手芸ノート(7) 手作りマスクの面白さよ

先週は忙しかった。突然動き出した仕事の打ち合わせ、町内会の会計業務、それらにまつわる種々の気苦労。けっこう「おえっ」となりそうな日々の中で、寝る前に少しずつチクチクと針仕事をし、そして私は自覚しました。「わたしは、マスクをつくることが好きだ」

それは一言で言えば、「ひとり実験の面白さ」でしょう。私がマスクを作り始めた頃、既に季節は初夏となっておりました。ゆえに、できるだけ暑くなく、ダサくなく(これ超重要!!!最重要かも!!)、そして、これまでの布地ストックやハギレを有効活用できるものを!

この探求は、「実験」「研究」と言っても良いものだと思います。コロナウィルス禍は、思いもよらぬ実験精神を家庭に運び込んだのです。

私はこれまでに、ダブルガーゼ、一重のガーゼ、綿ローン、薄手の綿麻を使って立体マスクを作ってきました。作った時にはそれなりに満足するし、それなりに使えます。しかし、季節はどんどん移り変ってしまいます。夏が近付き、日差しが強くなり、昼間の気温が上がっていく。すると、昨日まで快適だった手作りマスクが、急に「暑くて、もう使えん」ものになる。

さあ、次はどの素材が使えるか。それを考えるのが私にとっては密かな楽しみに、そしてストレス解消にもなっています。布のストックを思い浮かべ、ひとりニマ~ッと微笑みます。

自分にとってベストな布合わせのマスクとはどんなものか、私にはまだ掴めていません。それは、やってみるまでわからない。誰にも迷惑をかけず、心ゆくまでトライ&エラーを繰り返すことができる手遊びにして、頼れる実用品でもある。それこそが、手作りマスクの面白さではないでしょうか。

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