あの夜、さわがしい街で思うこと
小さいころから日記を書くのが好きだった。アナログで書く時代、それこそジャポニカ学習帳からはじまったように思う。1日のできごとを綴ったそれを翌日学校で提出すると、はなまるがついて返ってくる。宿題を提出したことに対してのものなのに、わたしの昨日は「はなまる」をもらえる1日だったんだ、と認められたような気がしてうれしかった。大人になった今、わたしへの「はなまる」は自分でつけなくてはいけない。昨日も今日も、明日も明後日も。いろんなことを飲み込んで。うまくいかなくても、へこたれたときも