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きっと大丈夫。早く会いたいね

引っ越したばかりの新居には大きな窓がある。目覚めてすぐに青色が目に飛び込んでくると、1日の始まりが気持ちの良いものになるから、好きだ。

前の家は、ベッドルームからはあまり空が見えなかったので、ロックダウン中はきっと憂鬱な気分で過ごしていただろうことを想像すると、こうなる前にギリギリ引っ越せて良かったと、新居との出会いに感謝した。

リモートだけれど、いつもと同じ時間に起きて、いつも通りに準備をする。準備が終わったら、日曜日に買った美味しいコーヒーを飲もう。
お湯を沸かしてフィルターに豆を入れて。ドリップした時に香るそれを感じたら、ふとオフィスのランチルームを思い出した。わたしはいつもそこで、コーヒーを淹れるから。編集部のみんなに会いたいな。

これじゃあ自分からしんみりしに行ってるみたいじゃないか、と気づき、お気に入りの音楽をかけて、昨日仕事帰りに寄ったスーパーで「こっちの方が焼き立てだよ。」と、教えてもらい買ったバゲットをトーストして、ゆっくり食べる。

それでも、まだ朝の8:00。

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そうそう、ハワイに住んでいる友達から「会社の指示で明日緊急帰国することになった。」と昨日連絡があったっけ。悲しいことを考えたくなくて、途中までしか読んでいない。もしかしたら夢だったかも、と期待してラインを開き、少しだけチクリとした痛みに気づかないフリをして、コーヒーをもうひとくち。
そうか、今日帰っちゃうのか。3日前に遊んで「また近々会おうね〜。」と手をふったばかりだったのに。

たった3日間で事態は目まぐるしく変わる。今が、きっと、耐え時。そう思いながらPCに向かい仕事を始めれば、不安な気持ちは吹き飛んで、ああ、やっぱり今の仕事が好きだなあ、なんて。

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今日は、ハワイアンエアラインが全便運休、JALも3/29〜減便、感染者は90人に、とひとつひとつが濃いニュースばかり。

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ランチタイムには大好きなパイナップルを。日本ではあまり食べなかったけれど、美味しいパイナップルの見分けができるようになったことは、ハワイにきて誇れることのひとつだったりする。わたし、パイナップル切るのすごい上手になったんだよ。

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夕方仕事を終えて、仕事仲間3人でzoomで近況報告。そのうち1人は今は東京で働いているけれど、ハワイにいた頃は毎週末お出かけしていた仲良しメンバーだ。

離れていても、声が聞けるのは、やっぱりうれしい。

夜には地元のお友達が「大丈夫か」と連絡をくれた。11月にダイヤモンドヘッドに一緒に登った大切な友達。

みんな、やさしい。わたしは今部屋にひとりだけれど、きっと、ひとりきりじゃない。広い海を超えた先にわたしのことを想ってくれる人がいる、なんて、どれだけ心強いだろう。

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1週間前からあるルームフレグランス、鼻をくすぐるプルメリア。
思い切って買って良かったなと、あの時の自分をいっぱい褒めながら、もう少しだけ。


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