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【息子のサッカーを見て、見えてきたこと Vol.19】ロングスロー戦法への思い

こんにちは!

お正月と言うことで、高校サッカー選手権で高校生の試合を見ています。

去年はプレミアイーストのフロンターレや横浜FCの試合を見に行きましたが、高体連の試合は選手権で見るのが多いです。

選手権出場校には東西のプレミアリーグに所属している学校も多く、高体連同士の選手権であっても、レベルは決して低くはないと近年は言えます。

一方で、気になっているのは強豪校を中心に「ロングスロー戦法」が目立つことです。

ここ数年、メディアでも取り上げられていますが、私もロングスロー戦法に対しては懐疑的です。

なぜロングスロー戦法に懐疑的であるかと言えば、個人的に(あくまでも私の一個人の意見です)思うことは、アイディア(考えること)を放棄して、ゴール前にボールを投げ入れ、直接(味方のヘディングなど)または間接(相手のクリアミスやこぼれ球をゴール近くから蹴り込む)的に攻めるという戦法と捉えているからです。

高校生などの育成年代には失敗しても良いので、考えを持って、あえて難しい足技で勝負をして欲しいと感じます。そうした試行錯誤が将来に結びついてくるからです。

前半開始早々からずっとロングスローを続けるチームを見ますが、個人や全体(それに追随する全国の他のチーム)の将来を考えれば、望ましいこととは言えません。

暗黙のルールとして、何とか残り10分(パワープレーの延長線上)など、制約を設けて実行されることを切に願います。

恐らくロングスロー戦法を取るチームは練習としても多くの時間を割いているのではと類推します。

技術や知恵を使って、どうやって崩すかを考えることなく、ゴール前にスクランブルを起こし、偶然性を利用した戦法がロングスローにはあります。

トーナメントになってしまうと、勝たないと次がないと言うのは分かりますし、育成年代であっても勝つことは非常に重要です。

ただ育成年代だからこそ、一つ一つのプレーが彼らの未来のカギを握っていることを意識しないといけないと感じます。

ロングスローにもプラスの側面はあると思いますが、マイナス部分が大きいと感じており、自身の考えを表明しました。

かつて、90年代前半にFIFAの国際大会でフットサルの様なキックインが試されたことがありました。

スローインよりクイックに始められそうと言うのが理由だったのだと思います。一方で、実際にはFIFAの考えとは反対方向に働きました。

それはコーナーキックとほぼ変わらない戦法が増えてしまったのです。相手のゴール前に選手を集め、ロングボールを放り込む。

検証の結果、キックインでの試合再開方法はサッカーの魅力を損なうものと判断され、スローインが今日も残っています。

点が入ることが大きな要素ではありますが、そこに至る過程の大切さについて見つめ直す必要がありそうです。

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