CAの仕事と私の側弯症
こんにちは。
前回、前々回までのお話は、ざっくり言うと何とかCA受験が終わり、現地でのトレーニングを開始するも、その途中で一人、側弯症の再検査を受けることになった。と言う内容でした。
前々回と前回はコチラ
今日はCA受験~CAになるnoteの最終回です。
再検査の結果と面談の予定でクリニックに行き、いよいよレントゲンを見ながら本題に。
医師から言われたのは、
「この身体でCAの仕事をしていくのは、厳しいと思う。」
と言うことでした。
再検査の時点で覚悟はできていたけれど、やっぱり重たかったです。
でもこのまま「はい、そうですか。」と帰国するのはモヤモヤするし、
まだ「日本に帰ってください。」とは言われていないわけで。
「私の医師としての見解はこうです。(あなたはどう思う?)」という感じで、私にも意見も述べさせてくれる「間」をくれる医師で本当によかったです。
なので私としては、「この身体でCAになると、どうなることが予想されるのか?を教えてください。」と伝えました。
先生が言うには、
「重たい荷物を頻繁に持ち上げる仕事で、ただでさえも身体的にはつらいことが多い。その上、突然の大きな揺れが起きることもある状態では、背骨にどんな負担がかかるかわからない。もしかしたら今のように動けなくなるかもしれない。
もちろんこういったシチュエーションは、側弯症のあるなしに関わらず身体を痛めてしまう危険があるけれど、あなたの背骨ではより一層ダメージが大きいと思う。」
とのことでした。
「今のように動けなくなるかもしれない。」という言葉はハッとしましたが、すべて納得のいくお話でした。
ですが、私には何とかやっていけるんじゃないかという謎の自信と、ここまでの道のりを思い出すと、どうしても諦められない気持ちがあって・・・
「先生がおっしゃるリスクはある程度わかっていて応募しました。それは理解した上で、私は、起きるかどうかわからないリスクだけを恐れて、この仕事を諦めるのは嫌です。」と伝えました。
これには先生も深いため息・・・。
あぁ、わからずやが来たよ。って感じ。
日本でもドバイでも。
「あなたの未来のために言っているのよ。」と言う先生と、
「今しかできないことを、やりたい」という私。
重かったなぁ、あの部屋の空気。苦笑
最後は「それがあなたが望む選択なら、仕方ない。」という形で
わがまま娘のお願いを何とか受け入れてくれました。
このような感じで、中度の側弯症がありながらも、何とかCAとして働けることにはなったわけですが、同期のみんなのように「いぇーいCAになったぜ!」みたいな余裕はこれっぽっちも無くて、本当にギリッギリスレスレ、半分アウト!みたいな状態で夢を叶えました。
山あり谷ありどころか、ずっと谷から這い上がる形でのCA生活スタート。
3回に渡る長いnoteをお読みいただき、ありがとうございました。
またいつか、CAになってみて側弯症で大変だったことや、海外で経験した側弯症の治療のことも書きたいと思います。