タイ•ラオ友好橋

東南アジアの歴史に詳しい方は、よくご存知と思うが、ラオスとタイの国境線は、何度も変わってきた。
今でこそ、ラオスとタイの国境は、私が住んでいたサイニャブリー県だけ全土がメコン川の西側に位置するが、一部分を除き概ねメコン川を基準に引かれている。

いわゆるタイ族の中にラオ族が含まれるとも言えるのだが、歴史からみると、ラオ族とタイ族の間柄はちょっと複雑なのである。

そんなちょっと複雑な民族関係のラオスとタイ。1994年に初めてのタイ•ラオ友好橋というラオスとタイの国境となるメコン側にかかる橋が建設された。ラオスの首都ビエンチャンとタイの北の端ノーンカーイという都市の間にかかる橋だ。

その結果、ラオスとタイの間の物流が発展し、2005年にラオスがASEANに加入するのに一役かったとされている。


ところで、このタイ•ラオス友好橋、実は現在第4友好橋まで建設されている。第5友好橋は建設中で、第6、第7まで現在計画がある。

意外と纏まった情報が無いので、纏めてみると、こんな感じ。(Wikipedia参照)

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●第1友好橋: Nong Khai = Vientiane
開通: 1994年4月 長さ: 1.17km

●第2友好橋: Mukdahan = Savannakhet
開通: 2007年1月 長さ: 1.6km

●第3友好橋: Nakhon Phanom = Thakhek
開通: 2011年11月 長さ: 1.42km

●第4友好橋: Chiang Khongb = Houayxay
開通: 2013年12月 長さ: 0.48km

●第5友好橋: Bung Kan = Bolikhamsai
開通: 2024年予定 長さ: 1.35km

●第6友好橋: Salavan = Ubon Ratchathani 
開通: 2025年予定 長さ: 1.02km

●第7友好橋: Vientiane(Pref) = Loei
開通: 未定 長さ: 未定
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第5友好橋が現在建設中で2022年10月には、コロナ禍でなかなか開催できていなかった起工式が行われ、タイとラオスの首脳が参加したというニュースもあった。

これらの橋の存在は、ラオスにとっても意味を持つが、中国やベトナムとタイの物流を結ぶという意味で、かなり大きな意味を持つとされる。
最近では、橋とは別に2020年12月に高速道路、2021年12月に中国ラオス高速鉄道など、東南アジアの経済の発展を促すインフラが着々と作られてきている。

そして、ラオスにおいてはそのハブとしての機能を期待されていて、コロナ禍が完全に終わった後、どのような影響を持ち始めるのか。今後の動きが気になるところだ。

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