をしていたのだ。
この正男さんは、明るく元気な人で
いつも遊んでいる子供たちに、大きな声で話しかけては笑っていた。
ある日、私とふみえちゃん、そして
近所の小学四年生の男の子、和也くんが石蹴りをして遊んでいると、正男さんがやって来て
「お前たち 船に乗せてやろうか」
今思えば、あれは悪魔の囁きだった…💦
私たち3人は「乗りたーい!😆」
まるで仔犬が餌に飛びつくように、
正男さんの後をついて行ったのだった。
石浜に停泊してある石黒家の小さな船。子供3人、大人1人で少し余裕があるくらい。
正男さんは、船のエンジンをかけて出発。
途中エンジンを止めて、ウニやアワビを獲る時に使う箱型のガラスレンズを海に浮かべ、私たち1人1人交替で、海底の様子を見せてくれたりした。
夏の心地よい潮風と海の青さを満喫して、すっかりクルージング気分になっていた私たち😍
ふと気がつくと、目の前には断崖絶壁の岩肌があり、狭い小石浜が。
そこは、わが家から見える通称「キリカ山」の裏側だったのだ。
「キリカ山って、後ろ姿は絶壁アタマなんだな… 」
そうよ。 私も絶壁アタマ😗 キリカ山に親近感を感じたのだった。
正男さんは話し出した。
「この小石の浜でな、数年前に中学生が炊事遠足に来たんだ。 そしたらよ、地震かなんかで、あのほら、上に見えるだろう。あの大きな岩が ガラガラガラ〜って落ちて来たんだぞ…
そこで凍りつき出した私たち😱
和也くんの顔は、みるみる青ざめていった😰
ふみえちゃんは凄く厳しい表情になり、船に乗った事を、もはや後悔し出している感じ…😨
私はといえば、すでに泣き出す準備が万端だったのだ 😭
この続きは 次回に。