【息子のサッカーを見て、見えてきたこと Vol.20】フットサルの効用
こんにちは!
小学校低学年のフットサルのサークルを立ち上げて、早いもので4ヶ月が過ぎました。
「子どものうちからフットサルに取組むと良い」や「ブラジルの選手は10歳くらいまでにはフットサルとサッカーの両方をやっている」など聞いていましたが、なぜそれが良いのか自分なりの言語化はできていない状態でした。
ただ、年末に色々と内省すると自分なりに言語化が進みましたので、整理の意味を込めて紹介したいと思います。
①基本的には数的同数で試合をする傾向が高い
サッカーですと11対11(小学生は8対8)、ゴールキーパーを除けばフィールドプレーヤーで10対10です。
この状態ですと、味方が頑張って走れば、局面的には数的優位を構築しやすいと言えます。
ある程度、数的優位やマークのずれを前提にした状態で攻撃を構築できるのが特徴です。
一方で、フットサルですとゴールキーパーを除くと4対4であり、基本的にはマンツーマン(パーソントゥパーソン)の状態で攻守が繰り広げられます。
コートの狭さもあり、あまり数的優位を作るのは難しく、ドリブルや動き、コンビネーションを使って「剥がす」ことを行わなければいけません。
いかにして「剝がす」かを子どものうちから徹底的に考えると言うのは重要なトレーニングとなりますし、守備者にしてもどの様に「食らいつくか」が焦点になります。
人数が少ないからこその単純性が大いにプラス面となると考え始めました。
ドリブルだけでなく、パスを含めて、数的同数(時にはゴールキーパーを活用した数的優位を作り出すのも妙味です)の状態で、いかにしてゴールを奪うかと言うのを徹底することになります。
②Think Fast
これは私が良く見るUEFA(ヨーロッパフットボール連盟)のアプリで公開されているビデオコンテンツのタイトルです。
そこではフットサルの魅力が大いに語られています。※英語コンテンツですが、優良な情報ですので、ご興味があればぜひ!!
特に関係者が口をそろえるのは「狭いコート」「高いインテンシティ」「限られた時間」のため、プレースピードはもちろん、判断スピードも求められることです。
最近私の中でフットボールを、Observe(観察する=見る、聞くなどの情報インプット)→Judge(考えて、判断する:過去の経験や練習含めて最適解から導き出す)→Execute(実行する)のサイクル(循環)と定義しています。
フットサルではこの内、「Judge」をより早く行うトレーニングに繋がると確信しています。
③ゴール前の攻防が増える
サッカー/フットサルの一番の醍醐味は点を取ることです。どうしてもサッカーですと、自陣のゴール前から相手のゴール前に行くまでに、広い「中盤」が存在します。
子ども(今は低学年)のサッカーを見ていると、この中盤の壁が存在しています。どうしてもパスよりもドリブルを多用し、取られてしまう。
結果として、相手のゴール前に到達する前にターンオーバー(相手ボールになる)するという機会が増えてしまいます。
フットサルであれば、あまり中盤要素がなく、相手のゴール前に侵入することが可能です。(サッカーに比べてという意味で)
以前、フットブレインという番組で少年サッカーの「トリアネーロ町田」が特集されていました。
監督さんの言葉で思い出に残っているのが、「特に相手のゴール前でサッカーを楽しみなさい(遊びなさい)」という言葉でした。
フットサルであれば、相手のゴール前でのチャンスはサッカー以上に創出され、フットボール的クリエイティビティの増加に繋げることができると感じました。
④狭いからこそ正確性が重要
スペースが限らているため、少しトラップが流れただけでも、相手に取られます。
また、ドリブルも大きくなってしまうと、すぐに奪われます。
パスの少しのズレも相手ボールになる可能性、ラインをオーバーしてしまうことに繋がります。
狭いが故に正確性の高いプレーをしなければいけないという制約が子どもたちの能力向上に寄与すると考えています。
4点を挙げましたが、より活動を続けていくことで、見えてくることがあるのではとワクワクしています!
子どもフットサル仲間が増えていくと嬉しいです!!