いつの間にか忘れてしまう
可愛い我が子が産まれた時に感じたことを
思い出すことができますか?
その時の感覚を思い出せますか?
健康に元気で生きててくれるだけで幸せ
あなたは何だってできる
やりたいこと全部やってごらん
可能性しかない存在
私は長男が産まれたとき
そんなことを感じていました。
今は、気を抜けばすぐに
あれができていない
こんなところが苦手だよね
もっとこうしてくれたらいいのに!
なんでいつもそうなの?
そんな言葉が脳内に浮かぶくらい
他人と比べできていないところに目がいき
思い通りに動いてくれないと不満を感じる
なんて多くのことを「期待」しているんだろう。
人はいつの間にか忘れてしまう生き物です。
目の前の姿に翻弄されてしまうから。
だから私は、意識的に、
本当に大切にしたいことを”思い出す”
サイクルが必要だと思うのです。
だってそれによって、
子どもの可能性を制限する親になっていることに
薄々気づいていたから。
子どもの「やる気」や生命力みたいな意味の、「生きる力」は
子どものありのままの姿を認めることのできない
親のマインドによって失われていくものです。
大人になって
「自信がない」
「やりたいことがわからない」
「どうせ無理」
「安全なまま生きよう」
そんな風に思うのは
子どもの時からじわじわと
たくさんの湧き上がるピュアな感情に蓋をしてきたから。
はじめは、子どもたちは当たり前に
自由に感情を外に出しますよね。
けれども蓋をするようになるのは
「そんな風に思っちゃいけない」
「もう5歳なんだから」
「男の子でしょ」「お姉ちゃんでしょ」
「いつまで泣いてるの」
大切なことをいつの間にか忘れてしまう私たち大人が
つい言ってしまう言葉たち。
そんな言葉をかけられて
ありのままの感情を否定され続けた結果
特にネガティブと呼ばれる感情を
表現すると親に嫌われてしまう、
いけないことだ、と学習し
心の中にそうした感情を閉じ込め、
重い蓋をするようになっていきます。
「そう言われた」出来事は忘れることはできるけど、
その時感じた”感情”は消えることはなく
実は溜まっているのです。
そしてやがて大人になって
蓋をしていた感情をつつかれると
理由もわからず涙が出たり、
コントロールできない怒りとなって現れたりしているのが
今の私たち。
だから思い出せばいい。
子どもが産まれた時に
感じたことが
私たちにとっての本当の気持ちだし、
本質があるのです。
いつでもその感覚を思い出せるように、
育児のお守りとして
そっと胸の中に大切に持っておこう。