東浩紀『動物化するポストモダン』(2001)を読む。
『動物化するポストモダン』は現代思想関連の本の中でも特に一般の人に広く読まれている本であるが、しばしば難解とされ、人によって解釈が分かれている本でもある。
私は現代思想について素人ながらも僅かに関心があり、以前からこの本にも興味があった。
難解で解釈が分かれるというこの本の内容の要約を試みたうえで、個人的な批判も載せたいと思う。
<要約>
政治的なイデオロギーといった「大きな物語」が成員をひとつにまとめていた時代が近代であり、「大きな物語」が機能しなくなった時代がポストモダ