カード織り体験
ラオスのものづくりに関わるようになってから、自分自身でも体験を通じて、少しでも、ものづくりの理解をしたいと思っている。
「たつけ」づくりを通して、ものづくりは大変な作業だ!ということを実感したのだが、そのほかにも、ふで箱やサコッシュを作ったり、こぎん刺し、草木染めなどなど、コロナ禍の2年半の間、日本だからこそ体験できることを体験してきた。
その「ものづくり」体験の一つとして、昨日、「カード織り」体験をしてきた。「カード織り」は、古代エジプトから利用されていると言われている、紐のサイズの織物の織り手法である。
現在は北欧を中心に世界で親しまれているらしい。
siimeeでアパレル製品を作っているラオスの布も手織りで織られた布だが、基本原理は似ているが、高機(たかばた)という異なる織り技術である。
今回の「カード織り」の詳しいやり方は、講師の方の技術・知識なのでここでは触れないが、4つの穴の開いたカードの穴に経糸となる糸を通して、それらのカードをくるくる回して、織る手法である。
そして、カードの穴に通す糸の色をベースとなる色の糸と変えることで、模様を表現することができる。
体験なのでそこまではせず、指示通りに行うが、段違いに難しいと思うのは、どの穴にベースと異なる糸を通すと、どのような模様ができるのかを考えるところかと思う。
カードの穴に糸を通して、経糸を作り、緯糸を通しながら、カードをくるくると回していく作業をひたすら、1時間くらい繰り返す。
織りが完成するとこんな感じに綺麗に模様がでて、紐の状態になる。
世の中には、いろんな織りの技術があるが、共通して言えるのは、こういった仕組を考えた先人たちは本当にすごいと思う。
今は、いろんなことが機械化され、自然にそれを受け入れてしまっているが、元にはこういった考え抜かれた技術があるということを忘れてはいけない。