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ギリシャ旅行3日目 デルフォイ編

いよいよギリシャ旅3日目になります。
前回までの記事はこちら。

デルフォイへの旅

2日目にアテネは結構回ったのと、同じホステルに泊っている人からデルフォイがおすすめだよと言われたので、デルフォイに行ってみることにしました。
アテネからデルフォイまではバスで行くことになりました。
バスターミナルに向かう道中でベーカリーによって朝ごはんを購入。

朝ごはんを購入したベーカリー
クルーリ

クルーリというのは、ゴマをまぶしたドーナツ状のパンです。
ゴマの香ばしさがパンとマッチして美味しかったですね。
ドーナツのような見た目ですが、揚げているというより焼いているというような触感と味でした。
味自体は甘くもなくしょっぱくもなく、非常にプレーンな感じ。
ゴマの香ばしさと小麦粉の香りを楽しむ逸品だなと思いました。

トルティーヤ

トルティーヤは個人的に好きなので購入。
ギリシャは地理的にトルコと近いこともあり、トルコ料理の気配を随所に感じます。
トルティーヤ自体は日本で食べるものとほとんど同じですね。
トマトとマヨネーズソースがマッチして美味しかったです。

アテネのバスターミナル

トイレに行きたくなったので、バスターミナルのトイレを使用しようとしたところ、例のごとくトイレットペーパーが設置されていない。
どうしようと思っていたところ、入り口付近にトイレットペーパーが置いてありました。
それを持っていこうとしたところ、おじさん曰く、必要な分だけちぎって持って行ってくれというスタイルらしい。
そういうシステムなのかと妙に納得してティッシュを確保し、無事ミッション達成しました。

バス移動

朝10時半にアテネのバスターミナル出発で、デルフォイに到着したのは14時30分過ぎ。
片道4時間の長旅でした。
事前に片道3時間と聞いていたので、長すぎだろって思いましたね。
途中でグーグルマップ見てましたが、デルフォイに最短距離で行くのではなくて、途中でいろいろ寄り道していたので、そのせいでめっちゃ長引いていた気がします。

バスからの景色
途中のトイレ休憩
バスからの風景

デルフォイ観光

デルフォイの山岳

アポロン神殿

デルフォイの目玉であるアポロン神殿は15時半に閉まるので、30分ほどしか楽しめませんでした。
まあでも30分くらいで見終わったので、ちょうどよかったかもしれません。

アポロン神殿①
アポロン神殿②
アポロン神殿③

デルフォイに行きたかった理由としては、『ソクラテスの弁明』の中で出てくる「デルフォイの神託」から聞き馴染みがあり、デルフォイ行っておかないと!と思った経緯があるわけです。
アポロン神殿はすでに遺跡となっていて何か神託をもらえる雰囲気はなかったですね。
ただ、写真からもわかる通り、デルフォイは山に囲まれた都市で、自然の雄大さや、ありのままのギリシャを感じるにはすごくいい場所かもしれません。
ギリシャってパルテノン神殿の印象が強いので、2千年も前にこんな神殿とか人工物を作っていたなんてすごい!という方向に行きがちだと思うんですが、ダヴェリス洞窟とかデルフォイに訪れて感じたのは、ギリシャは自然の雄大さのほうが魅力的な気がしました。

アポロン神殿④
アポロン神殿⑤
アポロン神殿⑥
アポロン神殿⑦
アポロン神殿⑧

デルフォイ博物館

その隣にある博物館にも同じチケットで入ることができたので、急いでそちらに入場して展示物を鑑賞しました。
正直何がすごいのかはよくわからなかったですね。

スフィンクス?
壁画の一部
何かの像①

ギリシャは紀元前1世紀くらいからローマ帝国に支配されるようになるわけですが、そのおかげでローマにヘレニズム文化が伝わって、ローマの文化が発展、ひいてはヨーロッパ文明の発達につながっていくわけですから、非常に興味深いですよね。
こうした彫刻それ自体がすごいというよりかは、こうした彫刻からインスピレーションを受けた当時の人たちが新しい文化を作っていったというところにロマンがあるなと私は思います。
ローマの詩人であるホラティウスは「征服された文化が征服者を支配する」という言葉を残していますが、その言葉が象徴する通り、ギリシャは軍事的にはローマに支配されても、強力なギリシャ文化はローマ文化に多大な影響を与えたというわけですね。

何かの像②
何かの像③
御者の像?
おそらく完全体はこんな感じだったはずの図
ソクラテスっぽい顔してるけどおそらく別人

食事

ミュージアムも見終わって、15時30分くらい。
帰りのバスが17時30分発なので、2時間ほど持て余すことに。
とりあえずお昼ご飯を食べていなかったので、デルフォイでなんか食べようと思いお店を探すことに。
ただ、日曜日だったからか、お店が全然開いていなかったです。
かろうじて見つけたお店に入って時間をつぶすことにしました。

TAVERNA SKALAKIA

注文したメニューはハーフサイズのラザニアと、ギリシャ名物ギュロ。
店員さんから「今日はすごくいいラザニアが焼けました」と言われたので注文した感じです。
あとドリンクでなんかギリシャっぽいものが飲みたかったので、テキトーにそれっぽい奴を注文しました。

ヴィコスというドリンク

ドリンクはなっちゃんオレンジみたいな感じでしたね。
なんたらブルーみたいなやつを注文したつもりでしたが、なんかオレンジになってました。

ギュロピタ

ギュロは豚肉のものを注文。
ピタパンとトマト、フライドポテト、専用のソースのようなものがついてきていました。
お肉は少し味が濃い目の印象。
ピタパンと一緒に食べるととても美味しいです。
そしてトマトはやはりおいしい。

ラザニア

おすすめされたラザニアは、おすすめするだけあってなかなか美味でした。
ラザニアってアメリカンジョークでしか聞いたことなかったですけど、こんな味なんですね。
イメージとしては、ミートパイの中身を平たいパスタで挟んで焼いたような感じ。
上に載っているクリームソースのようなものとミートソースがいいバランスでした。
ギリシャ旅行でイタリア料理を食べることになるとは思っていなかったですが、なかなかいい出会いだったと思います。

サービスで出してもらったデザート

バスの帰路

食事を終えて30分ほど余っていたので、デルフォイを少しぶらぶらしました。
お土産も見てみましたが、彫刻系が多くて買わなかったですね。

お土産屋さん

デルフォイは日本人のツアーが来ていたので、日本人に人気なのかもしれません。
国旗が並んでいるところにもスペイン、アメリカ、ドイツなど欧米諸国が並ぶ中、日本国旗も掲げられていました。
デルフォイと日本のつながりは意外と強いのかもしれない。

デルフォイに掲げられている国旗
夕暮れ時のデルフォイ
デルフォイの夕焼け

バス自体は17:30に出発したのですが、途中で下ろされてバスの乗り換えが発生しました。
そんなことは聞いていなかったのでほかの乗客も困惑していましたね。
とりあえず次のバスが来るまで待っていると、なんか花火が打ちあがっていました。
わあ、花火だあ、とは思ったものの、こっちはとっとと帰りたいのと、よくわからない場所で下ろされていることのイライラからあんまり楽しめませんでした。

バスの乗り継ぎでみた花火

無事アテネには到着したものの、片道3時間という前情報だったものが、片道4時間・往復8時間の長旅をすることに…
おそらく彼らにとっては3時間も4時間も誤差なのでしょう。
でも移動だけで8時間つぶされたらちょっとしんどいですよね。
価格は往復で33ユーロでした。
ガイド付きのプライベートツアーだと120ユーロくらいだったので、価格面ではよかったものの、それ以外は本当にいいところがなかったですね。
バスでデルフォイまで行こうと考えている人は気を付けてください。

アテネ最後の夜

アテネの市街地
ギリシャサラダ再び

アテネ最後の夜は、さっきラザニアとギュロ食ったばっかなので、ギリシャサラダだけで済ませました。
初日に食べたギリシャサラダの感動が忘れられず、別のお店でギリシャサラダを注文しました。
やはりおいしかったですね。
長時間バスで座っていて体が濁っている気分でしたが、サラダを食べてだいぶすっきりしました。

就寝の際は、変わらずいびきがうるさかったですが、翌日の朝4時に起きて出発する必要があったので、睡眠浅いくらいでちょうどよかったかもしれない。

ギリシャ旅行のまとめ

バス停を間違えたり、バスの中で8時間過ごす羽目になったり、いろいろと大変な部分はありましたが、全体的にはとても楽しかったですね。
料理も美味しかったし、ヨーロッパ文明の原点を感じることができて、かねてからの夢をかなえることができた気がします。
治安が悪いという風に聞いていたのですが、きちんと用心していればトラブルに見舞われることはありませんでした。
ヨーロッパにありながら西アジアに近い位置にあるギリシャは、日本ともイギリスとも違うとても面白い国だったなと思います。

#ギリシャ飯食いてえ

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