「出身地」を聞かれてなんて答えるか問題
以前、日本に10年くらい住んでるドイツ人の友人が、日本から海外旅行に行った時に日本人から「Where are you from?」と聞かれ、なんて答えればいいのか?日本?ドイツ?と困っていたことから話が発展し、そもそも「出身地とは?」という疑問にいきついたというFacebook投稿をしていた。
この問題、うちの妻も関心を持ってくれて、昨日「出身地とはなんぞや」を何気なくディスカッションしていた。
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【出身地】
〘名〙 その人が生まれた土地。
また、生い育った土地。
※コトバンク
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辞書的な定義だと「その人が生まれた土地」または「生い育った土地」とのこと。
「出身地」私にとっては、簡単な問いで、両親ともに広島生まれの広島育ち、そして、特に転勤族でも無いので大学(18歳)で県外に出るまで、広島にいた。だから、どんなに広島から出て長い(13年)とはいえ、出身地ときかれれば「広島出身」と即答する。
一方で「出身地」を考えるときには色々なケースがある。
出生地と育った地が異なる
ルーツと出生地、育った地が異なる
出生地と育った地に住んでいるより、現在の居住地が長いケース
そもそも出生地と育った地に思い入れがないケース
1.出生地と育った地が異なる
割と多いケースで、答え方に困る人が一番多いかもしれない。そして、世の中には転勤族が相当数いると思うので、その母数は多いだろう。
「生まれたのは〜で、主に育ったのは〜です」
「実家はいま〜なんですよ」
みたいな答えになるケースが、多いんじゃないかと思っている。転居の回数次第だと思うが、はっきりと、「ここが出身地だ!」と答えるのが難しそう。
2.ルーツと出生地、育った地が異なる
わかりやすいのが国籍だと思う。
韓国、台湾、中国など、両親共に外国籍だけど、生まれて育ったのが日本の東京というパターン。出身…東京なのかな?となりそう。
そして、なんとなく面白いのが、親目線。
例えば、両親が広島、そして長野に移住して子どもが生まれると、子どもが長野でうまれて育つことになる。そうすると、子どもは長野出身と言うかもしれない。
広島出身の身からすると「長野出身の自分の子ども」という違和感を持つだろうと思う。
このケース、国と都道府県など考える範囲の大きさによっても感覚が異なりそう。
3.出生地と育った地に住んでいるより、現在の居住地が長いケース
このケースは、出身地と答える数が多いのは、出生地と育った地に軍配が上がりそう。
私自身がこのケースに当てはまるようになるころを考えても、たとえどんなに東京が長くても、東京出身とは言わないと思う。広島出身と言い続けるだろう。
4.そもそも出生地と育った地に思い入れがないケース
稀なケースだと思われる。例えば、京都で4年間の大学生活をおくったことがきっかけで、京都が大好きになり「京都出身です!」と言ってるような感じ。
この「出身地問題」深掘ってみると意外と複雑である。普段何気なく聞いたり聞かれたりする「出身地」だが、その土地との向き合い方などで、出身地の意味合いが異なってくる。