たまに迷子

長く生きていると、路頭に迷うことは多々ある。
しかし、その時その時でベストを尽くし、紆余曲折を経て、今に至っていることを踏まえると、ライフキャリアレジリエンスが備わっているということだろうか。

私は近年になって、アニメを観るようになった。
何かと物議を醸しているフジテレビの「ちびまる子ちゃん」と「サザエさん」、「葬送のフリーレン」、「推しの子」、「SPY×FAMILY」などなど…
ただ、途中で訳が分からなくなったものもある。
「進撃の巨人」と「呪術廻戦」だ。
はじめは面白くて観ていたのだが、物語の展開についていけず、迷子になってしまった。
コミックも購入していたのだが、アニメ、原作共に迷子になってしまった。
未だに「領域展開」のことがよく分からない。
「進撃の巨人」は誰が味方なのか分からなくなり困惑した。

今は人生において、私と娘が迷子だ。
高裁の決定に従い、FPICの付添型を利用して、月1回2時間という頻度で娘に会ってきた。
FPICの利用は原則1年にも関わらず、前妻の要望を受け入れ、更に1年延長した。
そして、その契約は先日満了した。
前妻の要望通り、指定のNPO法人の受理面談を受けたが、支援を見送ると言われた。
理由は以下の3つだ。
①元々、当事者間で親子交流をできていた。
②NPO法人に頼ることで、親子交流の場所と付添人が変わり、それが娘の負担になる。
③(同席した臨床心理士より)小学校にあがると、娘は自身が置かれた状況をより理解できるようになる。他の家庭と違ってパパがいない、パパと自由に会えないことにより、娘の自己肯定感が低下する恐れがある。

私自身、第三者機関に頼る必要性をそもそも感じていなかったので、まともな回答だと感じた。
しかし、親権者かつ同居親である前妻は、支援の見送りを予見していただろうか。
彼女にプランBはあるのだろうか。
プランBがなければ、当事者間で話し合うしかない。
話し合えないなら、再度、面会交流調停を申し立てるしかない。
再び、子ども(娘)が交渉の道具にされるのではないかという不安が胸をよぎる。
私と娘はいつまでも迷子でいるわけにはいかない。
アドラー心理学で「課題の分離」というのがある。
婚姻時の遺恨を未だに持ち続けるのは彼女の問題であって、私の問題ではない(私は何も悪いことはしていないし、むしろDV被害者である)。
他方で親子交流は彼女だけの問題ではなく、私と娘の問題でもある。
今後どうすべきか、娘のためにじっくり考えたい。
可能ならば、子の福祉の観点から、前妻と建設的な話し合いをしたい。
話し合いが難しい人であるのは重々承知しているが、前妻も親子交流は大事だと考えているようなので、良案や折衷案が着想することを期待したい。
4月から娘は小学生になる。
その前に今後の親子交流の目処が立つといいなと思う。

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