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ラオスへの想いをsiimeeというブランドにこめて

こんにちは。加藤 友章です。
夫婦でsiimeeというブランドでラオスの布を使った洋服や雑貨の製造・販売の活動をしています。
ブランドサイト: siimee ~Color is Living~

初note投稿ということで siimeeの活動としてnoteを始めた理由とsiimeeブランド立ち上げに至った想い、そしてブランドの今後について 書き記します。

【自己紹介】
大学卒業後4年弱の間、重電機器メーカーの東南アジア担当の営業をしていました。そして、2018年7月〜2020年6月まで、青年海外協力隊のコミュニティ開発という職種で、ラオスの手工芸品の製品開発と販路拡大のための支援活動をしていました。
2020年6月とは言いましたが、コロナの影響でその年の3月には緊急帰国し、ちょうど1年後の2021年3月にsiimeeというブランドを立ち上げました。​


私がnoteを始めた理由

では、そろそろ本題に入ります。
私がsiimeeの活動の一環としてnoteを始めた理由は、ブランドに込めた”色々な想い”を伝えたいと考えたからです。

もちろん事業を継続的に運営するため、siimeeというブランドを知ってもらい、製品を手に取ってくれる人を増やしたいという目的はあります。

しかし、ただ表面的にブランドを知って欲しいということではなく、siimeeというブランドの本質を知って欲しいのです。

ただ、まだまだ立ち上げたばかり。ブランドの哲学は、活動していく中で醸成していくものでもあると思います。なので、将来的に昔と言ってること違うだろ!って思うところは出てくるかもしれませんが、醸成していった結果なんだなと、温かい心でご理解頂ければと思います。


ブランドに託した想い

私たちsiimeeが扱う製品の中心は、ラオスの伝統的な手織りや自然由来の染色を利用した布を使った洋服や雑貨などの製品です。

素直にラオスの手織物や染色に魅了されという理由からラオスの布を日本に届けたいという気持ちはあります。

日本にはラオスの織物の魅力に惚れ込み、それを事業として活動している方々がたくさんいます。そうした方々のほとんどはその筋の専門家であり、その方々が言う「ラオスの織物の魅力」という言葉には納得感があります。

一方で、これは夫婦2人ともにいえることですが、アパレルも織物も自然染色も仕事として携わったことはありません。客観的に聞いて”魅了された”という表現は全く説得力がない印象を持たれるかもしれません。

正直、私もそう思います。

日本の織物も理解していないのに、ラオスの織物を見て魅了されたというのは、浅はかな考え方な気がしています。

では、専門家ではない私たちがラオスの織物の魅力を伝えたいと考えるきっかけを作ってくれたのは何か。

それは、生産者さん"ひと"です。

私たちにはそれぞれ、そのひと無しでは協力隊活動を語れないと言えるような織物の生産者さんがいます。
協力隊活動は通常日本人一人で配属先機関に配属され、配属先のラオス人と活動をします。活動のはじめは、言語的にもなかなか上手くコミュニケーションができずに苦心し、織物の分野に精通した専門性が無いながらも、サポートできることを考えて行動し続けていった結果、少しずつ少しずつ少しずつ少しずつ打ち解けて、関係性を築き上げていった生産者さんがいます。そうした生産者さんがいるからこそ、日本に帰国してからもラオスの織物を日本に伝えることで、ラオスの生産者さんが継続できるようにサポートしたいと思うようになりました。

日本でラオスの事業をされている方の多くは、アクセスのしやすさであったり、言葉の通じやすさであったり、取引先の生産者さんが限られているのが現状です。そんな中で私たちが協力隊中に関わった生産者さんたちは、そういった事業者さんと取引をする機会をなかなか得られない地方の田舎にいる生産者さんで、ラオス国内以外での取引は特にコミュニケーションの難しさが障壁となっています。

私たちがラオスで協力隊として活動していた頃は、ラオスの首都でイベントを開催してそういった生産者さんたちの製品を販売したり、過去のラオスの協力隊の方々にお願いして日本のイベントで販売してもらったりと、販売先を確保することができました。

しかし、帰国してからはそういった販売先をつくるのも難しいのが現実です。さらには、コロナによる観光客の減少も重なって、国外どころかラオス国内の取引も減少しています。

関わってきた生産者さんたちが織物を続けられなくなる未来を想像したくない。

生産者さんの障壁を理解しているにも関わらず、協力隊が終わって何もしないということはできない。

そんな生産者さんたちをサポートするのは自分たちでなければ誰ができるのか。

こうした想いから私たちはブランドを立ち上げる決意をしました。

お世話になった生産者さん


siimeeのこれから

私たちは現在siimeeを理想的なブラントに育てるべく、大きく2つのテーマを持って動いています。

1.手織物と自然染色の魅力を理解する

私たちが取引する生産者さんたちの手織物の最大の魅力は手織と自然染色です。けれども、協力隊時代に勉強をしたりもしましたが、手織りや自然染色の専門的な知識や本質の理解は全然足りていません。それらがなければ、その魅力を伝えることも難しいと思っています。そのため、今後は体験も含めて日本とラオスでしっかりと勉強をして、その魅力を伝えられるようにしたいと考えています。

2.Made in Laos の生産体制を目指す

私たちの主力製品として考えている洋服について、布から製品化までの工程を「Made in Laos」とできることを理想であると考えています。しかし、現状、日本の方々が求めるようなデザインや縫製をラオスで実現させることは、かなり難しいです。そのため、現在、妻が服飾学校に通いながら製品づくりをすることで、siimeeの製品づくりの基盤を作っています。そして、将来的にはラオスで工房を立ち上げ、妻が技術を伝えつつ、現地の方々と一緒にものづくりをすることで、日本の方々が求めるような製品づくりをラオスで実現できると考えています。

どちらも一朝一夕には実現できないことではありますが、地に足つけて進むことで実現できることでもあります。

同時に私たちの事業継続も一つ大事なことで、事業運営自体の難しさも感じているところですが、siimeeというブランドを愛されるブランドにしていきたいと思いますので、どうぞ、よろしくお願いいたします。

siimeeのnamuトップス


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