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通勤定期の割引率が引き下げられた

通勤に利用している富山地方鉄道株式会社が、2022/04/01 から通勤定期券の割引率を変更することを発表しました。

この内容は、地方紙などでも報道されています。

定期の割引率?

今更ながらに計算してみたのですが… 上記ページで案内されている「令和4年4月1日変更 定期券新旧比較表」によれば、バスの区間運賃が 310円の場合の 6カ月定期の金額は、70,310 円 → 74,300 円 と 3,990円の値上げとなっています。

上記の記事では、

普通運賃と比較した定期券の割引率は、鉄道は現行平均66・0%から62・0%、市内電車は現行36・9%から32・9%、バスは30・0%から26・0%となる。

https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/688945

と割引率が低下したことを説明していますが、この割引率がどのような計算によって求められたものなのかは、よくわかりませんでした。

いろいろと表計算ソフトをつかって計算したりした結果…
そもそも富山地方鉄道の運賃は、以下のページで案内されているように ecomyca カード(富山地方鉄道の IC カード乗車券)を利用した場合には、10% の割引が適用されるようになっています。この割引が適用された運賃で、定期の期間(6カ月であれば 180日)に往復で利用したときの合計金額と、定期の金額の比が上記の新聞記事の割引率と一致しました。

鉄道線及び路線バスは、運賃を10%割引いたします。

https://www.chitetsu.co.jp/?page_id=622

現状、富山地方鉄道の定期券は、ecomyca カード を利用する形になっているので、その割引料金が前提になっているのでしょう。

実質的な金額は?

1カ月の勤務日を 20日として、定期の金額を 20日 × 6カ月 × 2回(往復)で除算すると、1乗車あたりの運賃は 309.6円(≒ 310円)となります。
22日で計算しても、1乗車あたりの運賃は 281.4円(≒ 290円)となります。

  • 改定前 70,310 円 → 1乗車あたり 293.0(20日)、266.3(22日)

  • 改定後 74,300 円 → 1乗車あたり 309.6(20日)、281.4(22日)

前述のように IC カード乗車券による 10% 割引が適用されると、310円のバス運賃は 280円となります。
22日勤務で考えた場合、改定前であれば定期券を購入すると少しお得な感じになっていましたが、改定後の割引率では、定期券を購入する意味がないようにも感じられます。

もっと単純に計算した場合… 週休 2日と考えると、5/7 = 71.4% なので、これ以上の割引率じゃないとね。(-_-;

結果的に…

定期券の割引率を下げることで、富山地方鉄道としては運賃収入を上げようとしているのでしょうが、この改定はどのような結果をもたらすのでしょうか?

  • 有給休暇を取得した日は利用しないことを考えると、ここまでの割引率だと定期券分を支給するのではなく、その都度、「IC カード乗車券で乗車しなさい」と指示する企業も出てくる?

  • 実際の利用状況などから実費精算する?

  • 上記のような細かな処理に対応する事務職員の負荷増大にともなうコスト増加は考慮する?

何だか面倒な話だな… (-_-;

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