第7話「そうはならんやろ」と「仮説」の違い
新人ちゃん:打ち合わせの時に、うまくいかなかった例とうまくいった例などがあればわかりやすいんですけども〜
山上:うまくいかない打ち合わせは「2年後に年収2000万欲しい、でもどうすれば良いかはわからない。教えて欲しい」とかです。
ビジネスでやっていく世界線なら、1000万の為に僕にいくら払う?ってことになっちゃいますしね(苦笑)
アートの世界線にたってるつもりだとしたら、先にお金の話しちゃってるならアートって感じはしなくなっちゃいますしね
新人ちゃん:あ〜‥‥なにかビジョン風なことを言わなきゃいけないから無理やり吐き出しちゃったんだろうな‥‥確かにちょっと浅はかかもしれませんけど、新人だからこそやったことないから計画も立たなかったんだろうし‥‥
山上:当たり前ですよ!未経験のことなんだから計画なんて立つわけないじゃないですか!
新人ちゃん:またもや当たり前って言ってくれた?! 計画無くても良いんです?!
山上:売り込みに慣れてる人は具体的な計画がある人もいます最強です。
でも新人はやったことないんだからプランが立たないのは当たり前。これからやることの流動的なイメージくらいで十分だと思います。「見通し」や「仮説」ってレベルで十分です。
といっても!
あまりにポエムな見通しや仮説はダメですよ?「そうはならんやろ」みたいな夢物語は流石に勘弁してほしいですけどね
新人ちゃん:でもでもでも!自分にとっても夢みたいな話なんだから、何を考えても「そうはならんやろ」になっちゃいますよ〜。そういうとき夢の話ってばかにするつもりでしょ、うわーん!
山上:いやいや、夢を否定はしてないんですって!夢や謎の情熱抜きに聞き手の心を刺すことは不可能ですから!
そうじゃなくて、ご自分の夢にストーリー分岐を想定して、穴を塞いでいけば、少しづつ現実的になってくるはずでしょってことです。
売れられてない人のケースですけど、例えば「サンプルをマネージャーに渡す」→「マネージャーが聞いてアタシのことを良いね!って思う」というポエムがあるじゃないですか?
新人ちゃん:そらきた!それだけでもうポエム扱いじゃん!
山上:だってあなたが頼りたいと思うマネージャーってことは超有能な実績のあるマネージャーさんなんでしょう?だとすればあなたの他に何枚サンプル聞いてるんですか?
新人ちゃん:た、確かに希望的観測にすぎて、ポエム扱いされても仕方なかったかも‥‥(汗)
山上:「サンプル渡しました」の後に、Bad Endへのフラグが立っちゃう可能性がいくつも想定できますよね?
過去 Twitterグラレコ『きちんとプレゼンする方法』にその辺詳しく描きましたんでぜひ読んでみてください。
(読み終えて)なるほど‥‥”そんなこともあろうかと”を用意して、水の流れをコントロールする感じ? それだけで夢レベルの話をきちんと商品に近づけられるのか‥‥!
山上:そうそう。筋を通すっていうか。夢が少しづつリアリティ持ってくるでしょう?売れてないけど売れたいっていうなら、夢という材木に現実という着火剤つけて心を燃やせ!
新人ちゃん実は‥‥これまで「ナレーターになりたいって思うってることすらちょっと場違いな感じする」って思ってたんですよ‥‥でもそれって夢を夢のままにしちゃってたから自分自身で居心地悪くしちゃってたのかな?って思ってきました‥‥
ごりっぱさんが求める『ご本人がご本人自身にコミットする』の意味もわかってきました‥‥
山上:では最後の第8話でやる気の出てくる「うまくいった例」を因数分解してみましょう!