【読書録】稲垣えみ子さん著書「もうレシピ本はいらない 人生を救う最強の食卓」を読んで
こんにちは、ともです。
稲垣えみ子さん著書
「もうレシピ本はいらない 人生を救う最強の食卓」を読みました。
人間が食っていくのに必要なものなんて、
そんなに多くはなかったんですね。
メシ、汁、漬物があればゴキゲンで生きていけるなんて、
目からウロコでした。
毎日ご馳走なんてむしろしんどいんですね。
たまのご馳走だからご馳走であるのであって、
一周回って普段の何気ない食事が、
実はご馳走だったという衝撃の真実。
一見質素に見えるもののなかに無限の豊かさがあるとは。
現代のごはんは豪華すぎるんですね。
美味しすぎて、本当の美味しさが分からなくなっている。
本当の美味しさとはとても奥ゆかしくて、
現代のおかずは強すぎるのですね。
むしろ本来のうまみをわざわざ消すようなことをしていたのかも。
料理の味付けなんて、
いわゆる、さ・し・す・せ・そ、で充分なんですね。
人間それで事足りるのかもしれません。
この本を閉じて、まず最初にしたことは味噌汁を作ることでした。
その時あった玉ねぎと卵の味噌汁。
味噌の風味と玉ねぎの甘み、たまごのまろやかさがいい。
結局、こんなもんなんですね。
なんなら卵もいらなかったくらいで。
いや、玉ねぎもいらないかも…?
自分はこれでうまいと感じるのかと。
ガッカリと言えばそうとも言えるし、新たな発見でもあるし。
手が込んだものが美味しいと思ってましたが、そうとも限らない。
自分の身の丈にあったもので良かったのだというある意味安心感。
ご馳走じゃなくても食っていけるんだという自分への安心感ですね。
むしろこれで満足できるなら毎日がゴチソウ状態ではないか?
そんなことに気づいてしまいました。
今日もごはんがうまい。
人間これだけで良かったんです。
それなのになぜ自分は色んなことをごちゃごちゃ考えて、
悩み苦しんでいるのか。
きっと色んなことを自ら複雑にしてしまってるのかもしれませんね。
複雑にこんがらがってわけがわからなくなってしまった糸を、
ゆっくり少しずつほぐしていくような作業が必要ですね。
それにはまず、お湯に味噌をとくことから始めてみます。