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母の日に、娘が「ママに会いたい」と泣いた。
母の日に、娘が「ママに会いたい」と泣いた。
それは、一緒にイオンモールにあるサーティワンでアイスを食べた帰りの車の中だった。
わが家は現在、妻が単身赴任中。ぼくと4歳の娘のふたり暮らし中だ。
イオンモールの中は、いたるところが母の日一色だった。
お花、ギフト、プレゼント。
娘も幼稚園で、この週末には母の日のためのママへのプレゼントを手作りしていた。
さいごのキッカケがなんだったのかはわからない。
でも、普段はママがいないことをさみしがっても、泣きはしない娘が車の中で大号泣していた。
「あとで、ママに電話してみよう」
「電話じゃないの!」
直接会いたい気持ちはわかるが、どうすることもできない。ましてや今は運転中だ。
「パパもママに会いたいよー」
「わたしが会いたいの!」
せっかく共感を示したのに、逆に怒られる。
しばらくママの取り合いをしていたら、「しょうがないなー、ちょっとだけだよ」となんだかわからないが、渋々了解を得ることができた。
なにはともあれ、泣き止ますことには成功したが、「わたしはね! ママに言いたいことがあるの!」と今度はひとりでぷりぷりし始めた。女ゴコロは忙しいのである。
***
無事にLINEで電話もし、娘はあれこれ見せたかった作品を妻に見せたり、なにやら色々と話しをしたり、一通りの欲求は満たせたみたい。
普段は口にしないけど、きっとさみしいんだろうな。
「このアイス、ママにも残しておこうか!」
「このお花はママの分!」
「こっちがママで、こっちがパパ!」
「これは、ママが好きなサッカーの絵」
家族は見えない絆でつながってる、なんて言うけど。
そうじゃなくて、家族一人ひとりがこうやって一生懸命つなげているんだなって思う。
わが家は、ママ不在の母の日だったけど娘のおかげで電話して、つながることができました。
母の日の作品は「ママにちゃんと見せるんだ」と、娘がどこかにしまい込みました。
どこにしまったのかは、わかりません。
きっと、忘れた頃に出てくるんだろうなぁ。
***
今日も、見に来てくれてありがとうございました。
たったいま娘が「くさいー! くさいー! なんでこんなにくさいのー!!」と寝言を叫びました。どんな夢を見ているのだろうか。
ぜひ、明日もまた見に来て下さい。
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