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職場からの逃亡① 計画編

ぼくは職場から逃亡する。

ぼくは新卒で入った職場の部署で、上司との人間関係に悩まされた。そして、精神的な死を体験した。「もうこんなところにはいられない」と思い、2017年7月に「もう辞めさせてほしい」と上司に話した。そして9月から1月の期間、4回にもわたって退職の交渉をしたものの、ダメだった。転職活動もして内定ももらったにも関わらず、退職日が決まらない。ある日は「5月末に辞めるんだよね」と言われ、またある日は「6月末だよね?」と言われる。毎回はぐらかされてしまい、もはや話し合いにならない。

直属の上司を飛ばして、その上の人間に退職の意思を伝えようとも思ったが、できなかった。本部とぼくの部署は隔離されている。そして、ぼくたちの部署のメンバーは同じ社宅に住んでいる。職場だけの関係ならまだマシと言えるのだが、上司との距離感が近すぎて、暴力的な発言を浴び続ける日々なのだ。実際、仕事終わりに上司の部屋に3~4時間滞在させられ、彼は自慢話やマウンティング、ぼくの人格否定などを頻繁にしている。

転職先が決まっているのに、いつ終わるとも知れないこの状況に終止符を打ちたい。バックレをしよう、と決意した。先人の教えを乞うべく、バックレについて思いつく限りのキーワードで検索した。幸い転職先は決まっていたが、懲戒解雇になって面倒なことになったらイヤだなあ、という気持ちになっていた。

やるべきことは大きくふたつ。一つ目は内容証明郵便にて退職届を出すこと。二つ目は有給休暇を消化したうえで退職すること。就業規則には、「退職する場合は少なくとも1か月前には申告すること」と書いてあるが、法的には退職日の2週間前に意思を示すと退職できるそうだ。そして、会社側としては「連絡を入れずに無断で2週間欠勤すると懲戒解雇できる」ということらしいので、ぼくがすべきは「はっきり退職の意思を示して、それまでの期間を有給消化に充ててしまえばいい」ということだ。色々不安ですが、この方法を取る。

次の職場では車が必要であり、引っ越しや家探しにもお金がかかって不安だった。薄給なので、貯金できているのも20万円程度。まずは母親に相談。幸いなことに「お金の心配はしなくていいから、早くそこから抜け出しなさい」と言ってもらった。訛りが安心する。抜け出した後の生活は、とりあえず大丈夫そう。

さて、ドロンする日程と時間帯を決める。上司がいない日を狙い撃ち。何しろ隣りの部屋に住んでいるのだから、引っ越しの作業がバレたら大変面倒なことになる。社内のスケジュール管理のサイトにアクセスしてみた。なんと、上司が出張で1日まるまるいない日があるではないか。その日の午後、上司が絶対に身動きが取れない時間に決定。このスケジュールを見たときは、半年ぶりくらいに、心が高ぶった。山頂に上り詰めたような解放感に襲われました。

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転職先の配属がまだ決まっていないため、家財を貸倉庫に保管する必要もある。実家は遠くにあるため、実家に荷物を送るのは馬鹿馬鹿しい。複雑な契約が必要なさそうなところを狙い、問い合わせてみたところ、すぐに決まった。2ヶ月で4万円くらい。

そして、引っ越し業者。見積もりを4社くらいに出してもらおうとしたが、「3月は繁忙期でして、希望の日程は無理です」とすべての業者に言われてしまう始末。3月は多忙でトラックが空いていないとのこと。残念。しかし、大手ではなく個人でやっている地元の業者はないかと思い、「住んでいる地名 引っ越し」で検索したところ、すぐにヒット。さっそく電話してみたところ、本命の日程で引っ越しできることが判明。しかも、大手よりも3万円くらい安くてビックリしました。これは単にラッキー。

つぎに、ドロンが成功した日に内容証明郵便で送る退職届を作成。メールの文面も作成。退職の意思表示、もう出勤しませんという意思表示、退職にあたって必要な書類を指定の住所に送って欲しい、という内容。ついでに10万円くらいの未精算経費もあるので請求。この文章の作成がいちばん精神的に疲れる。

決行はちょうど1週間後。出勤が必要なのは、あと4日。途中経過をまたnoteに書こうと思う。

人生の裁量を取り戻せ。上手くいきますように。

トモフミ子

noteを読んでいただきありがとうございます。よろしければ、暇なときなどにまた見に来てください。もし何か、考えたことなどがあれば、感想をお聞かせください。そこから少し、楽しいコミュニケーションが生まれたらうれしいです!