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象を詠む歌一首

象は手足太く、短く、
胴太く、大いなり。
体色、土また灰なり。
人、象を呼び、使い、養うことあり。
象よく仕え、温柔なり。
我いつか聞く、残酷なる象もありと。
我思えり、驚くべきことならずと。
生きもの皆残酷なり。
人もまた残酷なり。
ことさら言うほどのことなし。
しかし象は愛らし。
残酷なる人、残酷なる象を愛でる。

生涯温柔なる象もあるらし。


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