CC って何の略?
日本だけの文化ではないのでしょうが、語の一部を省いたり、各語の先頭文字を繋げたりして、短い表記にすることが良くありますよね?
ATM って何の略?
高校時代の友人に、ATM が何の略かを問われ、「Automatic Teller Machine:自動出納機」と答えたら、「Anti Tank Missile:対戦車ミサイル」に決まっているだろ、と言われたりもしましたが、省略したり、短縮したりすれば、同じ略語になってしまうことがありますよね。
Wikipedia で検索すると、ATM と略される語句がたくさんあることがわかりますが、多くの場合はこの略語だけで解釈するのではなく、前後の文脈なども含めて解釈するので、そんなに誤って解釈することもないかと思います。
CC って何の略?
同様に Wikipedia で CC が何の略かを調べてみると、文字数が少なくなったこともあって、より多くの語句が表示されます。
よく見かけるものをひろってみると…
Carbon Copy:カーボンコピー
Closed Caption:クローズドキャプション(画面文字表示技術)
C compiler:C コンパイラ
Creative Commons:クリエイティブ・コモンズ
といったものが見つかります。
Creative Commons:クリエイティブ・コモンズ
この中で今回着目するのが、Creative Commons(クリエイティブ・コモンズ)というもの。
といった感じで、
著作物の適正な再利用の促進を目的として、著作者がみずからの著作物の再利用を許可するという意思表示を手軽に行えるようにするための様々なレベルのライセンス
前項のライセンスを策定し普及を図る国際的プロジェクト及びその運営主体である国際的非営利団体の名称
のいずれかを指すものです。
Casual Copy:カジュアルコピー
このような著作権に関係する用語として、「カジュアルコピー」というものがあります。いわゆる個人での違法コピーを指す場合が多いです。
これもそれぞれの単語の先頭をつなげると CC となってしまいますが、前述のクリエイティブコモンズと同じ著作権に関係する用語であり、適切ではない利用を指す用語なだけに、混同しないためなのかカジュアルコピーの方を略して表記するケースは見かけません。
わたし自身、「クリエイティブコモンズ」について意識しているつもりではありますが、「カジュアルコピー」など違法コピーに関する話の方がよく耳にしているような気がします。「クリエイティブコモンズ」は、まだまだ日本では普及していないのでしょうか…
「情報モラル教育」から「デジタル・シティズンシップ教育」へ変化していくといった論調の話もあったりしますが、アプローチの方法が違うだけで、目指そうとしているところはそんなに違わないんじゃないかと思っています。
こういった、クリエイティブコモンズのような著作権についてはどこで学ぶのでしょう? この辺りを押さえておかないと、いつになってもカジュアルコピーがなくならないように思うのですが。
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