シャーロック・ホームズ そして丈雄
どうも。
どこまでも 己れの欲に忠実に
前だけ向いて 生きて行く
憧れどすれ 難しいかな
五七五七七 むらさき納言です 😆
苦しい親子関係ってありますよね…
丈雄(たけお)くん
みんな呼び捨てで丈雄って呼んでました。 小学五年生の時のクラスに居た男の子です。
…ご好評につき同級生シリーズ
(誰もそんな事は言ってない💦)
勝手に おっぱじめます。。。
丈雄と私は図書委員になった。
お昼休みや放課後、図書室で本の整理や貸出しを行う。
丈雄はシャーロック・ホームズが大好きだった。
その面白さをとうとうと語り出し、
虫眼鏡を使い、ちょっとした出来事も大袈裟に推理を始める。
内心馬鹿じゃ無いのか😕と思いながらも、しつこく読めと勧めるので、
一冊借りて家に持ち帰ってみた。
案の定、私には良さが分からず、その『踊る人形』は読みかけのまま 返却を忘れ、大人になった時に押入れの中からカビ臭くなった姿で出てきたのだ。
( 図書委員のくせになぜ返さない😷)
丈雄は、お母さんと弟の三人暮らしだった。
お父さんは丈雄が小学校に上がる前に、労災事故で亡くなっていた。
お母さんは市役所の臨時職員をしていて、春先になると通学時間に交差点に立ち、笛を鳴らして子供達の交通安全を見守る『緑のおばさん』として有名な人だった。
私は、ずっと引っかかっていた事がある。 子供だったし、そういった情報が当時全く無かったので分からなかったのだが、今思えば多分、丈雄はゲイだったのだと思う 🤔
何故そう思ったのかと言うと…
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