デコり額が見つかったので
若さの定義っていろいろあるけれど、「しなくてもいいことをする」というのもその一つなんじゃないかと思う。先日、実家をごそごそしていたら、切手をグルリと貼り付けた小さな額縁が引き出しの奥から出てきました…なんじゃこりゃ。
額縁の四辺すべてに海外の可愛い使用済み切手が貼られ、その上に分厚くニスが塗られている。何これ、全然覚えてない。でも、こんなものを作るのはこの家に自分しかいない。買った記憶もさらさらない。…しばらく考える。…そうか、フェリシモの通販で買った海外切手か…そんなら、やっぱり私だ。
いったい何年前のことなのか。軽く10年は越えているだろう。目的もなくこんなものを作るところが若さなのだ。でもまあ、作ったからには責任を取らないといけない。この場合の責任とは、額縁の中に入れるものを準備することである。
仕方がない、それならばと思って、前回のnoteに投稿した刺繍をこの額に入れようとしたら大きすぎた。ああ。とはいえ額との相性は良さそうに思えたので、もう一回り小さいサイズの鳥の絵をザクザクと刺して入れてみた。これなら良し。
ここまで読んでくださった方、この書き手は何をしているんだとお思いだろう。自分でもそう思う。でも、これが、ものを作りたい性分の人間というものなのだ。何かを作りたい。そして、作ったものが怪しかったり中途半端だったりしたら、なんとかして少しでもマトモな方向に行かせたいとあがく。それが、さらなるドツボに事態を誘うことになったとしても、しないではいられない。
かくして今、我が家のリビングには大小2羽の鳥がいる。次は、植物の刺繍でもしてみようかなあと思う。