トモクルーズ

「スポーツで日本を元気に」

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人類の転換期にある決断をした

昨今の情勢は目まぐるしく変化している。 誰もが経験したことのないスピードで。 コロナ禍における「東京オリンピック」開催が 賛否両論を呼ぶ中で、私は夢中でテレビにかじりついていた。 自らの人生をかけてスポーツに打ち込んだ人たちが放つ熱量、スポーツにかける想いはテレビ越しにでもひしひしと伝わってきた。 やはり、私はスポーツが大好きだ。 改めてそう感じることができた大会だった。 私の中のある感情が揺れ動いた瞬間でもあった。 幼い頃からサッカーが大好きで、毎日のように身体を

    • 新世界に呑まれないように

      街はビルと人で埋め尽くされている。 エスカレーターの左側に人が立っている。 聞き慣れないイントネーションで話が始まる。 コンビニに行くと外国人がレジ打ちをしている。 まるで新世界のような感覚だった。 東京に住んで3ヶ月。 この3ヶ月で新しい発見、自分の想像を絶する出来事が次々に起こった。 大阪の田舎町に住んでいた時には、日本の中心地である東京がこんなにも違う文化だとは思いもしなかった。 田舎で育った私は、田舎特有の人の温かみを感じ、山と川に囲まれてゆっくりと時

      • テニスコートから始めよう

        2年前、大学の先輩から 「サッカー教室をやらないか」と打診を受けた。 当時20歳の私は、軽い気持ちで引き受けた。 「次の週の17時にこの場所に来て」と指定されて行った場所がテニスコートだった。 私の頭の中はハテナマークが飛び交っていた。 小さな室内のドームにテニス用のネットが張られていてどう考えてもテニス以外をする空間ではない。 「ここでサッカーができるんかな。」 正直不安でいっぱいだった。 サッカーは大きなグラウンドがあってゴールがあってサッカーボールがあって

        • 拝啓 サッカーを愛した私へ

          先日、現役サッカー選手を引退した。 3歳から続いたサッカー選手人生に幕を閉じた。 小学校の卒業文集に書いた「プロサッカー選手になりたい」という夢を追いかけ続け、止まることなくここまで走り続けた。 その夢は叶うことなく終えた。 サッカーを始めたきっかけは兄の影響。 物心がついた3歳の頃から家の前でボールを蹴っていた。 暗くなるまで夢中で蹴り続けた。 下手くそだった私は、近所の家にボールを蹴り込みインターホンを鳴らして取りに行くこともしばしばあった。 それでも近所

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        人類の転換期にある決断をした

          未来は…

          先日3週間にわたる教育実習を終えた。 想像を絶する3週間だった。 初めての授業。 2日前に「明日の保健の授業やってみろ」と担当の教師に無茶振りを受け、何もわからないまま授業作りを始めた。 もちろん高校の時には保健の授業をまともに聞いた覚えはないし、保健に対する知識は皆無に近い。 ただ教師とは知らなかったものも、あたかも知っていたかのように話すことが仕事であり決して生徒に弱みを見せてはいけない。 そんなイメージがあった私は丸一日かけてあらゆるネットワークを駆使して情報を

          二度目の人生

          三年前のこの時期に死に直面したことがある。 大学に向かう途中、バイクを運転していた。 いつものように同じ道を同じ速度で走行していた。 そしていつもの信号待ちが長いエリアに突入した。 私は、速度を落とさず車の左側をすり抜けて走行していた。 すると、次の瞬間身体が爆発したかのような衝撃を受け目の前が真っ暗になった。 工場に入る2tトラックに跳ねられていた。そのまま15m先まで転がっていた。 すかさず立ち上がることができた私は、ここがどこなのか何が起こったのかさっぱり

          二度目の人生

          泥まみれの英雄

          雨の日が好きだ。という人はいるのだろうか? もしいるのなら話が聞きたい。 私は、晴れてる日の方が断然好きだ。 雲の上は常に晴れている。 どうせなら雲の上で住みたいくらいだ。 雨の日は何をするにもやる気が出ない。 朝、起きて窓を開けて雨だと知った私は、ため息から1日が始まる。 それぐらい雨が嫌いだ。 雨の日のサッカーなど最悪だ。 高校時代に大雨で濡れた土、まるでコーヒーのようなグラウンドの上で寒さに耐えながら、泥まみれになるのを避けて練習していたのを思い出す。 し

          泥まみれの英雄

          正義の偽善(後編)

          いよいよ、タイトル名について触れようと思う。 昨今、新型コロナウイルスの影響で経済的にダメージを受けている人が世界中に溢れている。 飲食店、観光業、航空会社など、ほとんどの仕事が休業となり収入がない状態が続いている状況の人々が多い。 そんな中、数々の著名人や経済的に余裕がある人たちが寄付をする活動が目立っている。 困っている人がいたら助ける。学校で初めに学んだ事だが、自分のことで精一杯の日常でなかなかできる人は少ない。 自らの生活があるにも関わらず経済的に余裕がある

          正義の偽善(後編)

          正義の偽善(中編)

          翌日、昨日のひたすら街を歩き回るというやり方に限界を感じた私たちは、自転車を1日レンタルすることにした。 ようするに原始人が火を発明することに成功したわけである。 カンボジアの自転車の1日レンタル料金がなんと3ドル(300円)だった。 案の定ペダルが外れているなどの些細な故障はあったが歩くよりは断然マシだった。 自転車は借りたものの、どこに何があるかを知らなかった私たちはひたすら街を自転車で走り回ることしかできなかった。 残念ながら原始人から人類への進化はできなかった

          正義の偽善(中編)

          正義の偽善(前編)

          これは、私が昨年末にカンボジアを旅した話。 ふと思いつきで海外を見てみたいと思った私は、ネットで様々な情報を調べていた。 そして、自分のしたい事と照らし合わせた結果、辿り着いた国はカンボジアだった。 そして次の日には航空券を購入していた。 私がしたかった事とは 異国の文化を知る事異国の子どもとサッカーをする事日本でサッカーボール10球を購入し、数日分の着替えだけを入れたリュックサックを持って旅に出た。この無謀にも見える旅に1人の友達が付いてきてくれた。 海外に出た

          正義の偽善(前編)

          留学日記(後編)

          留学の最後の一週間、新型コロナウィルスの 影響で世界が混乱していました。 ロンドンの街でも店は閉まり、普段賑わっている街は人が少なくなり、かなりの影響を受けていました。私自身も異国の地で今まで経験のしたことない状況に陥りました。 そして帰りの飛行機が二度キャンセルになるということもあり精神的にも肉体的にも限界に近づいていました。 最初の試合観戦で運を使い果たしてしまったのかなと思います(笑) やはり良いことがあった後には悪いことも必ずあるものだなと思いました。 それで

          留学日記(後編)

          留学日記(中編)

          ロンドンにいる間、色々なご縁もありサッカーの試合を見る機会がたくさんありました。 u-23,u-18,u-13,u-9,u-8という様々なカテゴリーの試合を生で観ることができました。 u-23プレミアリーグ(マンチェスターシティvsアーセナル)私が滞在中に年に数回行われるホームスタジアムでの試合がありエミレーツスタジアムで観戦する事ができました。さらにリーグ順位が1位と2位の首位攻防戦というビッグマッチ。 とても幸運でした。 さらに幸運が続きます。 なんと怪我明けで調

          留学日記(中編)

          留学日記(前編)

          イギリスのロンドンに1ヶ月留学してきました。 目的は、The FA Level 1(1st4sport Level 1 Award in Coaching Football) の取得。 そして英語の勉強。 まず初めに、もともと大学のプログラムでイギリスのオックスフォードに留学する予定が出発の10日前にキャンセル。 理由は、日本で新型コロナが流行した時期で大学のプログラムともあり集団感染という最悪の状況を防ぐ為の決断だったと思います。 しかし、それでも留学を諦めることができな

          留学日記(前編)