職場からの逃亡③ 新卒をバックれてから1年
ぼくは職場から逃亡しました。新卒の職場をバックれました。正規の手続きなんてしていません。バックれてから、事後的に人事とメールをして退職できました。あれからちょうど1年くらい経つので、自分の思いをまとめます。
辞めた経緯を要約してみます。新卒のぼく。ど田舎の僻地へ飛ばされ、モラハラパワハラハイブリッド上司と隣同士の部屋で住むことになってしまいました。勤務時間後の「俺の部屋集合」。これは上司の自慢や嫌味、マウンティングを夜中まで毎日聞く会です。そして平日休日関係なしに、社内チャットで上司からの嫌味が飛んできます。もちろん即返信しなければならないです。もはや軟禁されて生活していたも同然でした。
耐え切れず「あなたが原因です。辞めさせてください」と直接言ったこともありますが、辞めることはできませんでした。そこでぼくは転職を決意し、最終的に内定を勝ち取りました。しかし、そこからもまた、辞める手続きをさせてもらえないという嫌がらせに遭ってしまい、辞める宣言をしてから合計半年間も前職に留まりました。
そして、無理やり辞めてやろうという気持ちが固まりました。上司がまるまる1日東京に行っている日があったので、その日を狙って手はずを整えたのでした。そしてバックれは大成功。新たなステージへ一歩踏み出したのでした。
★新卒正社員をバックれたときの振り返り
1年経って思うことはたくさんあります。今や「退職代行サービス」なんてものがあるそうです。そのくらい、職場の人間関係で苦しんでいる人は多いのだと思います。苦しんでいる人たちに向けて、ちょっとでも後押しになればいいなと願いつつ、ぼくの些細な経験から学んだ内容をまとめてみたいと思います。
①辞めるべき?辞めないべき?休日を楽しめるかどうかがカギ
ぼくの主観ですが、自分の精神状態を判断するなら「休日を楽しめるかどうか」だと思います。めちゃくちゃ卑近な例で申し訳ないですが、ぼくは転職してから、休日を楽しめています。ちょっと気が重いタスクがあって、つらいなあと思っても「まあ、週末に美味しいものでも食べよっと」と思えます。これが健全な「仕事つらい」です。これはよほどの事情がない限り辞めないで頑張ったほうが得策です。
これに対して、辞める前のぼくは「上司に会いたくない。せっかくの休日。楽しいはずの趣味も、楽しいはずの友人との時間も、上司の顔がよぎってしまい楽しめない。好きな食べ物がおいしくない」という状態にありました。人によっては、病んでいる原因が仕事内容だったりクライアントだったり、様々なシチュエーションがあると思います。でも「休日を楽しめない」状態だったら、その原因となる対象から離れることが手っ取り早いはずです。誰に何を言われようと、こういう精神状態を自覚したなら、その原因から距離を置くべきだと思います。
②職場をやめるにあたって 大前提
正規の手続きができる相手なら、そうするべきです。しかし「辞める」と何度言っても慰められたりその場しのぎをされたりするなど、まともじゃない相手なら、バックれも視野にいれましょう。でもまずは、お近くの労働基準監督署に足を運んだり、電話してアドバイスを受けたりするのがいいと思います。ググればすぐ出るよ。ちなみに、ぼくの場合はすぐ隣に上司が住んでいるので、労基とかに電話して相談する勇気はなかったです。でも!相談しておけばよかったな~と今は思います。
そして、後先考えずに辞めるよりも、転職先を見つけておくとか、避難できる場所を確保しておくとか、何か次に繋がることを見つけておくのが得策だと思います。今の仕事で身につけたことを、ちゃんと転職先の人にアピールできるようにまとめておくとかはしておいてください。
あ、でも、自殺を考えるような状態の人は、後先考えずに辞めたほうがいいです。その後のことはゆっくり考えてください。頭のおかしい人間からは距離を取る。自分の身を守るのが先です。
③転職のハードルが高いと感じている人へ
上司に蔑まれるなどして、自信を失っていたぼくですが、とりあえず転職活動は頑張りました。履歴書や職務経歴書には、自分がやってきたことを論理的にまとめて、新しい会社で活躍できる要素を書いて(ほんの少し着飾った内容も書いたけどね)、面接に向けて準備もしました。意外と何とかなりました。
いまはどの職場も人手不足と言われているから、転職のハードルは低いはずです。やりたくない仕事を消去法で除いていっても、選択肢は残っているはずです。次に活かせるスキルや経験があるのなら、選り好みできるかもしれませんが、第二新卒とか、スキルに自信がない人とかは、転職サービスの人に「職場の人間関係がいいところを紹介してください」と話してみればいいと思います。未経験でも大丈夫な場所はあります。アルバイトでもいいんです。友人を当てにして連絡してみるのもいいと思います。まずは「転職活動をしているんだ。こんなクソみたいな環境から抜け出してやる」という気持ちを少しでも持ちましょう。ここから始めてみて、心の拠りどころを作っていきましょう。
ぼくは結果として「転職先の内定を得た状態で、正社員をバックれた」のです。そして転職先で今は正社員になっています。なんとかなるよ!
④バックれたときのこと
バックれる際にしたことは、以下の通りです。
・「明日から出勤しません宣言」をメールで関係者各位に送信
・人事の方に、必要書類を指定の住所に送るようにメール
・会社から支給されたPCとか、辞める際の書類を不備なく郵送
・有給なんて取っていなかったので、有給申請。
バックれた日から起算して2週間分を有給申請しました。
無断欠勤にしないためです。
・引き継ぎ事項はほとんどありませんでしたが、
自分が詳しく把握しているデータの場所などをまとめた
結果として、会社の上の人から「力になれず申し訳ありませんでした。次の職場でのご活躍を祈っています」というポジティブなお祈りメールをもらえました。あれから1年経ちますが、元上司との接触はもちろんないし、嫌がらせのようなこともされていません。仮にされていたとしたら、証拠をとってしまえばいいだけだもんね。なにも怖くない!
★モラハラパワハラはフラッシュバックする
いまの職場は人間関係で悩んだ記憶がほとんどありません。もちろん、時々いやなことはありますが、寝れば忘れてしまう程度のことです。いい職場って、ちゃんとあるんだな、って身をもって体感しています。
つらい経験をすると、内面が育ち、立派な人間になれる...という主旨の記述を目にすることがあるのですが、気を病んでしまう経験なんて、しないほうが絶対にいいです。いま、上司やら他の人やらに攻撃を受けていて、つらい経験が鬱積しているのなら、それ以上は溜め込まないほうがいいです。
元上司が乗っていた車を目にしたり、彼が話題にしていたものを見かけたりする度に、未だに奴に受けた屈辱感を思い出します。可能ならば復讐したい気持ちにもなります。元上司よ、日本が銃社会じゃなくてよかったな!なんて思ったりもします。(いや、ぼくは彼を殺すに至る前に彼のもとを立ち去れてよかったです)
職場のパワハラに限った話ではなく、どんな種類のハラスメントも、程度の大小を問わず、フラッシュバックするのだとぼくは思います。だから、苦しい経験をしている人たちに伝えたいのですが、嫌な気持ちになるような環境からは、なるべくすぐに距離を取るようにしてほしいと思っています。
★今後の明るいはなし
1年前のぼくは、将来のこととか考えたりする余裕がなかったです。「どうせ自分なんてどの職場に行っても、いじめられてしまうんだ」なんて思っていて、自信が持てていなかったです。
いまは少しずつ頑張れています。職場では、自分がしたことを褒めてもらったり、ねぎらってもらっています。もちろんまだまだ未熟なところはたくさんありますが、今のぼくは「ほかの人を褒めたりねぎらえる人間として認識されて、社会に少しでも貢献できるようになって、その他もろもろができるようになりたいな!」という気持ちになっています。自信を取り戻せました。あんなクソみたいな人間から距離を取れてよかった。
もちろんこれでゴールではありませんので、これからも立派な人間を目指しながら、ちゃんとお金を稼げるようになっていきたいなと思っております。人生の目的なんてよくわかりませんが、とりあえず自分を満足させていって、足るを知って、ほかの人を満足させられる存在になっていければいいかなと思っております。
パソコンを買ったからブログがはかどるね!これからもブログをちょこちょことやっていこうと思います。それではまた!
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