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カシオペア随想

最近、カシオペアというバンドをよく聴く。
カシオペアがどんな人たちか、という事はWikipediaに詳しく書かれているので、そちらを参照して頂きたい。


カシオペアのアルバム一覧。90年代以降は割愛。

おそらく,"Down Upbeat"までが、作曲家野呂一生の「現役時代」であり、ライブ盤" Casiopea Live"が、その集大成にして、さいごの輝きだったのではないか。
アルバムを一通り聴いた感想である。
最近聴き始めた私がとやかく言う事ではない。

ライブ盤" Casiopea Live"の映像も出ている。
「ギャラクティック・ファンク」という曲。
2:18の「ダッダ、ダーダーッダ、ダーダーッダ」
2:33の「ズダッ、ブダンダ」
3:49からのギター野呂さん、ベース櫻井さんのダンス、
など良い瞬間が詰まっている。
曲が終わってピアノの向谷さんが良い声で礼を述べているのも良い。




エルトンジョンやさだまさしは、いつまでが「現役時代」だろうか。
エルトンジョンの現役さいごのアルバムを1976年の"BlueMoves"と見て、その後の80s、 90sの「時々出てくる良い曲」を、「引退後のすごいパフォーマンス」と判断するのは、意外と面白い見方なのかもしれない。

さだまさしは中々難しいが、現役時代が長く、1995年の『さよならにっぽん』を、現役さいごのアルバムと見るのが、正しいかもしれない。
巨大なヒットは1980年を最後に途絶えたにしても、1982年『夢の轍』、1990年 『夢回帰線2』などを、引退後の作品と見るのは難しい。出来が良すぎる。

「現役中」と「引退後」の違いは何か。今、試みに言葉をえらぶならば、前者は「音楽史に参与する作品を作っている期間」であり、後者は前者では
ない期間で、どちらかというと「作者じしんのために作っている期間」であるだろうか。


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