熊本研修旅行(03)阿蘇
そこはもはや日本ではないのであった。
遮るもののない遥か遠くの空に
荒涼とした丘また丘が続く、グランドキャニオンであった。
(行ったことないけど)
熊本市内から車で90分。
いろは坂のごとく曲がりくねった山道を越えると、
茶色い山肌がモロ見えの、丘また丘。
(初春にかけ広大な野焼きをするためだという
夏には放牧のための牧草が生やされ緑の絨毯が美しい)
我々のレンタカーTOYOTAパッソは、
まるで火星におりた探査機のごとくであった
(行ったことないけど)
そして山頂手前のレストハウス。
桜島も遠慮するほどの、濛々たる巨大噴煙こそが、阿蘇のご玉煙であった。
インガルス一家が馬でだらだら歩いてそうである。
お馬さんたちもいる。
馬には乗りたかったが我々も道を急がねばならない。
有料道路にショバ代を納入しつつ、山頂を目指す。
そして徴収係のおじさんから
「レベルは1だけど、結構ガス出てるから注意してね。なんかあったらすぐ逃げるように」
という警告をもらう。
実は阿蘇山。
2019年に入ってからというもの、
なんでか「噴火危険度」が1上がって、
連日レベル2を記録しているのであった。
レベル2だと、
遠くからしか火口を拝めない。
というか「まじで危険」なのであった。
しかしそこは山ちゃんであった。
なんと、この数日、
なんでか知らんが噴火レベルが1に下がっとるのであった
なんかあった時のために
親近感しかないオヤシロ
「山上身代不動」にも500円という巨額を奉じる。
ギリまで近づくのであった
正規の火口までズンドコ登る。
キター!
それはそれは神々しい規模であった。
地球の真ん中と繋がってるのが、直感的に伝わってくるのであった。
この火口と、周囲のカルデラの巨大さ
米塚などのスコリア丘を、ナマで見れば
「邪馬台国はもう九州!」としか思えんのであった。
「星野之宣のヤマタイカのイメージしか出てこん!」のであった。
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そんな阿蘇であるが
山肌がもろに出ているせいか
エグい隆起や陥没、地滑り山崩れが散見でき、
熊本地震が
巨大山をも揺らしまくった恐ろしいものであったことを
三年経った今も教えてくれる
実際レストハウスには
地震直後の写真や
地震直後の様子を記録した動画へ誘うQRコードがあった。
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そしてこの翌日4/14(日)の昼過ぎごろ。
羽田行きのソラシドエアを待つ我々に
テレビの警報が鳴り響いたのであった。
「阿蘇山噴火レベルがふたたび2に上がりました」
というアラートであった。
そしてさらに2日後の本日4/16(火)の夕方。
この日記記事を書いているまっ最中に
首相官邸Twitterにより噴火が確認されたのであった。
テレビのニュースでは速報も流れている
18時57分のニュースではまだ小規模噴火だそうだ。噴火レベルも未だ「2」とのことである。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6320561
熊本は良いとこです。
阿蘇むっちゃ楽しい。
人生で一度は見て欲しい絶景です。
早く平静になってたくさんの観光客を楽しませてもらいたいです、祈ります。
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