子どもが野菜嫌いを克服したのは、諦めずに向き合い続けた結果だった。
ついに奇跡が訪れた。ぼくはこの日の到来を5年以上も夢見ていたのです。この奇跡は、同じく子育て中の悩める親御さんたちに希望をもたらすものかもしれません。薄いベールに包まれたように悩み続けた日々は、何の脈絡もなくとつぜん終わりを告げてしまいました。
では、奇跡の写真をご覧ください。
野菜を、それもサラダを…! しかもマクドナルドで! 食べているのです。世の親御さんに問いたい。どこの子どもがマクドナルドでサラダを食べるのでしょうか?(いないこともないか)
うちの娘は幼稚園のころからずっと野菜嫌いでした。小さい頃はお弁当に「一品だけ野菜入れるから、食べるチャレンジだけはしてみよう」と言い続けていました。わが家で料理を担当している僕は、野菜が大好きなのでメニューはどうしても野菜が多くなる。でも、食べられない娘のために別メニューを用意したり、野菜も少しは食べたほうがいいよねと思って、影も形もないくらいに粉砕して食べさせたりしてきました。外食しても、プレートにもられているほんのわずかな野菜ですら「パパ食べて〜」と差し出す始末。
そんな野菜嫌いは、自分でもどうにかしたいと思っていたようで。
2年前のお正月には、絵馬に「やさいがたべれるようになりますように」と書き、夏休みの研究では「どうやったらトマトを食べられるか」を実験したりしていた。それでも、娘の野菜嫌いはなかなか解消されなかったのだ。
お好み焼きのキャベツなら食べられる。青椒肉絲のピーマンはおいしい。味噌汁の大根は好き。そんな感じで少しずつ野菜に挑戦して、食べられる物を増やしてきた。でもそれは、その料理のその野菜というピンポイント。キャベツが好きなわけでも、ピーマンが好きなわけでもなかったのです。
ところが先日。少しだけお皿に盛ったサニーレタスのサラダを「おいしい!」とペロリ。自分の目を疑いました。まさか、娘がサラダを食べるなんて…と。これが脳内で「野菜はおいしい」とスイッチが入った瞬間でした。
昨日は夏休み明けの宿題プレゼンを無事終え、娘が兼ねてから食べたがっていたマクドナルドへ。そこでまさかのサラダをオーダーしたのです。そして、おいしい! を連呼しながら完食。もう完全にサラダを克服したのを、ふたりで顔を見合わせながら確信したのです。
▷ 野菜嫌いもいつか食べられるようになる…と思い続けた長い年月
「野菜嫌いなんて、そのうち食べられるようになるから大丈夫」そう言われ続けてきました。そんなことはわかっていても、もしかしたら大人になっても嫌いなままかもしれないし。嫌いなままで何か困るのか、と言われれば「まぁ、本人が健康ならべつに問題ないけど」と口を濁すしかありませんでした。でも、ご飯をつくっている親としては好き嫌いなく何でも食べてくれたほうがありがたい。
娘の偏食に悩み続けた5年間。振り返ってみればたったの5年程度でしたが、終りが見えない分長く感じたように思います。娘自身も、なんとか食べられるようになりたいと挑戦し続けていました。よく諦めなかったね。
これからは、娘と一緒に野菜もたくさん楽しめる。またひとつ、子育てを卒業したような気がしています。
では、また。
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