メタバースファーストな会議ツール:Horizon Workrooms (8月以降に一部仕様変更有)
はじめに
この記事は、サービスともいえる、仮想空間ともいえる、経済圏(○○圏)ともいえる、Meta社のメタバースやHorizon workroomsの理解を自分で深めるために書いた記事です。
操作面でいえば会議室に入室するまでの事をメインに書いています。「Horizon Workroomsはすごい!ZOOMとのコラボも楽しみ!」のトピックで会議室内で出来る事なども、少しだけ触れていますがメインでありません。
Horizon Workroomsの概念的な話の理解の助けになる読み物と思っていただければ読みやすいと思います。
会議室の中身の機能も、もちろんすごいです。しかしそれはVR技術的すごさであり、メタバース的な話ではありません。(メタバースという言葉については細かく考え始めるとややこしいと思うので、特に触れません。)
※注意※ おそらく概要部分については今後もそう変わらないと思いますが、表面的な呼称や機能面については変わる可能性がありますのでお気を付けください。
なんと8月にはペアリングがいらなくなるとか...いらなくなったらなったでまた書きます。
Horizon Workroomsは(Metaの)メタバース会議ツール-図有-
公式にも宣伝されていますが、Horizon Workroomsはメタバースファーストです。私も図に起こしていく過程で改めてそのように感じました。
会議室機能をフルに活用するのであればmeta quest2のようなHMDが必須になります。
そもそも会議室自体も3DCGで構成されており、PCでも入室は出来ますが、部屋を定点カメラで覗いているかのようになっており、プロモーション映像かのように体感が出来ません。
メタバースファーストなサービスに入るのは、どんな流れなのか。ユーザーが会議室に入るまでの概要的図が以下です。
端末を駆使してチームにログインし、会議室に入室するという流れになります。チームや会議室は複数存在できますが、同時ログインや同時入室ができないため、適宜切り替えが必要になります。
おおまかな流れとしては仮想空間(HMD)側も現実空間(PC)側も大差なさそうにも感じます。
ただし...仮想空間でのチームのログインではペアリングという現時空間との連携(赤矢印)が必須です。そのため、メタバースファーストではありますが、現実空間(PC)側が前提として必須というややこしい悩ましい状況になっています。
他ユーザー主催の会議室に入るためには?
ちょっと具体的な疑問解決的見出しですが、会議ツールでは大事な要素になると思いますので、ここに挟ませていただきます。
他ユーザー主催の会議室に入るためには、その会議室が紐づいているチームにログインする必要があります。(β版には簡易的なVRゲスト入室的な機能がない)
ZOOM的な感覚と比較すると、会議室にいきなり飛んでいけないんです。その前段階(チームログイン、ペアリング)が必要なんです。
チームに入る事自体は、既に該当チームにログイン済みのユーザーに、ブラウザで招待してもらえば可能です。しかしその後のHMDでのチームの切り替えがややこしい。
チームの切り替え(ペアリング)がややこしい
チームの切り替え(ペアリング)が厄介でややこしい。だから赤です(笑)
そのペアリングが22年8月で仕様変更されるようですが...
PC操作が必要です。ZOOMも一部設定はブラウザでやる必要があるので、そういった操作面ではある意味似た感じかもしれません。
改めて流れの図です。
これがなかなかややこしい。というのも流れを新たに知る必要があるのと、デバイスを実際につけた時は、その扱いと感動でいっぱいいっぱいなので正直切り替えとかよくわかりません!
会議室に入室するためには、その会議室を持っているチームにログインしている必要があります。そしてそのチームはまず、ブラウザ(PC端末)側で作成する必要があります。チームを作成したらquestの方でアプリを起動して、ペアリングを行う必要があります。そうする事でチームへのログインと会議室の入室を行うことが出来ます。
さて、上の文章で一発なるほど!となれた方はどれぐらいいるのでしょうか。
初期取り扱い時には自分主催の物を扱う都合で、感覚的にもなんとなく流れ一直線で操作できますし、自動ログイン機能とかを駆使すれば2回目以降のHMD操作はそこまでややこしくありません。
細かな操作は、他の方のネット記事や実機操作時の案内があると思いますので省かせていただきますが。大事なのはHMDだけでは完結できない・ブラウザ(PC端末)との連携が必要という事です。
同チーム内に紐づけられている会議室の切り替えであれば、HMDだけで完結します。しかし別チーム内に紐づけられている会議室に入室したい場合は、ペアリング操作が必要になり、ブラウザ操作が求められます。
Horizon Workroomsはすごい!ZOOMとのコラボも楽しみ!
ややこしいというマイナスな言葉表現が使いましたが、なんだかんだいって(questで入室する)Horizon Workroomsはすごかったです。
細かいレビューは他の方の記事を読んでみてください。
ただ立体的な会議室というわけではありません。立体的な挙動や音声が構成されており、まさに自分がその立体空間に存在して、かつ会議している状態になります。いわゆる没入感という感覚です。
ZOOMと比較するとですが。どうしても既存のweb会議ツールでは視界と音声が現実のものとは乖離が存在しています。機械的に正面から映像や音声が出力されている、情報は共有しているものの空気感や空間を共有しているわけではありません。
HMDでは機器としてまず視界はそれだけで覆われて、3DCGの会議室にいる視界になります。音声もその映像に紐づくように、位置関係と感覚的に一致する聞こえ方になります。そして身振り手振りが反映されます。
その他、バーチャルデスクトップやホワイトボード機能も存在しています。それらもすごいのですが、個人的には身振り手振りや口の動きの反映による、ボディランゲージの反映と喋っている自分が見えない事が大きな要素だと思っています。
これらは相手に対してもですが、自分に対してもです。
みなさん、どうでしょう。大事な発表にしても、友達にしても、喋っているとついつい行ってしまう動作がありませんか。口だけでなく体も使ってしゃべっている方は多くいらっしゃるでしょうか。
顎に手をそえたり、そっぽを向いたり、頭をかいたり?
既存のweb会議ツールではどうしても画角内での表現を強いられてしまいます。そうなると意識的に(身体で)喋る内容を意識しないといけないし、自分を自分で客観視しつつやらざるを得ません。カメラOFFにするようなときなんかは口だけでも良かったり...
それら窮屈な制限やストレスがないというのがとてもよいのではと思いました。
話は代わってzoomとのコラボが楽しみですね。
この動画にあるようにコラボが予定されています。今後の機器の発展やサービスの変更でさまざま変わるかもしれませんが、今年中にも何か発表有るのかなとワクワクしています。
最後にHorizonというブランドについて考える
Horizonやmetaというところであれば、プラットフォーマーとなろうとしている感じは強くありますよね...
前提動作においてhorizon(meta)関係の操作や設定が必須で、そこ依存!と体感しました。
アバターの独自仕様しかり、アカウント管理やサービスの独自性など。自由度の高さも売りにされてるようなメタバースにおいて、その連携できない独自性はどうなんだろうと思う方もいますよね。
私個人としても、それは感じています。世界観から個人レベルまで、デザイン的なところで他社の意向に沿わざるを得ないのは自由感が薄いと思います。仮にメタバースに関して、仮想空間で過ごすという面のみでみれば、機器も作っているmetaはとてもよいかと思います。しかし、自分で世界やルールを作れる場と作れない場があったら、作れる場に行ってみたいと私は感じます。
horizonに感じるわくわくは仮想空間体験へのワクワクであり、メタバースに対してのワクワクではないのかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。また別のネタや仕様変更のときに投稿を行う予定となっております。
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