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メルクストーリアのストーリー考察をしています。ネタバレご注意ください

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メインストーリー 第2部11章 砂漠の国・後編 考察メモ

7月にリリースされた砂漠の国・後編の考察です。ネタバレご注意ください。まあまあ長いです。 王のあり方砂漠の国・前編の主役がファジュルであったとすれば、後編の主役は間違いなく洸王ナマールィだったと言えるでしょう。後編は彼の行動と理念を軸に物語が展開していきます。 後編の開始冒頭はナマールィの追想から始まります。1000年前の時代を生きた彼は水の都の王として敵国との戦いに身を投じますが、戦いのさなかにフェニシャルルによるモンスターの暴走が起こります。それによって水の都の安寧の

    • 感情の迷い家―特別篇「森羅に謎めく万象と虚実が継ぎ接ぐ感情世界」考察メモ

      本日過去イベントとして実装されたノーフィール+感情4姉妹特別篇の考察記事です。twitterからの再掲です。 迷い家に招かれる客、招かれざる客今回のイベストの下敷きになっているのはシードモンスターのマヨイヤの名前にもあるように、「マヨイガ」伝承です。マヨイガは迷い家と書き、有名なところでは柳田國男『遠野物語』に記述があります。 マヨイガ伝承では、山中で道に迷った村人が突然無人の豪邸に行き当たります。その家にある什器を持ち出すことで迷い人のもとに富が舞い込むようになるという

      • メインストーリー 第2部10章 砂漠の国・前編 考察メモ

        今月後編ストーリーが公開されましたが、twitterに掲載した考察を再掲します(後編を読んでいない時点での考察です)。 砂漠の国設定のおさらい 砂漠の国がかつて水の都と呼ばれる豊穣の地であったことは何度も示唆されてきました。前回、動物の国編の最後にもこの名が出てきたので覚えている方も多いはず。 水の都の存在が明確に言及されたのは1部終盤の回想シーンですね。スヴァログさんクリソツの神官と呼ばれる男性が、対の水魚の守護のもと豊かなこの地の統治に関わっていたようです。 一方で

        • 外伝1st 黎明の騎士道篇 考察メモ

          記念すべき外伝の1stストーリアは国イベ最初期に登場し、他のファンタジー者とは一味違うリーダー像を提示したライアンが主人公です。タイトルにある「黎明」とは夜明け、明け方という語義を持つ言葉です。そこから転じて物事の始まりという意味でも使われます。 メルスト世界の黎明このイベストは王国1stなどの前日譚にあたり、ライアンが騎士団に入る前、自分の騎士としてのあり方を見出すきっかけとなった話です。彼にとって本エピソードは彼の騎士道の始まりであることに疑いはありませんが、同時にメル

        • メインストーリー 第2部11章 砂漠の国・後編 考察メモ

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        • メインストーリー 第2部10章 砂漠の国・前編 考察メモ

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          ユーレイとはなにか?―外伝2nd「ぼくとユーレイの7日間篇」考察メモ

          「ユーレイ」の喪失シャーレリは「ユーレイ」という言葉を最初から意識していたわけではありません。メルクとユウが旅すがら聞いたユーレイが出るという噂に、エアハルトが心究学では思念体=心そのものを指すとコメントしたことで彼女は「ユーレイ」に関心を持つようになります。 シャーレリはアニマと出会い、彼の描く繊細で透明な絵が「ユーレイ」のようだと感じます。実際に彼が使っていた絵の具は感情保持効果があるブルースターの花から作られており、絵画自体が不定形な感情をまとっていたのです。この出会

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