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ファディーの優しい世界

ファーディのクリスマス

 大好きなファーディ!

 ビジュアルもかわいいけど、
 やること全部かわいいし、優しい。
 こんな気持ちで毎日を過ごしたい!
 
 何がかわいく、優しいかって
 引っ越ししたうさぎさんのところに
 サンタさんは行けないんじゃないかと
 ファーディは寂しい気持ちになっちゃう。

 寂しいって、あなた、なんかもう
 ファーディの気持ちやら顔やら
 浮かんできて、読んでるこちらも
 居ても立っても居られない感じ。

 で、ファーディは木の枝で
 矢印を作り始めます。

 地面に置かれたたくさんの矢印。

 その様子を見て、リスやねずみや
 鳥も手伝います。

 何だかもう、こんなことされたら
 号泣しちゃうな。
 こんなに思ってくれるんなら、
 生きてていいんだなって思える。
 寿命、全うしようって。

 人のためにこうやって、心配して
 動けるって、ファーディも幸せなんですよね。

 プライミング効果という話を最近聞きました。
 潜在意識というのはすごいもので、
 日常的に目にしたものを潜在意識は
 影響を受け、行動に結びつくそうです。

 だから、受験生が合格とか紙に書いて
 壁に貼るのは正解。
 人に優しくとか、書くのも
 peaceと書くのも良い効果があるんで
 しょうね。

 ガイア理論というのがありますよね。
 地球を一つの生命体として考えるという、
 合ってるかどうかはわかりませんが、
 良いことを思う人が増えると地球は
 良くなるのでは?と何となく思っています。

 殺伐とした環境より穏やかな環境の方が
 優しい気持ちが増えるでしょう。
 
 ファーディの世界はいつも
 どびっきり優しくて
 わたしはこの世界に触れるたびに
 心がほわっとして
 ああ、こんな優しさ、思いやりを
 持ちたいなぁ、見返りとか
 求めずただひたすら優しくいたいなぁと
 願う心で一つ地球に良いことしたような、
 生きていることに意味があるような
 気持ちになるのです。

 何かを成し遂げたわけでもなく
 平凡だなぁと思っても
 それが、とても素晴らしいことに
 思えるのです。
 

 作 ジュリア・ローリンソン
 絵 ティファニー・ビーク
 訳 木坂 涼
 出版社 理論社

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