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ドラマ『私の頭の中の消しゴム』〜アナザーレター〜

(放送2006/4/26~6/7)
(鑑賞2020/8/1)

宮下紗季/香椎由宇
松本圭介/田中圭
成瀬周一/袴田吉彦


あらすじ

『もう一度あの時に戻れたら…
やり直す事が出来たら…
二度と悲しませるような事はしないのに…
ただ僕は君に笑っていて欲しかった…』

幼なじみの圭介と紗季は、高校の時から付き合うように。しかし、紗季は美術の勉強をする為に東京へ。東京行きを迷う紗季の背中を押した圭介だったが、医師を目指す中での苦悩の中、(一時の迷いで)そばにいた先輩(医師)の女性に心変わりしてしまう…

時が過ぎ、紗季が彼氏と共に戻ってくる。
紗季の様子がおかしいと気づいた圭介は、紗季からアルツハイマーの病を発症している、と衝撃の事実を打ち明けられる。

新しい記憶から失っていくアルツハイマー病。そんな紗季のそばに寄り添ってあげるのは、今の彼氏である成瀬ではなく、自分の方だと紗季への想いを募らせていく。

治ることのない病と共に、3人の切ない恋と相手を思いやる気持ちが交錯する…


感想/ネタバレ

アルツハイマー病の症状の為、二年前の(記憶の)状態に戻ってしまっている紗季。

その笑顔が今の自分に向けられてるものじゃ無いとわかってるけど、好きだから…その手を取らずにはいられない…
(இдஇ; )

喫茶店に呼び出されて、そこで自分が紗季の事を裏切ってしまったターニングポイントとも言えるあの日に戻って…圭介が来た事に喜ぶ紗季を目の前にして、たまらず圭介が紗季の手を握り、「待っててくれたんだね…ごめん、ごめん紗季…」と心から謝って、微笑み合うシーン…

圭くん上手すぎ…
もー号泣&嗚咽…
切な過ぎる…
˚‧º·(´ฅωฅ`)‧º·˚

2年前に戻ってる紗季と(もう二度と悲しませたくないって)1日デートするシーン…

紗季の姿が見えなくなって不安に押し潰されそうになって、見つけた紗季の腕を引き寄せ、抱きしめるシーン…

マジでキュン死…
そして、またもや号泣&嗚咽…
ほんま切な過ぎる…
(U>_<U)ウウウ

そして、いつも紗季とめっちゃ可愛い笑顔で笑ってるのに、周一が現れると、夢から覚めたように悲しい顔になる圭くんの表情…
( ´ •⌓•`)シュン

ほんま、凄いし、切ない…(泣)
(இдஇ; )

残された時間、どう生きるのか。

圭介は、最初、自分が病気を直すと希望に満ち溢れ医師の道へ進んだものの、自分が出来る事の限界、どうする事も出来ず、亡くなっていく患者さんを見守る事しか出来ない自分の存在意義について悩み、考えていた…

でも、紗季に最期まで生きるという事、愛するという事を教えて貰った圭介は、きっといいお医者さんになっていくんだろな、と。

紗季の過去にしか生きられない自分と、紗季の(残された短い時間だとしても)明日に一緒にいたいと思われている周一

大好きな紗季とは離れたくない、でも紗季の事を思いやり、紗季の背中を押す圭介の姿に涙腺崩壊でした〜
(இдஇ; )

もちろんもっと生きたかっただろうけど、沢山の愛に包まれて、最後まで笑顔だった紗季がとっても綺麗でした。

本当に素敵な作品♡
オススメです♡


キャッチコピー

『終わることのない幸せもあるんだってことを君が教えてくれた』


『私の頭の中の消しゴム〜アナザーレター〜』備忘録(ストーリー)⚠️ネタバレ


永遠の愛なんて存在しないと思ってた。

どんなに溢れる程の愛があったとしても、現実には勝てる筈はなくて、いつかは終わってしまうものだと思っていたから…

でも…今はわかる。
この世界には、終わる事の無い幸せもあるんだって事。

君が教えてくれたから…


松本圭介(田中圭)は、医師になるという夢を叶えて現在は研修医として、病院で勤務している。

自分が病気を直すという希望に満ち溢れて医師の道に進んだものの、自分が出来る事の限界と現実に苦悩する日々を過ごしていた。

そんなある日、思い出の岬で、幼馴染みで、恋人だった紗季(香椎由宇)と再開する。

「またこんな風に話せて良かった」
と変わらない笑顔で笑う紗季。

紗季とは、夢を叶える為それぞれの場所に離れていた時、圭介の心変わりが原因で別れてしまった。(←その恋人(女医)とも、随分前に別離。)

帰り際ある男性とすれ違った圭介が、ふと振り返ると、それは紗季の新しい恋人だった。肩を抱かれて幸せそうな紗季を見て、少し悲しい笑みを浮かべる圭介。

仕事をしていても、その光景が頭から離れない。

そんな時、地元の仲間が圭介を交えて紗季の『お帰り会』を開くと連絡してくる。

仲間6人で食事をしていると、紗季の様子がおかしい。外へ行く紗季をおって、声をかけると、紗季は2人が別れた2年前の紗季に戻っていた。

「キスしてくれたら治る」と無邪気に言う紗季に戸惑う圭介。
紗季は圭介の頬に軽くキスして
「好きだよ、圭介」と手を重ねた。

戸惑いながらも、微笑む圭介。

『もしかしたら、君が戻って来てくれるんじゃないか…僕はそんな夢みたいな事を考えていた…あの時は、まだ。』

そして、圭介は自分の中に眠っていた自分の気持ちが2年前と変わらない事に気づいてしまう。

店に紗季を迎えに来た紗季の今の恋人周一(袴田吉彦)は、その様子を偶然見てしまう。

実は、紗季と周一は、紗季を育ててくれた祖父に病気の事を報告する為に、紗季の実家に帰ってきていたのだ。

その病気とは『若年性アルツハイマー』。
新しい記憶から失っていき、家族も自分の事も、全ての記憶を失って、やがて死が訪れる病…

病気のせいだとは、わかりつつも紗季の圭介に向ける無邪気な笑顔に悩む周一。

ある日、電話で呼び出された圭介は、そこで待っていた紗季に

「良かった…来てくれて…このまま直子さんの所に行っちゃったらどうしようかと思って…良かった…」

と言われる。

紗季はあの日に戻っているのか?
2年前のあの日、『最後にもう一度会いたいから待ってる』と紗季からメールが来たあの日に。
そして2年前、そこへは圭介は行かなかった…

「もしこれが本当に2年前のあの日なんだとしたら…」

たまらず圭介は紗季の手を握り、「待っててくれたんだね…ごめん、ごめん紗季…」と心から謝り、二人は微笑み合う…

そこへ、周一がやって来て紗季を連れて帰ろうとする。紗季は、周一の事がわからない。怯える紗季を見て、周一に声を掛けると、「あんたには関係ない。これは僕と紗季の問題ですから」と言われてしまう。
圭介は何も言い返す事が出来なかった。

次の日、圭介は紗季を呼び出し、様子がおかしいけど何か困ってる事はないか?と訪ねる。

そして、紗季から病気の事を告げられる。

「私アルツハイマーなの…」

「うそだろ…うそだよ…うそだろ…」

圭介は一人、思い出の場所で泣き崩れた…

『僕は何をどこにぶつけていいのかわからなかった…君が全ての記憶を失くしてしまうだなんて…』

恋人の事を忘れてしまう自分を責める紗季…
そして、「生きてたってしかたない」と自暴自棄になる。

「紗季は今ここにいる…俺と一緒に…それって凄い事だと思わないか…紗季がいるから俺の人生は意味があるんだよ」と言う周一。
思いを確認し合う二人。

『アルツハイマー』について調べ
元カノの女医に病気について聞く圭介。

「一言で言うとしたら、とても残酷な病気よ…肉体的な死よりも先に精神的な死が訪れるんだもの…残酷としか言い様がないでしょ?」

「医学的には説明出来ないけど、強い思いの出来事程、残り易いって言われてる、でも、それはいい思い出とは限らない…」

考え込む圭介…

一方、紗季は周一との思い出を忘れてしまわないように、必死にスケッチブックに書き留めていた。

ある朝、周一が目覚めると紗季の様子がおかしい。冷蔵庫を開け「歯みがき粉どこだっけ?」と言う紗季。鍋とフライパンからは、焦げて煙が上がっている。
周一が呆然としている内に、姿を消す紗季。

紗季はあの岬に来て座って絵を描いていた…

そこへ偶然やった来た圭介に、「今日はたっぷり彼女孝行して貰うからね」と無邪気に笑う紗季。
少し戸惑い、考えながらも決心して「あのさ、今日はやめとこ…も、帰ろ?送ってくから…」
と圭介が言うと

「大学で他に好きな人が出来たとか…そういう事?」

二人の間に長い沈黙…

とても悲しそうな紗季を見て…

『僕は決めた…君と一緒に2年前に戻ろうって…』

圭介は、紗季の手を取り「今日は思い切り遊ぼ!」とデートに向かう。

2年前のあの日に戻り、思い切りデートを楽しむ二人。
浜辺、砂浜、プリクラ、ボート、水族館…

紗季の姿を見失う圭介…
消えてしまったかと不安に押しつぶられそうになる。
「わっ!」圭介を驚かそうと隠れていた紗季の腕をたまらず引き寄せ、抱きしめる圭介…
「圭介…人が来るよ…」
「いいよ…」
そう言って紗季の事を強く強く抱きしめた…

公園のベンチで、手を繋ぐおじいちゃんとおばあちゃんを見て、「あーゆーの、いいね」って言う紗季。

「僕たちはずっとずっと一緒にいよ」

2年前も同じ事を言ったのに、嘘にしてしまった。
あの時、その後、自分が紗季の事を裏切ってしまった事を深く深く後悔する圭介…

『やり直す事が出来たら、今度こそ、あの時の気持ちを貫き通すのに…そんな事が出来たら、どんなに幸せだろう…』
手を繋ぎながら微笑み合っている二人。

そこへ紗季の事をずっと探してた周一が現れる。

圭介は夢から覚め、現実に引き戻されたかの様な悲しみを感じながら、周一の事を思い出せない紗季と一緒にその場を立ち去る。

紗季を家に送り届けた圭介は周一と話す。

東京での記憶を失い始めている紗季は、ここで暮らすべきだ。ここはずっと忘れない。そして、幼馴染みの自分はずっと紗季の記憶に残れる、と。

「今、紗季が愛してるのは、あんただってわかってる…けど、紗季が今までの人生で1番愛したのはあんたじゃないんじゃないか?」「忘れていく紗季を守っていけんのかよ?」と詰め寄る。

深く傷つき、悩む周一。
そして、周一は紗季の祖父からも、紗季をここに戻して欲しいとお願いされる。

圭介は部屋で1人紗季の事を考えていた。

自分が紗季の事を守りたい。でも、それは違うと周りの人達は言う。紗季にとっての幸せとは…

圭介の頬を一筋の涙が流れる…

『君を傷つけたくない、泣かしたくない、守りたい。そう思ってたのは皆同じだったんだ…』

皆が紗季の幸せを考えていた。

そして、紗季は周一と別れる決意をする。

東京に帰る周一。
電車の中で紗季からの手紙に気づく。

「私が好きなのは、あなただけ…それだけは信じて欲しい」
「もうすぐ私は全ての記憶を失います。愛される事は出来ても愛する事は出来なくなる…だから、私の事を忘れて…私も忘れるから…あなたは、幸せになるべき人だから…」
「今までありがとう」

『それは、君(紗季)が書いた最後のラブレターだった…』

紗季は地元で、周一は東京で、それぞれの生活が始まっていた。

病院で紗季は聞く。「私が私でいられるのはいつまでですか?」

残された時間は、あと僅かだった…

圭介は紗季の笑顔の為に寄り添って過ごしていた。

ある日ヒマワリを描いていた紗季に「何描いてるの?」と聞くと、思い出す事が出来ない。「ヒント、紗季の好きなもの!」

「周一に会いたい…」紗季はヒマワリの花束を抱え笑う周一の事を思い出していた…

泣く紗季を見て、圭介は自分では紗季の事を幸せにしてあげられないと気づく。

そして、東京の周一の元へ行き、紗季を迎えに来てやってくれと頼む。

「俺には紗季の事を幸せにしてやれない…」
「俺羨ましいです…紗季の明日にいられるあんたが…」

圭介はあの岬に紗季を連れ出し周一と会わせ、紗季の背中を押す。

周一は、自分達は過去形じゃない、残された時間どんなに少しでも一緒にいたい。と。
そして、紗季も「一緒にいたい…」と答えた。

東京行きの電車のプラットホーム。

旅立つ二人。圭介は周一に

「紗季を守ってくれますか?
忘れてく紗季をずっと守れますよね?」

と問い「守ります。必ず。」と周一は誓った。

電車に乗り込む二人。

涙をこらえて笑顔で送り出そうとしている圭介を見た紗季は電車から降り、色んな事があったけど圭介の事が本当に大好きだった、圭介がいてくれたから今の自分がいる、、、

そう言うと、そっと抱きしめ「ありがと…圭介」と伝えた。

そして圭介も「ありがと、紗季」と言い、
「絶対幸せになれよ」と伝えた。

鳴り響くベルの音。
二人は旅立って行った。

しばらくして東京で幸せに暮らしている紗季からの手紙が届く。

『君の笑顔は僕達を笑顔にした』

それは、君が君でなくなっても変わらなかった。

半年後、東京の病院に入院している紗季。
もう、問いかけにも、答えられない。
でも、紗季は笑顔だった。

お見舞いに訪れた圭介が、机の上のスケッチブックを見てみると、そこには何枚も、何枚も周一の顔が描かれていた。

そして、ふと貼られたメモを見ると

『らいしゅうはさきのすきなちーずけーきもってくるからね なるせしゅういち』

「紗季…幸せなんだね」圭介は笑顔になって呟いた。

そして…
圭介は医師となり、自分が出来る限りの事をしようと前を向いて歩き出した。

永遠の愛なんて存在しないと思ってた。

どんなに溢れる程の愛があったとしても、現実には勝てる筈はなくて、いつかは終わってしまうものだと思っていたから…

でも…今はわかる。
この世界には、終わる事の無い幸せもあるんだって事。

紗季…君が教えてくれたから…

(終)


後記

当時観た時、袴田吉彦さんとあんなにがっつり共演されていたのを知らなくて。

最初、『あなたの番です』の久住さんでいじられまくって、振り切った演技をされている印象が強く残っていたので、純粋な気持ちで観れるのか…???と、ちょっと不安になりましたが、全然大丈夫でした。(笑)
つか、めっちゃいいお話でした。
(இдஇ; )

『もう一度あの時に戻れたら…
やり直す事が出来たら…
二度と悲しませるような事はしないのに…
ただ僕は君に笑っていて欲しかった…』

私が今まで観た圭くんの作品史上1番切ない圭くんでした…
(இдஇ; )

残された時間、どう生きるのか。

初め圭介は研修医として、緩和ケア病棟を担当してます…

私は、母が亡くなるまで、病院にそういう場所がある事すら知りませんでした。

父とは小学2年生の頃別居していたので、(金銭的にはちゃんとしてくれていたので生活には困っていないのですが…)ほぼ1人で育ててくれた母でした。

2017年の4月中旬、めちゃくちゃ元気で、友達と日本のあちこちへ遊びに出掛けていき、うちにもほぼ毎日私の家事の手伝いと趣味の合唱の練習(私がピアノで伴奏弾いて)に来ていた母が、突然強い腹痛で病院へ行くと連絡が来ました。

そして、沢山の検査をし、肝臓に癌がある、そして、さらに検査を進め、5月の終わり頃には、膵臓癌の末期で場所も悪く手術も出来ないとわかりました。

私はどうしてあげる事が正解なのかわからず、お見舞いに行ってもなんとか母を笑顔にしてあげたいと、母の前では涙を見せず、家に帰ってこっそり泣いていました。

友人の若くして亡くなられたお姉さんが、自分の娘さんがお見舞いに来ても、全然泣かない、薄情だ、と言っていたと聞き、そういう風に感じる事もあるのか、と、今でもどう接するのが正解だったのかはわかりません。

膵臓癌の特徴として、意識障害があるようなのですが、母は最後まで意識がしっかりしていて、その分苦しかったと思います。

ただ一度だけ、朦朧としながら、自分が今生きているのか、もう死んでいるのか?私に聞いて来た時は、本当に悲しくて…

でも、最後の最後まで、自分の事より私の事を心配して亡くなりました。

毎日、命に関わるお仕事につかれている方達には、本当に頭が下がります。

病気がわかってから、短期間で亡くなってしまいましたが、母にも、私にも治療の面はもちろん、精神的な面でも、沢山の方が本当に色々力になってくださいました。

圭介も、最初、自分が病気を直すと希望に満ち溢れ医師の道へ進んだものの、自分が出来る事の限界、どうする事も出来なくて亡くなっていく患者さんを見守る事しか出来ない自分の存在意義に苦悩しています…

そして、紗季と再開し、生きるという事、愛するという事について紗季に教えて貰い…

終わらない愛があるって事を知った圭介は、きっといいお医者さんになっていくんだろな。。。

紗季の過去にしか生きられない自分と、紗季の(残された短い時間だとしても)明日に、未来に、一緒にいたいと思われている周一…

大好きな紗季とは離れたくない、でも紗季の事を思いやり、紗季の背中を押す圭介の姿に本当に涙腺崩壊でした。
(இдஇ; )

もちろんもっと生きたかっただろうけど、沢山の愛に包まれて、紗季は最後まで笑顔でした…

素敵な作品に巡り合うことが出来たことに感謝🙏✨✨

TSUTAYAでレンタルされています。
レンタル版でも特典映像に貴重な圭くんの映像が沢山うつっているのでオススメです。

高騰してる時もあるのですが…
今なら¥600くらいで買えそうですね(小声)(2022/12/25現在)
⚠️お買い求めされる時は価格など各自ご注意してお買い求めくださいね😌🙏💗

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