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残念だけど、それが幸せだって父は知っている。

うちの娘は、産まれてからずっと元気だった。

全国の保育園パパ、ママを悩ます「大事な仕事のときに限って37.5度超え」も、ほとんどなかったし。
小学1年は皆勤賞で、2年のときも1回休んだ程度。

そんなんだったから、かかりつけ医も特になく、たまに発熱したりしたら大騒ぎで医者を探していた。

ところがいま。
体調不良で、泣いている。

娘は3年生になってから、ちょこちょこ体調を崩すようになった。副鼻腔炎による頭痛や、下痢など。
そしていま、胃腸炎と診断され、熱と腹痛にやられている。

でも、今回はタイミングが悪かった。
明日は楽しみにしていた登山キャンプだったのだ。

何とか快復して、行こうと頑張って休んでいたけど、どうしても腹痛が収まらなかった。
「休まなきゃダメかも」
娘は自分で、明日の登山キャンプを休むことを決断した。

それで納得したかと思っていたのだけど、夜。
お風呂に入りながら、突然涙が溢れてしまったのだ。
明日行けないことが、残念でしょうがないらしい。


そんな娘の姿を見て本当に驚いた。
僕は学校が嫌いで、イベントや行事なんて、むしろ泣くほど行きたくなかったのだから。

仮病じゃなく、本当に体調不良になったら、こんなにラッキーなことはないくらいだった。

自分とは真逆の価値観を持つ娘が、とても眩しく見えた。

学校でも、家庭でも、職場でも。
自分が属するコミュニティを愛することができるというのは、人間にとって大きな幸せなのかもしれない。

娘はいま。
悔しくて、残念で、布団の中でもブツブツ文句を言っていたけど。
それは、とてもとても幸せなことなんだよと思う。

仮病を使ってでも学校を休みたかった父は、君の姿がうらやましいのだよ。

では、また。

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三木智有|家事シェア研究家
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