月経不順改善のためにピルを1年服用してみた感想(メリット編)
「生理は辛いもの」、ってそんなの嫌だなあ、もっと楽になれる手段があるのならそれを活用するのは全く悪いことじゃないよなあ。そう思い、ピルを実際に服用し始めて約1年。ピル、気になるけど良く分からないし怖いなあと思ってる方はぜひ読んでいただきたいです。
なぜピルを服用したいと思ったか
タイトルにもありますがが、ピルを始めたいと思った1番の目的は月経不順の改善。私は生理の間隔が20日~50日の間で推移し、予兆もはっきりしないので日常生活でいつ出血するか分からないという不安がありました。生理周期を把握できれば、それだけでもQOLが上がるのではと思い、ピル服用を考えました。
そして、生理前・生理中の身体の不調(PMS)を軽減したかったことも理由の1つです。私は鎮痛剤を服用するほどの痛みが出ることはまれだが、たまにうずくまりそうになるほどのメキメキとした一瞬の痛みが訪れました。月によって症状や程度は様々でしたが、下腹部の不快感や気分のすぐれなさもありました。
ピルを始めるまでの経緯については、今度別の記事で改めて詳しく書く予定です。とりあえず本記事では、実際に服用してみての感想をシェアします。
実際に1年間服用してみての感想
服用してみてのメリットは以下の通り。
・生理のタイミングを調整できる
・頭痛やイライラなどの症状(PMS)が軽減される
・出血量が少なく、生理期間も短い
・コストが安く、時間もかからない(後述)
生理のタイミングを調整できる
ピルといえば、の効果ですね。私は21錠タイプのピルを服用しています。21日間ピルを飲み、その後7日間は休薬する、というものです。私は休薬して3日目に生理が来ます。休薬後2~4日で生理が始まることが多いようです。数日のズレはあるものの、タイミングをコントロールできることで日常生活での不安が激減しました。
頭痛やイライラなどの症状(PMS)が軽減される
私の生理前・中の症状は、「頭痛・下腹部痛・排便痛・イライラ・食欲旺盛」がメインでした。しかも、これらの症状の種類や強さの傾向がランダムだったので対策が難しかったです。毎月この理不尽ルーレットに付き合っていましたが、ピルを服用してからはこれらの症状が全て体感1割以下、ほぼゼロに抑えられていました。逆に元気なのに出血だけするので違和感があります。
出血量が少なく、生理期間も短い
これは意外と知られていないのではないでしょうか。このメリットを説明するために、生理とピルの仕組みを簡単に解説します。
ピルの仕組みは「通常なら排卵時に身体が出すホルモンをピルにより外部から与えることで、身体からそれらのホルモンが出ないと同時に排卵も起こらなくなる」というもの。そして、このピルによるホルモンの量は通常時に身体が出す量よりも少ない。ここが重要。
そのため、
①子宮内膜(※)が通常時より厚くならないため、出血量が少なくなる
②ホルモン量の変動が少なくなるため、体調面や気持ちの変化の波も少なくなる
※子宮内膜=ホルモン量に比例して作られ、これが剥がれ落ちて体外に血液として排出されるのが生理。詳しい機能は割愛します。
正確にはもう少し複雑なメカニズムがあるので、病院や医療従事者が発信している情報にあたることをおすすめします。
また、このしくみを知って、こんなことを薬でコントロールして大丈夫なのだろうか…?と思った方向けに、現在「ピルは危険なのか」の記事を執筆中です。
金銭的・時間的コストの削減
実はピルを飲み始めてから、金銭面・時間面は今までよりプラスになりました。
まず金銭的コストです。私は月経困難症を治すという目的でピルを処方してもらったので、保険が適用されました。そのため、1シート(1か月分)の値段は約1000円です。保険が適用されない場合、1シートは約2~3000円です。
支出は以前より増えましたが、生理痛でバイトを休むことがなくなった分収入が増えたので収支としてはプラスです。今までより月に1日多く働けば、十分元が取れるのではないでしょうか。
また、出血量が少なくなり、生理痛が軽くなった分、
・生理用ナプキン
・ロキソニンなど生理痛用の薬
・ホッカイロ(お腹を温めると痛みが和らぐ)
これらの購入量が減った(薬とホッカイロは使用しなくなった)ため、これらの支出も減っています。
次に時間的コストです。ピルの服用により、生理痛でダウンしている時間がゼロになりました。また、生理のタイミングをコントロールすることにより、不意打ちの出血でベッドシーツや服を汚してしまうことがほとんどなくなりました。
生理痛のために他のことができなかったり、洗濯などやることが増えるのって結構ストレスですよね…そういった間接的なストレスも軽減できます。
まとめ
とにかく日々の生活が楽になりました。元々は月経不順改善という目的で、生理痛も和らげば良いなという考えで始めたピルでしたが、出血量が減ったり、金銭的・時間的にもプラスになったりと、思わぬ副産物がたくさんありました。私はほとんど副作用がありませんでしたが、服用して2,3か月の間にあった体調の変化もいずれ記事にしようと思います。
副作用や値段の高さなどデメリットが先行しがちなピルですが、ちゃんと用法を守れば副作用のリスクは減らせますし、毎月の出費と毎日の服用という時間と手間をかけてでも、それを上回るメリットが充分にあると思います。ぜひ気になった方は、近くのレディースクリニックに相談に行ってはいかがでしょうか!