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最強の営業マンは・・・⭕️⭕️の中にいる。

驚きの再会――22年前の製品が教えてくれたこと

先日、支援先の方との会話で、思わず声を上げてしまう出来事がありました。

彼は保険営業マンとして日々多くの経営者と会っていますが、その中で「とんでもなく凄い製品を販売している人に出会った!」と興奮気味に話をしてくれました。さらに「千本さんにもぜひ紹介したい」と、パンフレットをおもむろにバッグから取り出してきたのです。

そのパンフレットには大きく「油のコスト削減」「環境配慮型製品」と書かれています。一見、どこかで見たような文言だな、と思いながらページをめくってみると――

エーーーーーーッ!

なんと、それは22年前、私が独立したての頃に営業支援していた製品だったのです!

現場の「本音」に応える製品

当時のことが鮮明に蘇ってきました。その製品は、飲食業界の現場で深刻な問題を抱えていた人たちの救世主のような存在でした。

当時、高温の油を使う作業は女性のパートさんたちが担うことが多く、彼女たちの腕には火傷の跡が絶えませんでした。しかし、企業側はそれに対する抜本的な対策を講じることもなく、現場での作業は危険と隣り合わせ。そんな中、この製品が登場したのです。

デモンストレーションを行った現場では、パートさんたちが口々に驚きの声を上げました。

「こんなに簡単に作業ができるなんて!」
「これなら安心して仕事ができるし、時間も節約できる!」

その反応を受け、私は「この製品をもっと多くの現場に届けることで、危険や負担を減らしたい」と決意しました。実際、40万円もする製品にもかかわらず、大型スーパーや飲食チェーンから次々と採用され、導入が進んでいきました。

大手メーカーとの戦いと新たな挑戦

しかし、成功の裏には課題もありました。大手厨房機器メーカーが類似品を製造したり改良品を発表したりして競争が激化していったのです。それでも私たちは、新たな市場を開拓することで道を切り拓いていきました。

例えば、大型フライヤー向けの濾過装置を開発し、豆腐から油揚げを製造する工場やポテトチップスの巨大製造ラインなど、大規模な現場へのアプローチを開始しました。ときにはテスト期間を経て、製品の性能が証明されるまで半年以上を要することもありましたが、そのプロセスの中で得た現場の声は、何にも代えがたい財産でした。

現場の声を拾い、製品を改善し続ける――それが、顧客の信頼を勝ち取る鍵だったのです。

最強の営業マンは顧客の中にいる

ここで気づいたのが、顧客そのものが「最強の営業マン」になり得るということでした。

例えば、美味しいレストランに行ったときに、友人に「すごく美味しかったよ!」と自然に宣伝してしまう人がいますよね。実際、現場で製品を使用してくれたパートさんたちが本社の役員に「この製品は絶対に全店舗に導入すべきです!」と進言してくれたこともありました。これほどの信頼を得られたのは、現場の声を大切にし続けた結果です。

あなたの事業にも「コアなファン」を

さて、ここで皆さんに問いかけたいのは、**あなたの事業に「コアなファン」を生む仕組みがあるか?**ということです。

もちろん、「コアなファン」を育てることは一朝一夕にはできません。ただし、それを計画せずにただ運任せに営業活動をしていては、いずれ壁にぶつかります。多くの企業が陥りがちな「金儲け最優先」や「とりあえず数を追う」営業スタイルでは、長期的な成果を得ることはできないのです。


では、どうやって「最強の営業マン」を育てるのか?
そのために必要なのは以下の要素です。

  1. プロダクトの磨き込み
    製品やサービスの本質的な価値を見極め、改善を繰り返すこと。現場の声を吸い上げ、使いやすさや効果を最大化することで顧客の信頼を得ます。

  2. マーケティング戦略の構築
    ターゲット市場を明確にし、最適なチャネルでメッセージを届けること。オンライン・オフラインの両方で顧客の心を動かすアプローチが必要です。

  3. ペルソナ設定
    理想的な顧客像を具体的に描き、そのニーズや課題を深く理解すること。ペルソナが明確になることで、マーケティングや営業活動の精度が上がります。

  4. カスタマージャーニーの明確化
    顧客があなたの製品やサービスを知り、購入し、満足するまでの一連のプロセスを可視化し、各段階での接点を最適化します。

  5. 現場との連携
    顧客や利用者の声を直接聞く仕組みを持ち、それを基にした迅速な対応や改善を行うこと。これにより、顧客との信頼関係が構築されます。

  6. エンゲージメントの強化
    顧客との継続的なコミュニケーションを通じて、ブランドへの愛着を高めること。定期的なフォローや情報提供、イベントなどが有効です。

  7. 収益モデルの最適化
    単発的な売上ではなく、長期的に持続可能な収益構造を設計します。リピート購入やサブスクリプションモデルの導入も視野に入れましょう。

  8. データ活用と分析
    顧客データを効果的に収集・分析し、改善に活かすこと。顧客の行動やニーズをデータから読み解くことで、的確な意思決定が可能になります。

  9. 社内教育とチーム連携
    営業やマーケティングだけでなく、製品開発やカスタマーサポートも含めた全社的な理解と連携が不可欠です。特に、現場のフィードバックを各部門で共有する文化を育てましょう。

  10. 顧客の成功にフォーカス
    あなたの製品やサービスを通じて、顧客がどのような成功を実現できるかを重視し、そのサポートを行います。顧客の成功が、自然とあなたのビジネスの成功へとつながります。

  11. ストーリーテリングの活用
    顧客に製品やサービスの価値を伝える際、ただのスペック紹介ではなく、感情に響く物語を作ること。製品がどのように人々の生活や仕事を変えたのかを具体的に伝えましょう。

  12. ネットワーク効果の活用
    コアなファンや顧客同士のつながりを作り、製品やサービスの価値を広めてもらう仕組みを構築します。口コミやコミュニティの力を最大限に活かします。

  13. 柔軟性と迅速な対応
    市場の変化や顧客の新たなニーズに迅速に対応できる体制を整えること。改善や調整を機動的に行える柔軟性が重要です。

  14. 競合優位性の明確化
    自社の製品やサービスが他と何が違うのかをはっきりさせ、顧客にその価値を認識させます。差別化ポイントを具体的に伝えることが重要です。




フリーランスも中小企業の経営者も、共通して「どうやって売上を構築すればいいのか?」という壁にぶつかる瞬間があります。アイデアはある、スキルもある、でも具体的にどこから手を付ければいいのかわからない――そんな状態に陥ることは少なくありません。

「売上の壁を越えるために――共に歩む伴奏型支援のご提案」

売上を構築するには、顧客の課題を深く理解し、適切なターゲットにリーチし、選ばれる理由を作る必要があります。しかし、現実には日々の業務に追われ、全体像を見失ってしまうことも多いでしょう。その結果、売上の悩みがさらに重くのしかかり、「自分は何を優先すべきなのか?」と迷いが深まることも。

私たちは、このような悩みを一人で抱え込んでほしくありません。フリーランスや経営者の皆さんが直面するこの「産みの苦しみ」に寄り添い、一緒に解決策を探る伴奏者でありたいと考えています。

ときには顧客の視点から戦略を見直し、ときには売上を伸ばす仕組みを一緒に組み立てていく。その過程で発生する疑問や不安も、一緒に紐解いていきます。

「どう売上を構築するか?」という問いに対し、答えは一つではありません。ですが、一緒に考え、試し、作り上げることで、きっと次のステージが見えてくるはずです。

あなたの目指すゴールを実現するために、ぜひ私たちと一緒に新しい一歩を踏み出してみませんか?

次回の記事では、「顧客の信頼を得るために欠かせない具体的なステップ」と「コアなファンを作るための仕組みづくり」を深掘りしていきます。ぜひお楽しみに!

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