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三つの予言 / マジック解説

考案:下村知行

ジョーク的演出を含めたエンターテイメント性の高いメンタルマジックです。観客の中から3人に手伝ってもらい、トランプを使って3桁の数字を3つ作ってもらいます。その3つの数字の和がその年の年号になり、予言されています。2021年に演じるマジックとして考えましたが、2029年まで使える方法も解説しています。

【 現象/ EFFECT 】
マジシャンは、「3つの予言」と書かれた封筒をテーブルに置きます。
つぎに、1組のトランプを取り出しシャフルしてから、3人の観客にポーカーをするときのように1枚ずつ、各5枚配ります。下図

3つの予言_01

「3桁の数字を作ります」といって、カードを持っている観客3人に、それぞれ5枚の手札の表を見てもらい、中の数字のカード(絵札以外)を好きに1枚ずつ選ばせ、順に並べることによって3桁の数字をひとつ作ります。手札の中にはいろいろな数字があるので、実際にいろいろな数字ができあがる可能性があります。下図

3つの予言_02


選ばれるカードによっていろいろな数字ができることを強調するため「もし変えたければ変えることもできますよ」といって、カードを取り変えさせて、任意の数字が作れることをよく納得してもらいます。

さらに、同じような操作を行い、3人が任意に選んだ数字を使って全部で3つの3桁の数字をつくります。余ったカードはデックに戻します。
「では、封筒を開いてください」といいます。紙が1枚だけ入っています。
1行目を読み上げます。3つの数字が予言されているかと観客は予想していますが、意外なことに……

『あなたは封筒を開けるでしょう』と書かれています。
「ひとつめの予言が当たりました」とにっこりします。「もしかして、数字が予言されていると思いました?」

つぎに2行目を読み上げます。
『あなたは数字が予言されていると思ったでしょう』と書かれています。これも当たりです(たぶん^^)。

3行目を読み上げます。
『今年は2021です』
「この予言は去年に書いたものです。これで3つの予言が当たりました。ありがとうございました」
相手はジョークで、今年の年号のことを言っていると思います「あ、これは年号ではありません。3つの数字を足してみてください」といいます。
カードで作られた3つの数字を足すと、合計が2021です!

【使うものと準備/ EQUIPMENT AND PREPARATION】
●紙に以下のように書き、上から1行ずつ見せていけるように折りたたみ。封筒の中に入れておきます。
封筒の表には「3つの予言」と書いておきます。

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