【読書録】高村友也さん著書「自作の小屋で暮らそう Bライフの愉しみ」を読んで
こんにちは、ともです。
高村友也さん著書
「自作の小屋で暮らそう Bライフの愉しみ」を読みました。
これは、雑木林の中に手作りで小屋を作り、
そこに住んじゃったという本です。
住むうえで必要最低限な装備を自分の手でこしらえるという、
そのためのノウハウや、生活の工夫など満載で、
ひょっとして自分でもできるんじゃないか?と、
思わず錯覚しそうなほど、実践的で実用的な本になってます。
Bライフとは何か?と言うと、そういう言葉があるわけではなく、
著者が考えた言葉で、必要最低限の生活を意味するようです。
最近はミニマリストや、低コストライフを送る人が増えていますが、
それらと似ているような似ていないような、
必要最低限を自分の力でゼロから生み出してる点で言うと、違うような。
なんにしても、人間はどんな状況でも生きていけるんだなと読むとなんだか妙に安心します。
よくよく考えると、太古の昔は、何もなくても人間は生きてきたわけで、
ある意味でこれでいいんだという気もしてきました。
屋根があって壁があって電気があって、
冷蔵庫があって食べ物が詰まってることも、
本当は当たり前じゃなかったのですね。
著者の方は、素性のわからないものが当たり前にあるという違和感を感じていた、と書いてありましたが、
ある意味でわかるというか、人類が生きてきた歴史から言うと、
現代の生活はごく最近のことなんですよね。
家の中のほぼすべてが誰かの仕事によって出来上がってます。
自分の手の入ってる場所ってほとんどないんですよね。
そういう点では愛着を感じにくくなってるかもしれませんね。
自分の手で自分の生活を作り上げるというのは、
自分の生活への愛着に繋がって、
結果的に言えば、自分への愛着に繋がるのかなと思いました。
だから、この本を読むと安心するのかもしれないですね。
先日、鴨長明の方丈記を読みました。
その時にこの本の事を思い出したのですが、
長明さんも、自分の生活ができるくらいの小さな庵を建てて住んでいたそうなので、
人間そんなものでいいんでしょうね。
むしろ無常の世の中で、建物だって永遠ではないのですから。
800年以上前の人もそう思っていたと考えると、
これが正解と言えなくもないような。
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