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Pocket 3じゃなくZV-1 M2を買ったワケ
動画初心者だけど専用機材がほしい。
2024年9月から動画投稿を始めてみた。6月に子犬を飼い始めて、それの費用などを広告収入で賄えたらなという魂胆だ。
しかし実際の収入になるまではかなりの投稿数が必要となる。
なので最初はみなスマホで、となるのだが
形から入る私はいつものように、いろいろ難癖をつけはじめた。
編集はパソコンでやりたい
撮影→編集→アップロードまでをすべてスマホで完結するツワモノも少なくないと思うけど、眼精疲労が伴う中年には厳しいミッション。よくあんなちっちゃい画面で編集する気になるよなというのが正直なところで、編集は仕事柄もあってPremiere Proでやっている。それですら、細かい数値のところがなぜあんな小さい文字なのか意味わからんけど。
クラウドストレージの圧迫が嫌なのと、記録用途で撮る写真との区別をしたい
すべてをスマホでやるなら撮影もスマホのほうが何かと便利だが、パソコンでとなるとデータの取扱がとたんに煩雑になる。
まあ、転送手段なんてGoogleフォトに同期するとかすればいいんだけど、ストレージは多分すぐいっぱいになって「容量増やしませんか?(ニコ)」ってすぐやってくるから、それがまずいや。
私的には、クラウドストレージは物理容量の多いスマホじゃなくても使える外付け的な感覚で使うものなのである。元々スマホには金かけてなくて、未だに旦那のお下がりのiPhone11しかも64GBを使っている。スマホでゲームはしないので容量のほとんどをアプリと写真・動画で埋め尽くしてしまうのだが、iPhoneで撮る写真や動画というのは主に記録用。買い物のメモとか仕事の備忘録。もちろんカメラがないときにはふつうに写真も撮るけれど。
そして、Googleフォトはそうしたバックアップ用途のみで運用したい。バカみたいに長くて重い動画を何本もしまうところじゃない、という気持ちが強い。
撮影までのステップが3段階くらいある
設定でどうにかなりそうな問題かもしれないけど、アンロックして、カメラアプリ立ち上げて、ともたついてしまうのがストレスとなった。
で、少し放置してたらすぐ待ち受け画面になる(それも設定しろ)。
プラス、撮影中に通知が来るとうっとうしいというのもある。
Panasonic「GF10」「G99D」を持っていたけれど、それでもダメな理由
実は元々、マイクロフォーサーズと呼ばれるセンサーサイズのミラーレスカメラである「GF10」とそのレンズを静止画撮影用に持っている。「G99D」でも動画を撮影しようと奮闘したのち、売却してしまった。
私なんかただカメラの形しててなんとなくかっこいいから、とか、EVFがついてたほうがカメラっぽいとかそんな感じで所有していたにすぎない。
当初は光の足らない室内ではこれらと単焦点レンズを使って撮影していたけれど、オートフォーカス(AF)の仕組みが「コントラストAF」というものが採用されている。しかし、どうも動く物には「像面位相差AF」が良いらしい。
(ここでは、どちらが良い悪いの評価は割愛。)
仕組みに全く詳しくないのだけど、調べるとどうやら前者は動画、特に犬のようによく動く被写体に関しては苦手のようだった。
実際、コンティニュアスAFや顔認識AFといった機能もこれらには備わっているが、いざこれらの被写体に向けるとまあAFが迷う、迷う。迷いまくってちょっと気持ち悪くなるくらい。ウォブリングって言ったかな。
自分が撮影者であるならばまだ修正の余地はあるけど、犬と遊びながらだと自撮り状態or片手持ち状態なので、どうしても一段上のAF性能と手ぶれ補正は必要だった。
最終候補に残った「OSMO Pocket 3」「ZV-1 M2」
最初に候補に上がったのはPocket 3
そして某掲示板で聞いてみたら圧倒的に、中国のドローンで超有名なDJIのOsmo Pocket3だった。
聞き方がまずかった、かもしれない。
Pocket3は追尾性能、つまり首を振って被写体を追いかけてくれる上に初心者でも圧倒的に使いやすい。この追尾という部分を瞳、顔認識AFと混同して質問してしまったからだ。
Pocket3にはカメラを常に平行にしブレを抑制してくれる「ジンバル」という物理的な機構が最初から備わっている。
カメラはシャッタースピードを遅くすることでも光を多く取り込むことができるが、シャッタースピードが遅い=ブレる、ということになる。
ジンバルで物理的にブレを制御することで、シャッタースピードが遅くてもブレない、つまり室内や夜間などブレるような環境でも光を多く取り込めるから、何も考えなくても(たぶん)キレイに撮れる。
光が不足しがちな室内で、動く被写体をカンタンに撮れる。そういう事で、Pocket3をオススメされたのだと思う。
けれども、なんか違う。
また後悔するのではという恐怖で、ChatGPTに聞きまくる日々
買い物依存なところもあり、買って満足でまた終わるのかもしれない。そう思うとなかなか買うことができなかった。
しかも、おすすめされたPocket3ではなく、やっぱりZV-1 M2がほしい。
自分の思うことやら性能比較やら、とにかく少なくとも一ヶ月位はChat GPTに同じことを何度も聞いてた。リアルな連れならもう嫌気が差しただろうに、ChatGPTはいつでも文句一つ言わず丁寧に答えてくれる。ブレインストーミングというか、脳内会議ははかどる。
結局、「カメラを構えてる時間」が好き
ポテンシャルを活用してやれなかったG99Dとレンズ一本は大いに活用してくれるであろう次のオーナーに売却し、その資金でお迎えしたのはZV-1M2だった。
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間違いなく手ブレを抑えて良い画を撮れるのはPocket3なのである。
けれど、カメラのように構えるという感じではない。ボケ感は期待できない。本当にあくまでサクッと撮る、でもきれいに撮れる。
でも、それこそスマホでいいかな、と思ってしまうし、少し前にOsmo Action 4というアクションカメラを購入してしまっていた。用途は違えどちょっと似た性質もあるため、できたら互いの弱点を補いあうものがよかった。
ZV-1M2にジンバルはないが、少なくともGF10よりは手ブレは抑えられるだろうし、少し離れたところから犬を捉えるときにやはり光学ズームは必要だった。
写真を撮る際にもズームできると少しはボケを強調できる。
そして、何よりも構えて捉える時が好きなことに気がついた。
もちろん、ZV-1M2はあくまでコンデジなので、マイクロフォーサーズに慣れた身からするとテレ端でもボケは控えめ。
なので正直なところ、価格もあまり変わらないし、やっぱZV-E10M2にすればよかったかな、などと本末転倒なことも考えてしまった。
確かにAPS-C機であるZV-E10M2はマイクロフォーサーズよりもさらにセンサーが大きいのでボケはきれいだが、その分合わせたいところに的確にピントを合わせるのが難しくなってくるし、欲しいレンズが後で必ず出てくるから、きりがない。そういう意味ではこれでよかったのかもしれない。
余談…マイクロフォーサーズから動体認識AFの強力かつ廉価なボディが出てくれたら良いが
OMシステムのOM-5は像面位相差を採用しているが、やはりメーカーが動画に力を入れてないイメージ。Panasonicは動画に強いとなるとGHシリーズになるが、ここら辺は、にわかレベルが足を突っ込んで良い価格ではなくなってくるのだ。
ちなみにG100Dという廉価で小型で動画寄りのボディも存在するが、レビューが少なすぎてこれを積極的に買っていいのはサブ機を探しているハイアマチュア以上なのでは?と思ったりした。そもそもレビューが少ないということは、それだけ万人受けしてないということであろうし、何だかんだで「やっぱ動画はソニーだよね」を散見するのである。